2019年02月20日

手話あいらんどTVクロスカルチャー 2019.03.24(日)「元美’s デフバースデーパーティー」


手話あいらんどTVクロスカルチャー!
2019年3月24日(日)は、きいろぐみデフキャスト 中嶋元美の「デフバースデーパーティー」です。
元美が主役の、楽しい手話ライブなのですが、それじゃ「デフバースデー」って何? そう思うあなたも、ぜひ、会場へ来る前に、元美ちゃんの話を見て聞いてください。なるほどな〜なんて思えるいろんなことがあると思います。
ぜひ、手話あいらんどTVクロスカルチャーを見て、そして「元美’s デフバースデーパーティー」
に来てください。



(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャーーー!!
中嶋元美です。ろう者です。
南 瑠霞です。聞こえます。
よろしくお願いします。

2019年3月24日(日) 私!中嶋元美の「デフバースデーパーティー」を開催しま〜す。手話ライブです。
みんなに、よく「デフバースデー」って何? と 聞かれます。「バースデー」という言葉も入っているので、元美の誕生日かなと思っている人もいるかもしれません。でも、ちょっと違うので、少しそんなお話をしていきましょう。

これは、元美が耳が聞こえなくてかわいそうで、頑張って乗り越えようとしているから、みんなで応援して励ましてあげようという企画ではありません。笑

元美は、高校生の時、聞こえなくなりました。急にめまいがして倒れ、目が覚めたら、聞こえなくなっていたのです。もちろんその時は、いろいろ悩んだりしたし、とてもショックでした。
私はもともと軽い難聴でしたが、ある程度聞こえていたので夢がありました。それはバレエダンサーになってプロとして活動していくことでした。そのために厳しいレッスンにも耐えていました。でも、突然完全に音を失ったことで、夢が消えてしまいました。

その時母が、インターネットで、手話パフォーマンスきいろぐみを見つけてくれて、まあ私も、言われるがまま、足を運びました。すると、そこで、ろう者のことぷきと南さんが手話でペラペラとしゃべっていたのです。そこで一気に手話に感動をしました。そこから始まって、今、手話パフォーマーとして8年間活動を続けています。

高校まで私は、普通の聞こえる人たちの学校に通っていたんだけど、完全に聞こえなくなったことで、友達がみんな何をおしゃべりしているのか全然わからなっくなりました。授業も先生の言うことが分からなくなり、とにかく、教室にズラッと座っているみんなの中で、私は自分一人が聞こえなくなってしまったのです。つらかったです。
そんな時、ろう学校があるとわかり、すぐに転校を決めました。そこで一気にろうの友達が増え、たくさんの手話を教わり、みんなといろんな話をしました。

そして、私は、性格も変わりました。今私を見ているみんなは、前からこんなに明るくて何でも話す人で、これで普通だと思っているかもしれませんが、以前は、とても暗かったんです。笑 一人ぼっちで本を読んでいるような、そんな感じ。
でも、手話に出会ったことで、人生が豊かになり、自分の意見もどんどんいえるようになったんです。

これから、もっともっと手話パフォーマンスがうまくなりたいとか、もっともっと有名になりたいとか、一般の有名人の人と同じように、私もどんどん活動の輪を広げていきたいとか、夢をもう一度取り戻したんです。それにチャレンジしているのが、今!です。
難聴だった時は、聞こえる友達がいろいろ話していたのが、少し聞こえていました。でも、実は、わからない時はわからない。でも、途中で「何何?」と話を止めて、腰を折るのも申し訳ないし、黙っていて、みんなが突然どっと笑うと、それもわからなくても、合せて笑ったりしてました。わからないのに「そうだね。そうだね。」と言っていたのです。もともと、自分の意見を人にはっきり伝えるということがありませんでした。

手話は、目で見てわかる言葉。音声の日本語も、生まれた時から知っているけれど、自分の中で、生まれて初めて自分の言葉として「手話」に出会った感じがしています。それくらい、見てわかる、通じ合える!という喜びや幸せを感じています。

ろうの世界は、一般の人から見ると、かわいそうと思う人もいたり、一生懸命手話で話してるね。なんて見えていると思うし、私も以前はそうでした。聞こえなくなった後、本当に手話に出会ってみたら、世界が広がって、今まで思っていたのは違ってた!と、気づきました。
それを今、自分としても、ろうの世界で生きていくということで、聞こえる多くの人にも、手話は言葉なんだ!と知ってもらい、興味を持ってもらえればいいなと思って活動を続けています。

これが、元美の、ろう者として生きると決心した日!!デフバースデーです。
内容が深いし、尋ねられると、説明も難しいけど、そういった思いのこもったデフバースデーです。

さて、その中身は…
元美が、手話パフォーマンスきいろぐみに入って、ちょうど8年目になります。
いろんな歌を教わったり練習したりしてきた中から、古いものから新しいものまで、8曲連続で歌う企画。
また、筆談で毎日配信し続けている「SHOWROOM」という動画アプリ。これを実際に会場の中でも、配信をしして、筆談のトークショーをお届けします。

そして、元美が作った、オリジナルグッズ!!
★ ひとつめは、もっちーのブロマイド。赤ちゃんの時から、成長して乙女になるまでの、250枚の写真を、5枚一組にして、500円で販売します。レアなものなので、買ってほしいです。250枚の写真は、すべて1枚ずつしかなく、全部違う写真で、かぶりは1枚もありません。欲しいものは、買った後で、お友達同士で、交換してください。笑
★ 二つ目は、ピンクのバッヂ。SHOWROOMで、配信のために次々通っているもっちーのアバターであるだるまをデザインした、デフバースデーだけの特別デザインのバッヂです。大きめのバッヂになります。ぜひ買ってください。
★ これは、すごっく以前から作りたかった、マフラータオルです。元美は、もともといろんなバンドのライブに行くのが大好きです。いろんなバンドのみんなが、こうしたマフラータオルを売っています。すごくあこがれて、やってみることになりました。きいろぐみなので、黄色い色も入っています。ぜひ、買ってください。

内容もいろいろ新しいチャレンジがいっぱいあって、楽しみです。応援よろしくお願いします。

みんなに覚えてもらいたい単語!!
「もっち〜」 ・・・ 元美のあだ名がもっちーなので、口からのびる「もち」という手話を表現してください。
「おめでとう」・・・両手を、打ち上げ花火のように上にあげてください。
この言葉は、ライブの中でも繰り返し出てきます。ぜひ、覚えて使ってください。

それでは、また、3月24日にお会いしましょう。さようなら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!


提供 : 手話あいらんど手話教室
出演 : 中嶋元美 ・ 南 瑠霞
構成 : 南 瑠霞
撮影 : 青木孝二


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*******
元美’S デフ・バースデー・パーティー
*******

【とき】
2019年3月24日(日)
開場12:00〜 開演13:00〜

【チケット】
4,000円(限定プレゼント付き)
※チケット代とは別に、店内で飲食物を1品以上注文していただく料金が必要です。

【お申込み&詳細】
http://minamiruruka.seesaa.net/article/463762032.html

【ところ】
グレープフルーツ・ムーン
http://www.grapefruit-moon.com/
東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋駅」より徒歩約8分
(東京都世田谷区太子堂 2-8-12 佐々木ビル B1)
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posted by 南 瑠霞 at 15:45| 東京 ☀| 学校手話指導〜秋のもみじ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月30日

2018年度短大手話講義修了!!わぉ!!


