2017年02月01日

手話あいらんどTVクロスカルチャー「スマホ手話対応窓口のお話」


手話あいらんどTVクロスカルチャーは、
今回も、手話パフォーマンスきいろぐみ新春手話ライブ会場からの
映像です。
スマホを購入する際、耳の聞こえない人は、
手話対応窓口を利用することもよくあります。
そこで、どんな様子が繰り広げられているのかというと…
ちょっと見てみてください。
ろう者の河内健治と、南 瑠霞がお伝えします。



(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
今日は、2017年1月。
渋谷、手話パフォーマンスきいろぐみの手話ライブ会場から、
お届けしています〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
たくさんの皆さん、ありがとう〜〜〜〜!!

河内健治です。ろう者です。
南 瑠霞です。聞こえます。

最近は、ほとんどの人がスマホを使っていると思います。
南は、機械音痴なので、スマホを申し込むとき、混み合った窓口では、
慌てて、きちんと話が聞けません。
ですから、最近は、郊外の埼玉などに行って、
お客様が少なくて、
わからなくてもゆとりをもって教えてもらえる環境のところで、
購入しています。笑

河内は・・・
スマホというと、au Softbank docomo などがありますが、
どこにも、手話対応窓口があります。
東京では、
Softbankが 渋谷、
AUが 新宿、
Docomo 有楽町にあります。

河内は、Softbankを利用していますが、
今までは、家に近い、新宿の普通の一般窓口に行っていました。
最近、新しくスマホを変えようとして、
渋谷に手話窓口があるので、初めて行ってみました。

すると・・・・なんと!!
待合席が、カウンターに対して、逆向きになっていました。
つまり、受付のカウンターに背を向けて、座る形。
ろう者は手話で話すので、実はそのままでは、
他の人からも見えてしまい、会話が筒抜け。笑
手話は、遠くても近くても関係なく、はっきり見えてしまうので、
契約の情報が、丸見えになってしまう可能性があります。
聞こえる人は、小さな声で話せば、周りの人にはわからないけど、
手話は、見えてしまう。笑
それで、席が反対向きになってるんですね。
なんとも、不思議な感じ!!笑
壁のほうを向いて、座って待っているわけです。
それで、本など読んで待っていて、順番が来ると、
ちゃんと、スタッフの方が回り込んで呼びに来てくれて、
合図をしてくれます。
呼び方も、工夫されているんですね。

そして、スマホの契約も、20分くらいで、終わりました。
今まで、筆談では、相手の文字を書くのを互いに待って、
やり取りして、1時間くらいかかっていました。
手話では、パパッと話して、すぐまとまって終わる!!

また、docomoも、バリアフリーが進んでいて、
車いすのためのスロープや、
目の悪い人のための点字ブロックなどもあり、
いろんな方が利用できるよう工夫されています。
今日は、河内が体験したことを話しているので、
これ以外にも、いろいろなところで様々な工夫があると思います。
皆さんも調べてみてください。

アプリも、いいのがある。
河内がよく使っているのは、UDトーク。
完璧で100%というわけではないが、
声を認識して、文字にして、コミュニケーションを助けてくれます。
開発者によると、これは、ろう者のサポートでなく、
聞こえる人のサポートのために作ったのだとか。
聞こえない人と話したくても、手話もできない、書くものも大変・・・
というとき、聞こえる人が助かるという考え方で、開発されたのだそうです。
これは、使い方にコツあり、近くで話すことが必要です。
会社で、会議の時、アプリを使ってみようと思ったのですが、
遠すぎて声がうまく拾えず、変な変換になってしまいました。笑
こういう時は、マイクも必要みたい。
これからもっと研究が進むのを期待します。

昔、河内は、待ち合わせなど大変だった。
今は、スマホなどもあり便利で、聞こえる人並みです。

かつては、ファックスやスマホもなく、手紙でやり取りしていた時代もあります。
デートなども、明日などはとても間に合いません。
たいてい、1か月後に会う約束を、手紙でするんです。
ろう者同士なら、こういう感覚が、互いにわかります。
候補日を書いて、投函して、また返事が来て、それにまた返事をして‥‥
というやり取りを何回かします。汗&笑

急いで連絡が必要な時は、電話を、母親に頼みます。
僕が中学の時、翌日のデートの時間を変更したいと思い、
母親に頼んで、電話してもらいました。
相手も、お母さんが出て、互いが息子と娘の会う時間を相談して、
決めてもらう。みたいな。笑
当時は、なんとも思っていなかったけど、
あとで考えてみたら、恥ずかしいことだよね。笑

時代が変わって、自分でスマホで話せるようになり、便利になりました。

また、待ち合わせに相手が来なくても、
急病とかでも、昔は、スマホなどもないので、
ただただ待つ。
河内は、ふつう10分くらい待ってこないと、帰ってました。笑
他の人は、30分とか、2時間の人もいると思うけど、
僕の場合は、10分。笑
で、とにかく、帰ったらまた、郵便で、
「どうして来なかったの?」とか、
「じゃ、また来月会いましょう・・・」とか、やり取りするわけです。

皆さんも、ろうの友達と会った時、
どんなコミュニケーション方法があるのかとか、いろいろ探してみて。
将来のアプリの開発などにも期待しています。

それでは、またお会いしましょう。
さようなら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

ケン.png

【提供】 手話あいらんど手話教室
【出演】 南 瑠霞・河内健治
【構成】 南 瑠霞
【撮影】 大石 リサ
【編集】 蓮子 都
posted by 南 瑠霞 at 22:16| 東京 ☀| 手話あいらんどTV〜島民通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

手話あいらんどTVクロスカルチャ―「ろう者高齢者施設のお話」


新年の手話あいらんどTVは、
手話パフォーマンスきいろぐみ新春手話ライブの会場から、
お届けしています!!!
今回は、ろう者の小山郁美ちゃんと、手話通訳士南 瑠霞のトークです!!
全国のろう者の高齢者事情についても、ちょっとお話しました。



(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャーー!!
今日は、渋谷の、
手話パフォーマンスきいろぐみのライブ会場からお届けしています!!

小山郁美です。ろう者です。
南 瑠霞です。聞こえます。

郁美ちゃんは、大きくなってから、耳が聞こえなくなりました。
小さいころは普通に聞こえていましたが、
二十歳になった時、右耳が聞こえなくなり、
その後、左耳が聞こえなくなりました。
右耳は、徐々に聴力が落ちていきましたが、
左耳は、突然聞こえなくなりました。
ある日突然バイクや車の音が、目の前で聞こえなくなり、
急に聞こえなくなったことにすぐに気づき、
病院に行き、点滴や治療をして、少し戻りましたが、
全快したわけではありません。
今は、補聴器を付けて、生活しています。

その後に、手話を覚えました。

聞こえなくなって、今までと違い、困ったことというと・・・
郁美ちゃんは、小さいころから、音楽が大好きでした。
5歳くらいからピアノを習い始め、10年習いました。
とても楽しかったです。
高校の時、部活で、吹奏楽部に入りました。
自分はサックスをしました。
ジャズというジャンルです。
とてもはまって、楽しく過ごし、
高校を卒業した後も、サックスを続けたいなと思い、
社会人のバンドに入り、週末は毎週練習していました。
その後、聞こえなくなったんです。
でも、バンドでは、みんなに合せなければいけない。
テンポや、音程もつかまなければならず、
聞こえないことでそれが難しくなって、あきらめてやめました。
その代わりに、手話を始めたんです!!

聞こえなくなって、すぐに手話を始めるのは、珍しいといわれますが、
私は、前から手話にも興味を持っていたこともあり、
聞こえなくなったとわかって、すぐに手話を勉強しました。

仕事では、いろいろコミュニケーションで、不便が出てきました。

郁美ちゃんは、高校を卒業してからずっと、
高齢者の介護の仕事をしています。
以前は聞こえていたので、今も、声で話すことは得意ですが、
そのせいで、話せるなら、電話ができるのではないか?
などと思われたりすることもあります。
でも、実際には聞こえないので、
聞き間違いなどがあっても困ります。
それを防ぐためにも、普段から、筆談をお願いしたりしています。
後ろから呼ばれても、わからなくなってしまいました。
前に回ってもらい、口などを見れば、何とかわかることもあります。
後ろから呼ばれて、返事をしないと、無視したと思われることも。

そして、去年職場を変わりました。
ろうのおじいちゃんおばあちゃんも利用している高齢者施設です。
ろうの高齢者の方とは、自分もコミュニケーションが取れます。
また、自分が入った時、職場の素晴らしいサポートに感激しました。
給湯室で食器などを洗っているとき、
後ろを人が通って、用事を言われても聞こえる人ならわかりますが、
聞こえない私には、気配もわかりません。
それで、聞こえない自分が入ったのをきっかけに、
洗い場の正面に大きな鏡が取り付けられ、
後ろの様子が、洗い物をしていてもわかるようにしてくれました。

もともと、ろう者の高齢者の方がおられる施設だったので、
職場では、手話勉強会もあり、
口話でも、きちんと、みんなマスクを外して話してくれたり、
筆談も積極的にしてくれます。

こうした、ろうのおじいちゃん、おばあちゃんが利用している、
高齢者施設は、全国にもいくつかあります。
郁美ちゃんの職場は、川崎市ですが、
これは、広島にろう者高齢者施設のある系列園、
このほか、こうしたろう者の高齢者施設は、
京都や、北海道など各地に、広がっています。
ろう者の高齢者が、聞こえる人の施設にいると、
一人ぼっちで、話し相手がなくなる場合もあります。
専門施設でスタッフに手話のできる人もいれば、
ろうの高齢者もうれしいし、
聞こえない人も、そこで介護者として働けます。
郁美ちゃんもそういう施設で働いているのですね。

今日は、今まで 私たちが知らなかったことも、
いろいろ教えてもらえました。
これからも頑張りましょう。
また 会いましょう!!
さようなら〜〜〜〜〜〜〜〜!!

クロカルいくみ.png

【提供】
手話あいらんど 手話教室

【出演】
南 瑠霞(聴者)
小山郁美(ろう者)

【スタッフ】
構成:南 瑠霞
撮影:大石 リサ
編集:蓮子 都



posted by 南 瑠霞 at 09:49| 東京 ☀| 手話あいらんどTV〜島民通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする