2018年05月16日

手話あいらんどTVクロスカルチャー「ろう学校寄宿舎のお話〜小学部」


手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
ろう学校はどの都道府県でも、数が少なく、
県によっては、1校か2校しかないところもあります。
遠方から通う子供たちのために、
寄宿舎が整備されているろう学校もたくさんあります。
今回は、そんなろう学校の寄宿舎のお話を、
実際に指導員の仕事をしている、
ろう者のおやつが、ご紹介します。



(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
おやつと言います。久しぶりです。ろう者です。
南 瑠霞です。聴こえます。
よろしくお願いします。

今日は、おやつの仕事について、聞きましょう。
おやつの仕事は、一般の聞こえる人だと、
知らない人も多いと思います。
おやつの仕事は…
「ろう学校の寄宿舎の指導員」です。

学校の先生ではなく、
子供たちの生活のサポートをする仕事を、
寄宿舎で行っているということですね。
ろう学校は、各県に1〜2校のことがほとんど。
家から通いづらい子供たちは、
寄宿舎で生活しながら学校に通っています。
おやつは、その子供たちをサポートしています。
基本的生活習慣を、指導したり、
宿題を見てあげたりという、
親代わりのような仕事です。

今、おやつは、その経験が10年になります。
子供たちとのふれあいの経験も多いと思いますが、
小学部の子供たちと、中高の大きい子供たちだと、
ちょっと様子が違うよね。

小さい子供たちでは、特に、毎日の日課が違います。

今日は、小学部の子供たちの様子を教えてもらいましょう。

子供たちは、夕方学校から帰ってくると、
まず、宿題をします。
それを一緒に見てあげて、
わからないところも教えてあげたりします。

それが終わるとおやつタイム。
ホットケーキなどをみんなで一緒に作って食べたり、
そのあと、子供たちと相談して、
鬼ごっこやかくれんぼなどを決めて、遊びます。

そのあと夕食になって、みんなで食べて、
お風呂に入ったら、自由時間があって、
おもちゃで遊んだり、テレビを見たりして、ゆっくり過ごし、
寝る、という流れです。

朝は、中高生も同じですが、
起きて、掃除をして、ご飯を食べて、学校に出ていきます。

生活習慣が大事だということでしたが、
南は、肘をついてご飯を食べたり、
はしをくわえて手話をしたりすることもあるけど、
そういうのは、やっぱりだめ?

だめ!笑
子供たちが、将来困らないように、
寄宿舎にいる間に、いろいろ指導します。
お皿を箸で寄せたりするのもだめだし、
口を開けてくちゃくちゃ食べちゃダメ とか、
マナーをきちんと教えて、身に着けてもらっています。
指導する側も、きちんとしていなくてはいけませんね。笑

おやつも元々、ピーマンが嫌いだったけど、
子供たちと食事をするときは、何でも食べなければイケナイので、
頑張って、食べられるようになりました。
子供たちと一緒に、成長ですね。笑

洗濯なども、子供たちは、自分でします。
その時、洗濯機の使い方や、
洗濯ものの量に合わせて、洗剤を使うとか、
柔軟剤をどう使うかとか、
小さなことを一つずつ、できるようになるよう指導します。

夜には、消灯があるけど、
家のことを思い出し、お父さんやお母さんに会いたいと言って、
泣いて寝付けない子などもいます。
そういう場合は、指導員が添い寝してあげることもあります。

一般的な仕事では、達成目標があったり、
いつまでに何をしなければいけないからそれをこなす!というイメージがあるけど、
寄宿舎の指導員は、ちょっと違う感じですね。

相手は人なので、
おうちの方や学校ともかかわりながら、
こどものためにできることをやっていく仕事で、
子供の成長を、感じていくということも、
大事な仕事の目標になると思っています。

聞こえない子供ならではの、生活の様子ということでは、
例えば、かくれんぼ。
聞こえる子供たちは、「もういいかい」「もういいよ」とかくれて、
声でやり取りをしますよね。
でも、聞こえない子たちは、耳を使わないので、
鬼は、後ろを向いて、手をあげて数を数え、
みんなも、決められた範囲のどこかに隠れて、
もし鬼が誰かを見つけたら、
とんとんと肩をたたいて知らせます。

みんなを呼ぶときは、聞こえる子供なら、
おーい、と声をかければみんなを一斉に呼べるけど、
聞こえない子供たちは、
一人ずつに、手を振るなどして、
それぞれを、呼び集めます。

このほか、火災などの避難については、
みんなで避難場所が決まっていて、そこへ移動しますが、
小学部の子供たちは小さくて危ないので、
中高の大きな子供たちが、一緒に手をつないで、
逃げることになっています。

また、小さい子供の場合、
トイレに入って、なかなか出てこないということもある。
外から、声で呼ぶことはできないので、
メモを書いて下から差し込んで、ペンも一緒に入れて、
中からまた文字で返事が来て・・
というやり取りをすることもある。
「おなかが痛いの?大丈夫?」
「だいじょうぶ!」
「時間はかかりそう?」
「はい」
などと、トイレの下からやり取りをするのです。

おやつの場合、ろうの指導員なので、
聞こえない子供たちの気持ちもわかるよね。

子供たちは、学校では先生に勉強を教えてもらっているけど、
寄宿舎では、僕たちは指導者ではあるけれども、
それ以上に生活の場として、家と同じ雰囲気が作れるようにしています。
指導者としてというよりも、家族のように触れあうようにしています。

私たち、手話を学ぶものとして、
ろう学校の中の寄宿舎のことまで想像することは、
少ないと思います。
そういったことも、一緒に勉強できるといいなと思います。

それでは、また、お会いしましょう。
さようなら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!


クロカル.png


提供 : 手話あいらんど手話教室
http://www.shuwa-island.jp/kyoshitsu/ 
出演 : 南 瑠霞 ・ おやつ
構成 : 南 瑠霞
編集 : 蓮子都







posted by 南 瑠霞 at 21:00| 東京 ☀| 手話あいらんどTV〜島民通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする