2017年03月22日

手話通訳派遣事業〜世田谷区の場合


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春になりました。
新年度のスタートも間近ですね。
世田谷区の手話通訳制度も、また新しい1年が始まります。

あなたの市や町の手話通訳制度は、どんな風になっていますか?
地域により、制度はかなり状況が違い、
他の県と言わず、東京23区でも、
隣の区に行くとまったく事業形態が違ったりします。
手話を学んでいるあなたも、ぜひ、
地元の通訳制度を調べてみてください。

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世田谷区で配られている、手話通訳派遣のパンフです。
区内の聞こえない方の病院通院や、学校の保護者会などに、
手話通訳者が派遣され、
聞こえない人は、無料で利用することができます。
通訳者には、一定の報酬が支払われます。

世田谷区では、一般の企業などからの通訳依頼も、有料で受けたり、
そのほか、様々な形態の通訳を行っています。

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世田谷では、主に、
3年間の手話講座を修了した人が、
地元の通訳者の新規登録試験を受けて、
手話通訳者になります。

毎年、誕生する新人通訳者は4〜5人ですが、
すでに登録されている通訳者も、4年に一度見直し試験がありますので、
毎年、春前には、多くの人が登録試験や面接を受けています。
現在登録されている世田谷区の通訳者はおよそ80人。
うち50人程度が、国の公認資格である手話通訳士です。
登録された区の通訳者は、毎月1回、
技術や知識を深めるための研修会もあり、
それに参加することが、義務付けられています。

地元の聴覚障害者連盟による、
情熱的な通訳者育成活動によって、
優秀な人材のそろう世田谷区の通訳制度は、
それだけでも素晴らしいのですが、
私は、さらに素敵だなと思っている点が、あります。

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それは、聞こえない人が、
他県など遠隔地に出向いた場合でも、
世田谷区の通訳制度が適用される!!
という点です。
これ、世田谷区の通訳者が、
聞こえない人に同行して、北海道や沖縄に、
出張するわけではありません。汗&笑
なんと、世田谷区の通訳センターが、
聞こえない人が出かける先の役所と相談し、
その土地の手話通訳者を派遣してもらって、
その料金を、世田谷区が持つ形で、
間接的に通訳者を確保するという方法を確立しているのです。

かつて、地方のろうの方が、
東京の大学での説明会に、地元の通訳者を派遣できず、
苦労した話などがニュースになったこともあります。
確かに、地元の通訳者を遠隔地に派遣させるには、
費用や日数、人材的に無理のかかる場合も多くあります。
でも、この世田谷の方式なら、
通訳者派遣の可能性が大きく広がりますよね。
世田谷区の通訳者として、
最初にこの方法の説明を受けた時、私は、とても感動しました。
聞こえない方のニーズに合わせて、
様々な方法を、考えだし、
地元の通訳制度が、成長を続けているんですね。

全国には、
この春から、新しく地元の通訳者として活動をするという方も、
たくさんいらっしゃると思います。
互いに、学びあい、能力を高め、
へこんでも励まし合い(笑)、
また、頸肩腕症などにも、気を付けて、
みんなで地域を大事に守っていけるよう、
力を合わせて行けるといいですね。

みんなで、元気な春を!!


posted by 南 瑠霞 at 00:00| 東京 ☔| 南 瑠霞(るるか)の手話日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする