2016年10月12日

手話の歌〜いきなり翻訳や歌い方の指導はいたしません!!汗&笑


本当に、ごめんなさい!!
手話の歌〜いきなり翻訳や歌い方の指導はいたしません!!汗&笑
何度か書かせてもらった記事ですが、
再び、お伝えしますね。

私が手話の専門家だと知って、
いきなり、
「この歌を手話で歌いたいんです。今すぐ手話を教えてください!」
と言ってくる方が、増えています。
でも、それは、ちょっと難しいんです。
ごめんなさいね。

手話の歌・・・と言っても種類もいろいろ、
方法もいろいろですが、
こういったお願いをする人は、
すべて、基本的に、
「今、聴こえる人の間で流行っている歌に、
手話を付けて歌いたい!!」
というものです。

ところがこれ、
聴こえない人の約半数が、嫌い!
または、好ましく思っていない、
または、全然興味がない!!
ということを、ご存知でしょうか?

聴こえない人の中には、手話の歌が大好きで、
自分もいっぱい歌いたい言う人もたくさんいますが、
反対に、子どものころから、
無理にリコーダーを吹かされたり、
わからないのに、歌え!と言われ、
音楽に対して嫌な印象を持っている人、
また、
わからない音楽を、わかれと言われても、
楽しくもなんともない!!
という人もいます。

さらに、
手話という聴こえない人の大事な言葉を使って歌うからには、
やはりまず、
「聴こえない」ということがどういうことなのか、
「手話」とはどんなものなのか、
その辺のところも、ちゃんと、知ったり、
体験したり、学んだりしたうえで、
”聴こえない人とも分かり合える方法をよーく考えながら”、
心を込めて歌ってもらいたい。

いつも、このブログでも、
お伝えしているように、
私達は、基本、どんな手話指導でも、
ドラマの役者さんでも、
歌い手さんの歌であっても、
いきなり、テキストから入ったり、
手話翻訳だけを伝えたりすることはありません。

最近ご一緒した、
ももクロのあーりんの手話の歌のレッスンの時も、
もちろん同じです。
※(あーりんの記事はこちら)
http://minamiruruka.seesaa.net/article/442202632.html

私たちが、舞台やドラマ、
アーティストの方の歌などをお引き受けした時、
1回目のレッスンは、必ず、
「聴こえない人との出会いとコミュニケーション」から入っています。

聴こえない人が、どんな暮らしをし、
どうやってコミュニケーションをとっているのか、
通じない時、どうやって伝え合えばいいのか、
そして何より、
言葉や音楽を、目から見るって、
どういう状態なのか?
そういったことを、よーく考えて、
思いを伝えるってことの大切さを、感じてもらってから、
その次にやっと、本格的な手話表現のレッスンです。

そうした部分をすっ飛ばして、
「時間がないから、今、お願いします!」
って言われても、ちょっと無理なんですよね・・・。

それに、歌詞の翻訳って、
手話がちゃんと通訳できれば、
それで済むというものでもありません。
正しく手話に翻訳しても、
言葉数や、表現の長さが合わなければ、
音楽に乗せられない。
ですから、
「その場で、教えて!!」と言われても、
どういう単語や表現が、その歌に合うのか、
そういったことも、ちゃんと考えないと、
手話の歌にならないのです。汗&笑

これは、日本語の歌を、英語に作り直すときも同じ。
正しく英語に翻訳しても、
音楽の長さやリズム、メロディーにうまく合わなければ、
歌として成立しません。
手話もまた、一つの法則を持ったきちんとした言語なので、
まったく同じことが起こります。
当たり前のことですが、手話もまた、
日本語の都合のいいように当てはめることはできないのです。
そういうこと、ぜひ、多くの方にも理解していただきたいな〜と、
思う今日この頃です。汗汗

〇手話の歌が大嫌いなろうの人もたくさんいる
〇手話で歌うなら、聴こえない人のこと、
 手話のこともきちんと理解してから。
〇手話の歌詞翻訳は、正しい翻訳だけでは済まされない。
 そのあと、さらに、歌詞を音楽に合わせて、
 イメージごと 組みかえなおす作業が必要!!

そういうわけで、
「流行の歌に、手話を付けて!!今、教えて!」
と言われても、
いきなり翻訳や歌い方の指導は、いたしません。
・・というか、できないんですよね・・・!

もちろん、多くの方には、
楽しく手話に触れていただきたいのですが、
多くの手話の先輩たちは、
こういったことも、悩んでいます。
どうぞ、あなたも、考えてみてくださいね。
よろしくお願いします。

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今日の関東は、よい天気でした!!
秋ですね〜!!


posted by 南 瑠霞 at 23:23| 東京 ☀| メディア・舞台の手話指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月17日

手話指導するなら、手話をきちんと身に着けてからにしてね!!

このところ、手話を勉強しているけど、
実は、まだまだ知識も経験も足りない人が、
有名人に手話を指導し、
混乱を招いているケースが、目立つ。
とても気になっている!!

その有名人は、本人の気持ちとは別に、
的を射ていない手話を教わり、
テレビなどで、
手話を間違えて表現したりしている。
手話を付けたこと自体は、
確かに意味があり素晴らしいが、
残念ながら、手話表現がかなり未熟な状態で、
公の映像から流れてしまっているのだ。。。

こういう事態について、
あなたは、どう思うだろうか?

