2016年11月30日

秋の空の下〜体験授業


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神奈川県の短大のもみじは、
赤さを過ぎ、枯葉の茶色が混じり、
冬が間近であることを告げています。

今週の短大は、
みんなで、耳栓を付け、音声会話を禁止して、
一枚の地図を頼りに、学校周辺のポイントを回ってくるという、
オリエンテーション形式の、体験会でした。

耳栓といっても、あのふわふわの、ソフト耳栓で、
はっきりした声で話せば聞こえるというものですが、
それでも、低い音などは、かなりカットされ、
みんな、外では、後ろの気配が分からず、
10人のグループが、バラバラになったのに気づかなかったり、
角から出てきた自転車や車の音が聞こえなかったりと、
それなりに、様々な経験をしてきたことを、報告してくれました。
声を禁止にしているので、
途中で道が違っても、それを互いに知らせるのにも一苦労。汗&笑
みんなが、一番大変だったのは、
先に行ってしまった友達に声をかけられず、
走って呼び戻しに行かなければならなかったことなのだそうです。
ささやかな耳栓をつけ、音声会話をなくすことで、
少しだけ、聞こえない人の状況を、
想像できる瞬間もあったようです。
(これは、耳栓で「聞こえないこと」を体験するのではなく、
ほんの少し聞こえなかったり、また、声が使えなかったら、
どうやって、みんながコミュニケーションを取り合えばよいかを、
体験し、学びあう授業です。)

また、その耳栓を外せば、
今まで聞こえなかった、遠くの鳥や犬の声、
廊下の人の話し声や、人が歩く足音も聞こえ、
窓の外の、小さな車の音なども、耳に入り、
聞こえの不思議についても、
いろいろ、ディスカッションできました。
こうした小さな音は、聞こえない人の気づかないものも多く、
私たちの耳は、
見てもいない、犬や鳥の存在に気づいたり、
また、人の話し声からは、たとえ見えていない廊下でも、
それが男性の声なのか、女性なのか、
2人の会話なのか、複数人いるのか、
また、歩いていけば、その方向や、
遠ざかっているのか、近づきつつあるのかさえ、
聞き分ける能力を持っています。
そんな聞こえることと聞こえないことの違いを、
互いが気づきあい、理解すれば、
すれ違いや誤解も減るかもしれません。

「聞こえること」「聞こえないこと」
それは、どちらが上でも下でも、
誰が、かわいそうなのでもなく、
その違いを知ること。
そういうことにも、目を向けられる授業ができるといいなあと、
いつも思っています。

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学校周辺は、たくさんの木々の葉が、
赤や黄色に色づいています。





posted by 南 瑠霞 at 22:10| 東京 ☀| 学校手話指導〜秋のもみじ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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