1月最後の週 短大の今年度最後の手話の授業が、終了しました!!
深い緑色でこんもりしていた中庭のもみじの大木も、すっかり葉を落とし、みんなの卒業を見守っています。

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暖かかった季節には、学生たちが、おやつやランチを食べていた白いテーブルにも、いまは人影がありませんが、最終日の空は快晴!!
気持ちのいい1日でした。

最後の授業は、みんなで、お菓子を食べながら手話でおしゃべり。
授業で様々な体験やテストもしたり、いろんなレポートも書いてもらいましたが、実は、この最終日のために毎週の手話学習を進めてきたと言っても言い過ぎではありません。
この日、みんなは「南先生の歳はいくつ?」「 私は卒業したら留学します。」「僕は手話の授業は、難しかった。」などと、覚えた手話で話してくれて、そして、質問に答える私の声のない手話も、みんなが助け合って、読み取ってくれました。「え?なに?わからない」と、簡単な手話が、とっさに手に出ることが、この半年(と言っても実は、後期は10月から始まったので1月最後まででまるまる4ヶ月!)の時間の意味だと感じます。
手話は、大事な会話や通訳などの場面でも大切ですが、その前に!!気軽なお茶などの場面でくだらないおしゃべりをするためにこそ、大いにあると思います。そこに聞こえる人も聞こえない人もいて、一緒に話せるのが楽しいのです。そして、それを秋から積み重ね、実現してくれた今年の学生たちにも、心から感謝です。
やれば出来る!でも、そう強く思わず、なんだか毎週見ていたら、半年後にはちょこっと話せて、人の手話の意味がなんだかわかる気がしてきた・・。それは、若者たちの心の中に、きっと素敵な思い出になってくれるのではないかと思います。

学生たちは、やがて保育士や幼稚園の先生、介護の専門家として、社会に出て行きます。
手話は使わなければいつしか忘れて行くかもしれませんが、この授業に参加したことはぜひ覚えていて、また、聞こえない子供達や保護者の方々とお会いしたとき、何かの手がかりを思い出してもらえれば素敵だなと願っています。
半年間お疲れ様でした。
ありがとう。

10月から、後期15回の授業の度に記録した紅葉の大木の変化です。ご覧ください。

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(冬休み)

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私は晴れ女ですので、もちろん、15回の授業は全て晴れ!でした。笑
学生たちもぜひ、晴れやかな顔で卒業して行って欲しいです。
一緒に楽しく手話を学んでくれて、ありがとう!!





posted by 南 瑠霞 at 10:55| 東京 ☀| 学校手話指導〜秋のもみじ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月23日

声を使わない半年の授業も間も無く終わりに近づいています!!


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快晴の続く神奈川県、短大のモミジの大木です。葉をすっかり落とし、季節は冬ですが、枯れ木のような枝では葉の芽もしっかりできていて、春の準備が整いつつあります。ここから、緑の葉が間も無くあふれるように芽吹くと思うと楽しみです。

学生たちは、半年の授業を終え、1月はテスト期間中です。
毎週、声を使わない、手話と身振りの、板書ばかりの授業を、1時間半ずつ受けた学生たちは、今年もしっかりテストの点数をとってくれており、この授業でもちゃんと中身を学んでくれているだなぁと、大きな安心をもらい、あと少し修了まで頑張ろうと思っています。

保育や幼児教育、福祉について学ぶこの短大で、学生たちには「手話が声を必要としない便利な言葉」である点に注目してもらえるよう、最初の挨拶やコミュニケーションの基礎の段階から、一切音声を使わず、授業を受けてもらっています。
また、全国の耳の聞こえない学生たちが、全ての授業を「目で見て」理解し、テストを受けて単位を取得していることを想像し、聞こえない人でもわかる授業方法をとりながら、ここの聞こえる学生たち自身には「もし自分が聴こえなかったら」また「聴こえない幼児や児童を預かることになったら」という視点を持つためのヒントとして、この授業を体感してもらっています。
この授業を、みんなが飽きることなく進めるのは、なかなか体力もいるのですが(笑)、今年もなんとか終盤までたどり着きました!!

毎回楽しく学んでくれた学生たちは、毎週毎週、様々な手話を覚えるのが楽しいらしく、覚えるとすぐ休み時間には、手話を知らない友達たちや他の先生方にも、手話で話しかけて「今日は、こんなことを教わった〜!!」などと言ってくれているようです。本当に嬉しいですね。

晴れた空と、春の準備も整いつつあるもみじと、元気な若者たちの姿!!
手話は、心のコミュニケーション。出会いの喜びを大切に、これからも、学生たちと学んで行きたいと思っています。感謝。


※ カテゴリーの「学校手話指導〜あきのもみじ通信」を押していただくと、2018年度後半のもみじの葉の移り変わりをご覧いただけます。ありがとうございます。本当に、深い緑でフサフサだった木が季節とともに変化していき、毎年感動をもらっています。








posted by 南 瑠霞 at 12:17| 東京 ☀| 学校手話指導〜秋のもみじ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月19日

特性を生かした仕事につけば障害は障害ではなくなる!


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神奈川県の短大の紅葉が、とうとう葉を落とし始めました。
もう冬ですね。

この時期短大では、手話学習の一環として、
聞こえないゲスト講師を招き、
手話で体験談を話してもらっています。

今年は、ろう者の高齢者も利用する施設で、
介護スタッフとして働く聞こえない方を招いて、
生活や仕事の体験談を話していただきました。

ろうの人と普段触れ合っている方なら、もちろんよくわかっていることですが、
手話を豊かに使うろうの方を見て、学生たちは、
「聞こえない人は、思っていたより明るくて驚いた。」
「離れた場所や、電車の中と外、水の中などで、
ろうの人が手話で話すと聞いて、なるほどなと思った。」
など、
これまで「かわいそう」「不便」「聞こえないと生活に危険が多い?」
などと思っていたことが、少し現実とは違うんだなと気付いたりします。
その中で、
「聞こえない人も、私たちと同じように、
普通に楽しい生活を送っているんだと思った」と、
感想を聞かせてくれる学生たちもいます。

また、
「これまで習った、わずかな手話でも、
一生懸命話したら、わかってくれて、嬉しかった。
もっと手話を学びたくなった。」
と、話してくれる学生もいます。

さらに今回は、
「聞こえないと仕事が限られるのではないかと思っていましたが、
聞こえない高齢者にとって、
手話で話してくれる、若いろう者は、とても必要で、
こうした仕事は、聞こえない人ならではの仕事だし、
自分たちには、真似ができないと気づいた。」
「特性を活かせる職業に就けば、
障害は障害ではなくなるんだなと思った。」
と、レポートを提出してくれた学生もいて、
私も感動をもらいました。

ろう者の高齢者は、一般の聞こえる高齢者の施設に入ると、
話し相手が極端に減り、孤独に陥ると言われます。
高齢が故に筆談も手間取る年代では、
手話があることが、心の大きな支えとなる場面も数多くあります。
そんな時、同じ利用者の中にも、また介護スタッフの中にも、
同じ立場のろう者や、手話のできる人が多くいることは、
ろう者高齢者にとって、
施設での生活を豊かで有意義なものにします。
これが、昨今各地で、
「ろう者専門の高齢者施設を増やしたい」と願われている理由です。

私たち日本人が、もし、海外で高齢者施設に入り、
周りの利用者もスタッフも、現地語しか話さなかったとしたら。
その人たちが、ほぼ日本のことを認識しておらず、
そんな中で、どんなに優しく接してくれても、
日本語の機微も通じず、
こちらの話しかけにも、細やかな返事はなく、
微笑みしか返って来ることがなかったら。
そこで過ごす私たちは、
いずれ話す意欲を失ってしまうかもしれません。
自分の言葉が、その意味をなくしてしまうのです。
高齢者が、言葉を外に出さなくなれば、記憶も混沌とし、
自分で自分がわからなくなり、認知症も進むかもしれません。

そう考えれば、
手話が母語のろうの高齢者には、
手話に囲まれた暮らしこそが、
心の安心と平穏をもたらすと考えるのは、
ごく自然のことだと感じます。

そんな中、聞こえない人自身が、
ろう者高齢者の介護をかってでるなら、
それは、多くのろう者の老後の安心を支える活動そのものであるし、
また、高齢者にとっても若い介護者にとっても、
誇りにつながる生き方の一つになるように思います。

最近では、流れる音声とともにプロンプターの文字を見ながら、
日本手話で通訳する「ろう者の姿」も、見かけるようになりました。
音声の日本語を、ナチュラルな手話にするには、
実は、ネイティブのろう者の方が、向いているのです。

「特性を活かせる職業に就けば、
障害は障害ではなくなるんだなと思った。」
と言ってくれた学生の言葉は、
私にも豊かな気づきをもたらしてくれました。
出会いは宝物です。


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上の写真の、1週間前の紅葉は、今年で一番きれいな紅葉でした。




posted by 南 瑠霞 at 00:32| 東京 ☀| 学校手話指導〜秋のもみじ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月28日

耳栓をして街を歩く


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先週と今週の、神奈川県の短大のもみじです。
赤くなりました!!
毎年この時期、短大の講師をさせていただき、
とてもうれしく思っています。
秋から冬に向かう葉の移り変わりがみごとで、
心が洗われます。

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手話を学んでしばらくたったこのタイミングで、
学生たちは、みんな耳栓を付けて、学校周辺を歩く体験をします。
耳栓を付けても「聞こえなく」なるわけではありません。
日頃より雑音や小さな音が聞こえなくなるだけです。
でも、これだけでも実は、電気自動車の音や、
自転車の気配などは消えてしまいます。

そして、この授業で大事なことは、
むしろ「音声言語を互いに一切使わず」
「身振り」「筆談」「学んで話せる範囲の手話」を使って話すという点です。
これらの約束をして、グループごとに地図を見ながら、
オリエンテーリングのように、街を歩いていくのです。
途中、自動販売機でみんなが一番好きな飲み物を決めて帰って来てもらいますが、
もちろんこの時も、音声による会話は禁止。笑
みんなの意見を、声を使わずにまとめなければいけません。

帰ってくると、学生たちは、
「話せないから、パッと思いついたくだらないことを言うのをやめた」
「先に行った人を呼び戻すのに、走ってそこまでいかなければならなかった」
「道に迷ったとき、なかなか相談ができなかった。」
「自販機で、一人ずつ好きなものを指さし、あとで合計した。」
「うちのグループは、せーので、みんなで指さしたよ。」
「あ、その手があったか!笑」
等、様々な意見や感想が出ます。

教室で、耳栓を一斉に外し、聞こえてきた音をメモすると、
「空調」「誰かの咳」「鼻をすする音」
「ペンで文字を書く音」「机などのきしむ音」
「外の車」「飛行機」「廊下を走る人」
「男子の声」「誰かがトイレの扉を開けた音」・・・
など、耳栓をしていた時には気づかなかった様々な音を、
教えてくれました。

「まわりがみんな聞こえる人で、自分だけ聞こえなければ、
パッと思いついたことを言っても、
その場とズレたことをいうかもしれないから、黙っている。
伝え合うにも、周りに面倒をかけるし。」
「聞こえない人同士で山に登った時、誰かが先に行くと呼び戻しづらい。笑」
「聞こえない人のいる場での話し合いには、工夫が必要。」
などなど・・・
これらは、日常私たちが、聞こえない人から聞くあるある話そのもの。
耳栓をして、音声会話を禁止することで、
聞こえる私たちも、その状況に少し触れることができます。

耳栓を外して聞こえてきた音こそ、私たちがいつも聞いている音。
教室の後ろの席から咳やくしゃみが聞こえてきたら
「誰か具合が悪いのかも」と思うし、
廊下の人や外の車は、見えてないのに、移動していく方向や速さもわかる。
人の声からは、男女や、2〜3人かもっと多いか、
大人の声か子供の声かも判断でき、
車の音から、大型車か乗用車か、またはバイクか、
そんなことまで想像できる。
これが、聞こえるということ。

ちょっとした体験からでも、私たちは、
聞こえることと聞こえないことの違いを、
少し覗くことができる。
そして、その違いを知れば、
自分の側からも、どう乗り越えていけるかを、
考えるヒントが見つかる。

短大で学生たちが、こうしたことを楽しく体験し、
様々な人がいることに気づくチャンスが広がればと願い、
毎年こうした授業を続けています。

今日も、東京・神奈川は快晴です。





posted by 南 瑠霞 at 12:43| 東京 ☀| 学校手話指導〜秋のもみじ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月15日

「兄」「弟」「兄弟」


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「兄」「弟」「兄弟」(C)手話あいらんど

毎週、神奈川県の短大で、手話指導をさせてもらっていますが、
今週は、家族関係の手話を学びました。
みんなの家族を聞いていると、
本当に楽しくて、この時代でも、兄弟が4〜5人いる人もいるし、
双子だという可愛い女子は、
自分にそっくりの姉が家にいる!と教えてくれました。
ペットに、ウーパールーパーや、カエルを飼っている人もいて、
盛り上がりました。

今年の学生たちは、なんだかおしゃべり好きの人が多く、
私はマジで声を使わず、手話で話しているのに、
ちゃんと読み取って笑ってくれたりと、
2ヶ月くらいで、
みんなが、どんどん、会話を楽しんでくれるようなりました。

そんなみんなでも、
「え、そんな手話していいの?」
と返してくるのがこの手話!!笑

男兄弟を示す手話表現です。
日本では、まさにズバリ「お兄さん指」としておなじみの、
中指を使った表現で、
上にあげれば「兄」、下に下げれば「弟」
両手で交互に上下に動かせば「兄弟」を示す、
正式な手話です。

もちろんこれは、海外では、相手を侮辱する表現に使われる事が多いのも、
誰もが知るところです。
この手話を伝えると、
一般に多くの人が、「へえ」と驚きの表情を隠しません。笑

かつて、私たちのテレビドラマの手話指導でも、
現場の監督たちが難色を示し、物議をかもしたことのあるこの表現ですが、
もちろん、ろう者指導者も、
「兄」「弟」という翻訳は、この手話が最もナチュラルで、
これを変えたり省いたりすることはあり得ない!
と、きっちり説明。
画面から、この手話が、皆さんの元に届けられました。

これが、日本人なら誰もが知っている「お兄さん指」そのものを使った
「兄」「弟」「兄弟」の手話。
文化の違いに戸惑いつつ、
学生たちも、この手話をしっかり覚え、
楽しく使ってくれています。

手話を学ぶことは、異文化を学ぶこと。
学生たちも、自分たちとの違いを楽しみながら、
手話を学んでくれています。

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青い空の下、中庭の大もみじも、少しずつ赤い色をつけ始めています。





posted by 南 瑠霞 at 00:00| 東京 ☀| 学校手話指導〜秋のもみじ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月13日

忘れていませんか?「伝え合いたい」と願う「心」


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先週の、神奈川県の短大のもみじです。

学生たちは、今、趣味を伝える手話を、
勉強中です。

私たちは、手話の単語をだんだん覚えていくと、
それが絶対手段のような気がして、
なぜだか、その単語が思い浮かばないと、
体が硬直して、
「あー、わからない。
手話ができないから、話せない〜!」と思い込んでしまったりします。汗&笑

確か、手話を習い始めた時、
「手話は伝える心が大切。
身振りでも、文字でも、いろんな方法で、まずは相手と話して見てください。」
と習ったはずなのに、
私たちは、すべて忘れてしまうのです。笑笑

ところで、趣味などの会話こそ、
身振りや動きで話すことは、より説明しやすくもあり、通じやすくもあり、
とても、楽しいものでもあります。

授業でも、手話経験のほとんどない学生たちに、色々考えてもらい、
まずは、身振りで話してもらうと!

「音楽を聴く」の「聴く」は、
みんなが、「音」「ものが聞こえてくる」という手話ではなく、
手をヘッドホンのようにして耳に当て、首を降るのです。
手話を学んで、しばらく経つと、
「音楽を聴く」は、「音楽」プラス「聴く」という単語を表現してしまいがちですし、
首なんて誰も降らなくなってしまいます。
でも確かに、学生たちの「趣味」は、「ヘッドホンで聴く」ことであり、
口が「聴く」と言っていても、
手の「ヘッドホン」は、必須!!
そして、音楽に乗って、首を振ったり、体を揺らしたりするところまでが、
その意味の中に含まれています!!

私たちは、情景を浮かべれば、すぐにできることを、
むしろ「手話」の単語にとらわれて、忘れてしまうのです。残念!!笑

このほかにも、学生たちは、もちろん、
スポーツや楽器は、そのまま表現してくれます!
ベースが趣味だという学生は、当然ですが、
弦をじゃかじゃかギターのように弾くことはなく、
1〜2本の指で、弦を弾いて表現します。
だって、自分の趣味のベースの弾き方だから、
「弾くっていう手話はどうやるんだろう」などと考えず、
そのまま動きを表現してくれるからです。

よーく考えてみてもらえば、
「読書」という手話さえ、
「本を開いて〜」「目でみる。次の行も!」
「私だったら、縦に読む。」
「雑誌は、横だ!!」
と、ちゃーんと相手にしっかり、そのまま伝わる表現が、
次々飛び出します。

これらは、頭が柔らかくなければできない作業でもあるとともに、
実は、だれでも、こういう能力があるということでもあります。

みんなで、ひとしきり身振りをたくさん使って話した後は、
じゃあ、手話単語だったら、こういう表し方もあるよ。
と伝えれば、みんなもなるほど! とますます興味を持ってくれます。
なんだか、手話の授業は、楽しいですね。
ちなみにですが、この授業も、もちろん、音声は使わず進行しています!!(・▽・)

そんなわけで、
なんだか、手話を学んでいても、思うように手が動かないな〜、
なんか、なかなか上手くならないんだよなーと思っているあなた!
もしかして、初心を忘れていませんか?
「身振りでもいいから楽しく話す」
「伝える心」を大事にする。
そこにたちかえれば、私たちのコミュニケーションの可能性は、はるかに広がります。

伝え合う喜びを感じ会いながら、
楽しく手話で話したいですね。

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学校周辺には、たくさんのコスモスが咲き、
桜の葉の落ち葉も、美しい季節になりました。





posted by 南 瑠霞 at 18:00| 東京 ☔| 学校手話指導〜秋のもみじ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月02日

声なしの授業をする意味


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今週の関東は、秋晴れのいい天気の日が続きました。
私はこの時期は大好きです。
空や、木の葉が綺麗ですね。

この秋も、神奈川県の保育士さん育成のための短大で、
手話の授業を担当しています。
この授業で、私は、
皆さんも良くご存知の通り、
「音声を一切使わず」会話を続けています。
最初は、驚く学生たちも、
もう1ヶ月たって、すっかり慣れてきたようで、
教室に入ると、一人一人元気に、
手話で「こんにちは」とあいさつしてくれるようになりました。嬉!!

短大の授業は、毎回90分。
全15回の内容が展開されます。
それを毎週とは、さぞや大変だろうと思う方も
いらっしゃるかもしれません。

確かに最初の、3回目くらいまでは、
必要なことを全て、ホワイトボードに書くなど、
ちょっと大変なのですが、
指文字なども勉強してみんなで覚えてくると、
数段に、進行が楽になります。

この授業がなぜ、声なしなのかというと、
第一に、
「手話が音声を使わなくても通じ合えるとても便利な言葉」だからです。
手話の良さは、
耳が聞こえなくても音声がなくても通じ合えるところにあるわけで、
せっかくの授業で、わざわざ耳から情報を得るよりも、
目で見て理解する可能性を広げてもらえればいいなと思っています。

そして、第二に、全国には、耳の聞こえない学生がたくさん、
短大や専門学校、大学に通っています。
そうした「同年代の学生たち授業の様子などを、
手話を通じて想像してみて欲しい」と願うから。
聞こえない学生たちも、全国で、
ホワイトボードやテキスト、文字通訳や手話通訳を見ながら、
みんなと同じように、大学の授業を受けています。

そして、第三に、いや、これが第一かもしれませんが!!笑
学生たちが将来、ろうの方と出会ったとき、
使い慣れない手話を見て、
音声のない言葉に「パニックにならないため」でもあります。

人は、例えば、
日本語を書き換えただけのローマ字のアルファベットを見ても、
「英語だ!」と勘違いしてしまえば、あわてて、
全く読めなくなってしまうこともあります。笑笑
手話でも同じ心理に陥ってしまうと、
当然ですが、私たちはパニックになって、
勝手に自分で「わかりません」モードの
スイッチを入れてしまいます。汗汗
相手のろうの方は、多分、手話に慣れない私たちに、
ペラッぺラの手話で、話しかけてくることはないはずです。(笑)
もしかしたら、それはちょっとした身振りだけかもしれません。
そんなとき、私たちが慌ててしまったら、
通じる話も通じなくなってしまいます。汗&笑

こうなってしまうのは、ちょっと残念。
これでは、せっかくの出会いやコミュニケーションのチャンスが
減るかもしれないし、
生まれるはずの友情も、生まれなくなってしまうかもしれません。
そんな時、もし、私たちが、あわてずに、
文字を書いたり、身振りをしたり、そんなことができて、
落ち着いて相手と向き合うゆとりが持てたら、
コミュニケーションの可能性が数段に高まります。

そんなわけで、私は、学生たちに、
「手話は特別じゃないんだ」という気持ちを、
授業の中から体感してもらいたいなーと思っています。
学生たちの中に、そんな気持ちが根付いてくれれば、
聞こえない人との垣根が少しずつなくなって行くに違いありません。
私はそう願って、
毎年、声なしの授業を続けています。

幸い、この授業で、半年を過ごすと、
ほとんどの学生たちが、簡単な手話が読み取れるようになり、
自分たちの意思表示もでき、
「手話は楽しかった!」と言って、卒業していってくれます。
学生たちは、たとえ手話という技術を忘れても、
「楽しかった」記憶があれば、
将来、聞こえない方と出会ったとき、また、
なんらかのコミュニケーションを取ろうとする勇気が生まれるように思います。

思いを育てるための、声なしの手話の授業。
今年も、だんだん学生たちが、
積極的に話すようになってきてくれて、
後半も、頑張ろう!!と思っている。
秋の1日です。


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ー・ー・ー・ー・ー
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2018年10月27日

手話の歌を保育園などで取り入れるということ


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今年の神奈川県の短大は、
学生たちがよく利用しています。
今までと雰囲気が変わったようで、
にぎわう中庭も、楽しいものですね。
先週は、男子学生がキャッチボールをしていましたが、
今週は、10人くらいの学生たちが、
保育向けの、お遊びの授業の準備をしていて、
ガヤガヤしていました。

さて、今週から、手話の授業は、
手話の歌についての勉強をしています。

手話の歌やダンスは、最近いろんな人も取り組むようになり、
多くの方が楽しむのは素敵なことなのですが、
残念ながら、プロに近い方でも、
文法などがおぼつかない手話で歌う人も多く、
ハラハラする表現を見ることがあります。
手話は、聞こえない人の大事な言葉ですので、
みんなで大事にして行きたいなと願っています。
また、歌に手話をつけさえすれば、
下手でも、聞こえない人が喜んでくれるだろうと思うのは、
少し、気持ちが先走りすぎのように思います。

手話で歌うということは、
手話の翻訳やきちんとした表現も準備しなければならず、
日本語の歌詞の単語だけを手話単語で並べても、
意味が正反対になってしまったりして、
とても危険です。
手話を大事に大事に。
手話を大事に大事に!!

短大では、保育士を目指す学生さんたちも多く、
将来、保育の現場で手話の歌に取り組むための、
基礎学習も提案しています。
聞こえない人って、音楽をどう思っているの?
手話の歌って、聞こえない人みんなが好きかな?
そんなこともディスカッションしながら。
また、学生たちは、
最終的に、保育の先生として、
子供達に、お歌を教える立場になるので、
先生方が間違った知識のまま、
子供達の前に立つことのないよう、
みんなが気持ちを大事に、
この授業に取り組めればと思っています。

子供達は、もちろん、園で楽しく手を動かし、
手話に触れ合うことがとても大事。
間違って手話を使っても、それもまた出会い。
聞こえないお友達や、
自分とは違った生活をする人がいると、
暖かく感じてもらえれば、
それで十分ですし、
手話があるって知るだけで、
将来が豊かになると思います。
ですから、手話の歌が保育園などで、
楽しくできることは、とても素敵なこと。

でも、それを伝える、保育士の皆さんには、
手話が、聞こえない人の大事な言葉であること、
文法や、またそれを日々大事な言葉として使っている
聞こえない人がいるということも、
しっかり受け止め、
子供達に伝えて欲しいなと願います。

手話の歌って、手遊びとしても、意味のある形をしているし、
子供達にとっては、触れやすく、また理解を広げやすく、
手を使って、風景や気持ちを思い浮かべながら歌うこと自体、
表現力を豊かにしてくれて、素敵なものだと思います。
リズムに合わせて、手を動かしているだけでも、
子供たちは、とっても楽しくて、
大好きになる子も多いと思います。
だから、その手話の歌は、
多くの人に親しんでもらいたいので、
保育士さんの心に抱く手話への想いと、
その基礎の基礎は、大事に大事に。
今、そう思って、様々な指導活動をしています。

手話の歌は、楽しい。
だからこそ、私たちは、
聞こえない人の生み出した大事な言葉を、
真摯な気持ちで教えてもらいながら、
その思いを大事に、
誰の目にも夢が配れるよう、
取り組んで行きたいですね。

今短大には、そういう気持ちで、毎週通っています。
あなたも一緒に、素敵な手話の歌を!!




posted by 南 瑠霞 at 20:00| 東京 🌁| 学校手話指導〜秋のもみじ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月19日

短大生の志


毎年後期になると、保育士などの幼児教育を学ぶ短大で、
将来のコミュニケーションに役立ててもらうため、
手話の授業をさせてもらっています。

今年も、その授業が始まって、何週か経ちました。
学生たちは、もう、授業に声がないのもよく心得ていて、
しっかり前を向いて、
私の説明を見入ってくれています。
私語をする学生には、その私語の手話を教えてあげると、
意外にも、楽しそうにそれを覚えて、
手話で話してくれたりもします。笑笑

授業は、もちろん手話が初めての学生たちに、
基本的な会話や、手話を取りまく様々な情報をお伝えし、
将来保育などの現場で、役立ててもらいたいというのが主な目標です。

でも、今年は、なんだか、兄弟がろう者で、
自分が聞こえるというネイティブの学生も一人、
この授業を受けてくれています。

話を聞いてみると、夢は、ろう学校の幼児教育の先生になることで、
ここで保育の勉強をした後は、
他の大学の教育学部に編入して、
支援教育の免許もとりたいとのことです。
下の兄弟がろうだったことで、
家族みんなで手話を覚え、
今は、家でみんなで、手話で話しているということでした。
これから、手話通訳士の資格も取りたいので、
どうしたらいいか?という相談も受けました。

なるほど、この学生は、
そういったことも、私と話そうと思って、
手話の授業を取ってくれたのだと思うと、うれしくなりました。

私の年代では、とても悲しいことに、
聞こえない子が生まれたことがきっかけで、
ご両親が離婚するといったことも、よく聞く話で、
田舎では、耳が聞こえにくく、補聴器を付けるだけでも、
親族で話し合い、
おじいちゃんの許可をもらう必要があったという友人もいます。
また、家族に聞こえない人がいるのは、家の恥だと考える人もいました。

時代は大きく変わり、
今では、聞こえない赤ちゃんが生まれたら、パパ・ママがそろって手話を学び、
こうして、聞こえる兄弟が、手話で話すことを誇りとし、
ろう学校の先生になりたいと志す若者もいる時代になりました。

家族で手話を話すネイティブでも、
通訳になれば、必要な語彙の範囲も違い、新たに勉強も必要で、
手話通訳士を目指すにも、それなりの努力は必要かと思いますが、
この学生は、その気持ちを素直に話していることが伝わってきました。

こうして、生き生きとろう者の兄弟や家族のこと、
将来の夢や、手話への思いを話す学生が、
目の前に現れて、本当に、うれしくて、
あの日あのころ、私が手話で話すのを大喜びしてくれた、
ろうのおじいちゃんおばあちゃんたちに、
とても見てもらいたいと思いました。
「ねえ、見て見て、
この子はね、兄弟がろうで、手話がとても大事で、
将来は、手話通訳士の資格を取って、
ろう学校の幼児教育の先生になりたいんだって。
ほら、こんなに堂々と、自分の夢を語ってくれるよ。
こんな時代になったよ!!」
と、みんなを呼び集めて、教えてあげたくなりました。
きっと、あの頃のおじいちゃんおばあちゃんがいたら、
この学生の周りに集まって、
「どうして、そんなに手話がうまいの?」
「ろう学校の先生になってくれるの? うれしい!」
「私のころにはね、ろう学校は、手話が禁止だったんだよ!!
あの先生たちに、あなたの姿を見せてあげたい!!」
と、いつまでも話しかけたに違いありません。
 
この学生の夢も、かなうといいなと思いましたし、
きっと、まっすぐにその夢をかなえていくのだろうとも思いました。

手話はこころ。
手話は言語。
言語は心。
手話は、ろうの人の心の言葉。
私たちがそう習ったように、時代がここにきて、
一人の学生の夢が目の前にあること。
この日までの多くの人の熱い思いが、実現しつつあると、
肌で感じられる今日がある。

あの日の、ろうのおじいちゃん、おばあちゃん、
一緒に時代を押し出そう。
みんなで。


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今週の短大の中庭のもみじ。
この日は、男子学生が、キャッチボールをしていました。






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2018年10月12日

秋の短大の授業が始まっています!!


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今年も、神奈川県の短大の、手話の授業が始まり、
毎週1時間半、声のない授業を行っています。
(ふたクラスあるので、講師の私は、3時間分ですが。笑)
最初は、板書が多く、私自身も大変なのですが、
3〜4週間もすると、
学生たちは、「目でものを見る」ことに慣れ、
どんどん、授業が読み取れるようになってきます。

声のない授業も、それが普通だと思ってしまえば、
けっこうやれるもの。
「ええーー!!どうしよう??わかるわけないじゃん!声のない授業なんて!」
と、こう思う方向に行かなければ、
身振りも手振りも、人は案外読み取れるものなのです。笑
このことは、もう、10年以上続けている、
この学校の授業で、証明されています。
学生たちは、半年後には、
けっこう楽しく手話で話せるようになるので、
毎年、楽しみに授業を進めさせてもらっています。
みんな、本当にありがとう。

この秋は、そんな学生たちとのやり取りの中で、
嬉しいことが、2つありました。

1つは、手話の歌のこと。
毎年この時期、学園祭が近づく大学では、
手話の歌に挑戦するグループがいくつかあります。
今まで、毎年、
この歌の手話をいきなり作って欲しいと言われ、
ほぼ断っていました。

手話の歌は、日本語の歌を英語にするのと同じ作業が必要で、
そもそも日本語の語順通りの手話がつけられるかもわからないし、
手話で作った文の長さも、日本語の歌詞と比べて長かったり短かったり、
きちんとすぐに音楽にハマるわけでなく、
何度も何度も、単語を差し替えて、
それでも元の意味を崩さないよう、
歌詞の長さを合わせたりしなければならないからです。
しかも、その手話の歌を、
好きなろう者と嫌いなろう者もいるわけで、
それも想像せずに、歌う手話の歌は、意味があるのか?
そうしたことも、できればディスカッションしながら、
作りたいわけで、
「はい作って」と言われて、
その場で作るには、作業内容も、思いを伝えるにも、時間はかかり、
ニコニコ笑って、4〜5分でできるものではないのです。

今年も とあるグループが、同じように、
私に、歌の手話を教えて欲しい。と言ってきました。
それで、同じように、話し、
「少なくとも、この歌詞に合う手話は、
そのまま単に単語を当てはめて作れるものではありません。
自分たちが表現したい歌詞の、
その意味を、きちんとまとめてください。」
と、追い返したのです。笑
そしたらなんと、今までの学生たちは、そこで諦めて、
たいていやってこなかったのに、
その子たちは、1時間したら、また出直してきました。笑
そして、今度は、
「ここは、こうで、ここはこんな意味で、
ここはこういうリズムで、こうやってこうやって・・」
と、全部一生懸命、身振りで説明を始めました。
見てみると、その身振りが、
そのまま歌詞に使えそうなものもたくさんあり、
彼女たちの歌詞の意味のとらえ方が、とても的確だったので、
今年は、ちょっと折れて、
少ない手話単語と、彼女たちの身振りをもとに、
手話の歌詞を提供してあげました。笑
もちろん、それは、
彼女たちの「翻訳(歌詞の意味の捉え方)」がよかったからで、
そして、私の授業が声なしだと理解して、
それでも、伝えようと、
たくさんたくさん身振りを使って説明したからです。

久しぶりに、人の素直な明るさに触れた気がして、
心が動かされました。
聞こえない人と伝え合うって、手話より前に、
こういう「通じ合いたい」という心がとても大切だと
いつも思うのですが、
私たちは、手話の単語を覚え始めると、
逆にこうした、まっすぐな心を忘れて、
自分が下手かどうかとか、この単語どうやるんだっけ?とか、
余計なことに気を取られて、
相手が目の前にいることを忘れがちになります。
コミュニケーションの壁を越えるには、
「通じたいと願う心」しかないのに、
そこを見失ってしまうのです。

この学生たちは、そんなことも思うことなく、
「通じ合うために、
とにかく体もいっぱい動かして、伝えようとした」ところが、
元気で、嬉しかった。
みんなで、こういう気持ちを大事にしたいなと思わせてもらいました。

ちょっと嬉しい授業のスタートになったなと、
窓から秋風が吹いてくるのを感じながら、
心が軽くなりました。

さて、今回の短大では、
嬉しいことがもうひとつあったのですが、
ちょっと、長くなりそうなので、また今度。笑

いつもこのブログを読んでいただいて、ありがとうございます。
この秋も、短大の授業、楽しく頑張りたいと思います。
感謝。




posted by 南 瑠霞 at 00:02| 東京 🌁| 学校手話指導〜秋のもみじ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月02日

卒業&就職!進学!おめでとう!!


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濃い緑のもみじから始まった、
今年度の短大の手話の授業も、
今週無事終わりました!!

空は快晴、もみじは、すっかり葉を落とし、
木の下からも、空がよく見えます。笑

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最終回は、みんなでお菓子などを持ち込んでの、
茶話会!!

学生たちは、この2年間、
幼児教育を専門に勉強してきた人がほとんど。
「卒業式は、3月中頃です。」
「私は、卒業したら、保育士になります。
家から、すごく近いところに仕事が決まりました。」
「私は、幼稚園の先生。
家から遠くなったので、引っ越して、一人暮らしです。
料理は苦手なので、
スーパーで出来合いのものを買おうと思います。笑」
「私は、短大の単位を持って、
別の大学に編入して、3年生に入ります。」
「私は、福祉のことを、もう一年学ぶため、
専攻科に残ります。」
などなど、
なんとこれ、
学生たちは、すべて、手話で話してくれました!!

このほか、学生たちは、
「もっと知りたい手話がある」とか、
「南先生が手話を始めたきっかけは?」
など、いろんな質問もしてくれて、
それに私が音声なしの手話で答えても、
みんなも、どんどん読み取って、笑ったり、驚いたり!!
とても楽しい、おしゃべり会になりました。

半年で、学生たちが、こんなに手話が通じるようになる!!
このことを多くの方にお知らせしたいです。

毎週「目で見ること」でこそ、
手話はより、自然に身に付き、
半年後には、楽しくおしゃべりできるようになる。
相手の言いたいことを一生懸命目で見る。
言いたいことを、手や身振りに込めて、あきらめずに表現する。
この「繰り返し」の「姿勢」が身につくこと。
「上達を目標とせず、一生懸命見ること・話すこと」が、
最後に、ここまでの上達を導くこと。

声のない授業を通し、
学生たちにこそ、毎年教えられています。

授業では、全国の手話言語条例の情報、通訳情報、ろう学校の情報なども、
全て、プリントや板書、手話や身振りで伝えています。
これを、「通じにくいから」とあきらめて、声で伝えてしまったら、
おそらく単なる知識の講義となり、
そこから先は、手話の講義ではなくなってしまいます。
この「大事な知識・情報の講義」こそ、
後半に、手話で丁寧に何度も説明し伝えることで、
みんなもより思いを込めて記憶にとどめてくれたのだと実感します。

手話を手話で指導し、手話のことは手話で伝える。
ここに、「言葉」としての手話の意味が生まれ、
「言葉」そのものとして、
みんなが体感し、
読み取ったり、話せるようになるヒントが隠されているのだと思います。

私自身、
ろうの友人たちと話し、ケンカをして手話を身に着けてきたことを思うと、
これは、とても良い学びの機会であり、
心ごと、皆さんに伝えられる良き方法だと、
年を追うごとに実感します。

「言葉」は、使わなくなればすぐ忘れてしまうかもしれませんが、
こんなに、楽しく話せた手話の授業のことは、
学生たちはずっと覚えていてくれると思います。

最後に、
「私は、手話が分かりません。筆談でもいいですか?」
の手話文も、あらためて確認。笑

半年で覚えた手話のことを、ほぼ忘れてしまっても、
また、将来、聞こえない子供や保護者の方とお会いした時、
この会話から、様々な記憶がよみがえりますように。

みんな半年間。
声のない授業に、一生懸命ついてきてくれて、ありがとう。
素晴らしい時間に、感謝です。

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中庭で、もみじの木に近寄ってみると、
もう春の新芽の準備がしっかり進んでいました。
学生たちは、間もなく卒業。
おめでとう!!
春には、ぜひ、元気なスタートを!!





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2018年01月25日

雪の短大


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秋の終わりには、
真っ赤なもみじの葉のじゅうたんが敷き詰められていた
神奈川県の短大の中庭ですが、
今週は、枯れ木の下に一面の白い雪。
そのときどきの、季節移り変わりが、
目の前に広がるこの中庭が、私は大好きです。

もみじの木のそばにある鹿の像の横には、
学生が作ったらしい雪だるまもどきも。笑

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この時期は、どの大学も、試験をするところが多いと思います。
試験の前になると必死にノートを見たり、
一夜漬けで、寝ずに範囲を覚えたり、
懐かしいですね。笑

私は、この試験は、案外いいなと思っています。
今まで、ぼんやり見過ごしていた内容も、
試験をきっかけに、確認することで、
どこを見落としていたか気づくこともあります。
手話を学ぶ学生たちも、
ついこの間まで、単語を忘れてばかりいた人が、
テストになると、案外しっかり覚えていて、
ちゃんと手を動かしてくれたり、
みんなにとっても、
学んだことをきちんと頭に入れるきっかけになっているようです。笑笑

手話の授業も、卒業まであと少し。
ぜひ、大切に頑張りましょう。

手話の授業期間は短いのですが、
ここからもっと手話を学びたいという学生には、
地元地域の手話サークルや、講習会の存在をご紹介しています。

また、勉強は大変ですが、
自分の実力がわかり、
楽しみながら、試験が受けられる
手話検定などもあります。

NPO手話技能検定
http://www.shuwaken.org/
全国手話検定試験
http://kentei.com-sagano.com/

もしよかったら、あなたも調べてみてください。







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2018年01月18日

冬空の短大


今週の神奈川県の短大の、もみじの木です。
枯れ木の上の空が、曇って、冬らしい1日でした。

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今週の短大生たちは、試験期間で、
手話でも、読み取りやペーパーテストが行われました。

手話の授業では、理論も後半の時期にすべて「手話で」伝えています。
にもかかわらず、みんなしっかりと点数を取ってくれていたので、
『声なしの授業』でも、
学生たちは、今年もきちんとついてこれたんだなと、大きく一安心!!

『声がなくても伝えあえる言語』である手話を、声付きで指導するのは、
学生たちにとっても本来のコミュニケーションの意義が伝えられない!
全国には、同様に、耳の聞こえない学生たちも、様々な大学等で授業を受けている。
その時、同世代の聞こえない彼らはどう感じ、どうやって授業を受けているのか、
そんなことにも思いをはせながら、授業を体感することで、手話を身近に感じてほしい。
この授業で、自分が肌で感じたことこそ、
将来の保育などの現場で聞こえに人に出会ったときに、大いに役立つ。
そう考えて、この短大の仕事をお引き受けした時点から、
教務の方と、ディスカッションを重ねて、スタートした「声を使わない授業!!」

学生たちは、卒業後も、ろう児との出会いや、
手話の歌の取り扱い、
また、実際もっともっと手話を学びたいと思うとき、
どうすればいい?
先生の考えは?
と、たくさんの相談の連絡をくれる。

学生たちには、手話自体がうまくなることよりも、
「手話があるということ」
「手話で話して楽しかったという実感があること」
「そこに、聞こえない人がいること」
学んでもらいたいと願い、
この授業を、毎年担当させていただいています。

後期の授業もあと少しになりました。





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2018年01月11日

後期の授業もあとわずか!


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今週の 神奈川県の短大です。
もみじの葉も落ち
快晴の空と太陽の光がまぶしい中庭です。

新年最初の授業となった今週は
成人式を終えた学生たちがみんな
「成人式に手話通訳がついていた!
少しだけ習った手話も出て来て 嬉しかった!」
と 報告してくれました!!

授業も終盤に近づき
手話言語条例や 聴導犬
各地の手話通訳システムなどの情報も
全部手話で一緒に勉強しています。
半年足らずの声なし授業で
こうした理論などもみんなで少し話せるようになり
ちょっと嬉しい冬を迎えています。

まもなく期末テストですが
みんなで一緒に
頑張りましょう!!
ファイト!!






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2017年12月14日

すべてのもみじの葉が落ちました!!


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神奈川県の短大のもみじです。
例年より早く、すっかり葉が落ちました。
今年は、気候が早くしっかり寒くなってしまったので、
葉が落ちるのも早かったようです。
青く晴れた空が一層際立つ、枯れ木が、冬の訪れを告げています。

今週の短大は、ろう者のゲストティーチャーをお招きしての、
講演会でした。
学生たちは、学んだ手話で、
質問したり、楽しく交流したり、
熱心に会話に取り組んでくれました。

初心者にとって、ろうの人と通じ合える感動は、
何にも代えがたい体験。

ここまで、ほんお10週の学習でも、
学生たちは、それなりに、聞こえない講師と通じ合い、
笑ったり喜んだりと、
とても楽しい時間を共有してくれたようです。

語学は、心ある出会いと、通じ合う喜びから。

保育士の卵の皆さんには、
こうした手話の授業での体験を、ぜひ、
将来聞こえない子供や保護者の方と出会ったときの、
手掛かりにしてもらいたいと願っています。





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2017年12月07日

もみじのじゅうたん!


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12月に入り
神奈川県の短大の中庭の紅葉は
赤い葉をどんどん落としています。
よく見ると
白い鹿のオブジェの足元は
真っ赤な もみじのじゅうたんに!

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忙しくて
なかなか 自然の山の紅葉狩りなどには行けませんが
この 大きな中庭の木が
美しい秋の景色を見たいという 私の願いを
毎年 しっかり叶えてくれているような気がします!
感謝!!

学生たちも
この時期 どんどん手話が読み取れるようになってきて
簡単な説明や課題などの指示は
もう 板書も不要!

落ち着いてよく見ればわかる!と納得できれば
手話を見てパニックになることもなく
コミュニケーションがとれる!
これを 学生たちが証明してくれています。

声のない授業は
確実に 学生たちが目を使って
コミュニケーションすることに
慣れるということ。

私たちは
日本語をローマ字で書いたものを見たとき
反射的に
「あ!アルファベットだから
英語に違いない!読めない!」
と思いこんでしまうことがあります。笑笑
そうなると 簡単な文面も
冷や汗をかいて
読めなくなってしまったり。汗汗
よーく見たら 表記がローマ字なだけで
中身は日本語なのに。笑笑

手話もこれと同じで
「知らない言葉だ!わからない!」
というパニックのスイッチが入らないようにすれば
案外気楽に見ることができます。
すると いったん習った表現もいっぱい出てきて
全体を見れば
ちゃんと意味が読み取れたりするものです。

ようは見慣れて リラックスすること!笑笑
難しい理屈より
この「心の壁」を 取り払う工夫をすることが
手話や語学の学習では
大切な気がします。

学生たちには
手話は楽しい!
手話は通じ合える!
と実感してもらえるといいなあと
いつも 思いながら
授業を進めています。

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短大の庭には 今
ライトアップされた
きれいなツリーも飾られています!!





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2017年11月22日

もみじが赤くなりました!!


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神奈川県の短大のもみじです。
今年も例年通り、赤くなりました。
まだ下のほうの葉っぱは、緑が残っているのですが、
全体としては完全に紅葉した印象です。

毎年、このもみじの木の緑の葉っぱが、
どんどん赤くなるのを見ながら、
大学に通っていますが、
何度見ても、見事です。

こんな一本の大きなもみじは、
私は、街中ではほかに見たことがないので、
毎年感動をもらっています。

ここからどんどん冬になり、
手話をする身としては、
手がかじかんで動きにくくなってしまい不便なのですが、
風邪にも注意しながら、
みんなで頑張っていきたいですね。


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「赤」(C)手話あいらんど
人差し指で、下唇をなぞるように表現します。



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2017年11月16日

もみじが色づきはじめました!!学生たちは「好き」の使い方も勉強中。


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今週の、神奈川県の短大のもみじです。
上のほうが、どんどん赤く色づいてきました。
今年は、例年より、冬の到来が早そうです。

学生たちは、今、
「好き」という手話の使い方も、
勉強中です。

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「好き」という手話は、
のど元を、ものがスッと入っていくイメージで表現します。

この手話は、一般に、
食べ物や、人のことを『好き』と表現するときに使いますが、
このほか、例えば、
「将来は、保育士になるのが『希望』」
「こちらより、あちらの席を『希望』」
と、『希望』という意味合いの時も使います。
また、
「走る」「飲む」「行く」などの動詞のあとに、
この「好き」という手話がくっつくと、
「走りたい」「飲みたい」「行きたい」
という意味になります。

いろんな意味合いで、様々な使い方の変化がある「好き」。
これが使いこなせるようになると、
手話もちょっと上手になってきます。

みんなで楽しみながら、手話を学びたいですね。
学生のみんなも、毎週お疲れ様!!




posted by 南 瑠霞 at 00:00| 東京 ☁| 学校手話指導〜秋のもみじ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月02日

地名の手話


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秋晴れの空の下、今週も、
神奈川県の短大の手話の授業に行ってきました。
中庭の大もみじの葉は、
少しだけ上のほうが赤くなってきたように感じられます。

先週と今週は、
住所の表現や、各地の地名などを、
学生たちと一緒に勉強しています。

手話で、地名を学ぶとき、
その表現の由来を探っていくことで、
各地の地元の歴史や、名所なども知ることもでき、
ひとつの語学の勉強から、さらに豊かな学びを得られると、
いつも実感します。


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「東京」
日が昇ることを示す「東」を2度強調することで、
「東の都=東京」。


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「京都」
東と逆の太陽の動きの「西」を2度強調することで、
「西の都=京都」。


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「仙台」
伊達政宗ゆかりの地。
正宗のかぶとの三日月をあらわして「仙台」。


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「広島」
宮島に浮かぶ赤い大鳥居が、手話では広島のシンボルとなっています。
鳥居を表現して「広島」。


アナタもぜひ、楽しみながら、
手話を学んでみてください。
感謝。




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