こうした有名人は、
本当は、どういう指導を受けるべきだったのか?
と、画面を見ながら、
戸惑いを覚えることが、よくある。
良い翻訳と、ナチュラルな表現を教えてもらっていれば、
もっともっと、素晴らしい手話のできるはずの人が、
そういう状態に陥っているからだ。

もちろん、手話の付いた歌やセリフは、
それだけで、生き生きとして見え、魅力的であるが、
多くの人は、それが、
良い手話なのか、間違いだらけの手話なのかを、
判断することができない場合もある。
そんなちょっと危なっかしい手話でも、
有名人が手話表現をしていれば、いろんな人が、
「素晴らしい!」「感動した」と、共感するのも、
うなづける。
そして、ファンは、次々に、その表現を覚えたりもする。
これも、有名な方ならではの力であり、
ある意味、素晴らしい!!
また、ファンなら、それは、とても自然な思いであり、
人と人とは、そうやって結びついているからこそ、
暖かい絆が連続していく。
だが、その結果、そんなみんなの気持ちに反して、
ちまたに、間違った手話が、広まってしまい、
結局、手話が誤解される・・・汗

ろう者・手話関係者は、
それを、とても悲しく見ている。

この場合、たとえ、間違った手話でも、
有名人の方が、手話に興味を持ち、手話を表現し、
その存在を知らせたことを良しとするべきなのか?

いや、有名人だからこそ、
より良い手話を身に着け、
それを手に乗せて、聴こえない人にも歓迎される、
気持ちのいい手話を、発表すべきなのか。

私は、もちろん、後者の考えだが、
どうだろうか?

手話は、音声言語とは、語順も文法も違う。
音声言語の言葉通りに、
手話単語を並べても、基本的に、意味をなさない。
また、手話は空間を使う視覚言語なので、
表現する場所や、位置関係、
方向などによって、同じ単語を並べても、
意味が全く逆転してしまう場合さえある。
歌やセリフを扱うとなると、なおのこと、
それは、きちんと調整し、大事に翻訳しなければ、
その意味が伝わらない。

それが、まだまだ勉強途中の人が作ることで、
かなり不完全な状態の手話表現になる。
手話の翻訳という以前に、
文として成り立ちにくい表現を教わり、
さらに、手話表現の間違いも指摘してもらえないような、
指導を受けた有名人は、それでも、
指導者を信じているわけだから、
自分の手話の間違いに気が付かない。。。大汗
この状況は、
私から見ると、かなり気の毒だし、
やはり、その行動は、
多くの人を傷つけることにつながりかねない側面もある。

手話を学ぶ、多くの方に、
手話指導などに携わる私から、
お願いがある。

多くの人が、気軽に手話で歌いたいとか、
手話を作ってほしいとか、
手話を勉強している身近な人に、頼みごとをすることは、
ここから先、どんどん増えてくるのだろう。
だが、その時あなたは、ちょっと考えてほしい。
それは、あなたの力の範囲を超えてはいないだろうか?
「 下手でもいいから、手話を教えてください。
そうやって、未熟でも一生懸命やっているアナタが、
教えるのが一番いいのです。」
などといわれ、
その意見に踊らされたりしていないだろうか?
でも、そうした間違った情熱で、最後に傷つくのは、
ほかでもない、それを母語として使っているろう者です。

手話の翻訳、表現方法は、
もちろん人それぞれだが、
それが明らかに、あまりにも至らない状態だったり、
相手に適切な手の動き、形を教えてあげられない状態なら、
どんなに熱い気持ちがあっても、
どんなに頼まれても、
その手話は、教えてはいけません。

友達同士であっても、何か尋ねられたら、
「 私は、こう習ってこう理解しているけど、
それ以上はわからないから、本当に、勉強したかったら、
ぜひ、手話サークルに行ってね。」とか、
「 もし、この手話が、公に使われるものであるなら、
私は、未熟で心配だから、ちゃんと先輩を紹介するね。」
と、
心ある対応をしてもらいたいなあ。

これ、わかりにくい、意見だろうか?
あなたは、どう思う?
実は、今、本当に困っているんだ。汗汗・・・

今日も、長文を読んでくださって、
ありがとうございます。


手話あいらんどマーク.png


__ (7).JPG
マネージャーのはっちゃんが、
とっても小さくてかわいい、金太郎あめをくれました。
切っても切っても、同じ図柄が出てくる、
あの、金太郎あめです。

__ (8).JPG
ペットボトルのふたと比べると、とても小さい。

__ (9).JPG
そんな小さなアメなのに、ちゃんと、
ハチ公の顔や、渋谷の漢字や、モヤイの図柄が、
見えています。かわいい!!笑
味も、それぞれ、甘酸っぱくて、おいしかったです。
サンキュー!!
posted by 南 瑠霞 at 00:00| 東京 ☀| Comment(11) | TrackBack(0) | メディア・舞台の手話指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月04日

歌手とマイクと手話

最近、歌手の方が、
手話で歌うことにチャレンジすることが増えています。

きのう、そういったステージでの、
歌の手話について、作らせていただく機会をいただいて、
スタッフや、歌い手の方とディスカッションしてきました。

その際、調整が必要になったのが、
スタンドマイクです。

手話は、目の前の空間で、手を動かして、
様々なものを表現していきますので、
ど真ん中に、にょっきり立った、スタンドマイクは、
かなり手話の邪魔になってしまう場合があります。

最近、いろんな歌い手の方の手話をテレビで拝見していると、
それが、それなりにうまくいっている例もありますし、
逆に、かなり手話が見づらく、
手話関係者から見ると、
わざわざ、そこまでして、手話をつけた意味はないのでは・・・・
と思ってしまう場合もあります・・・涙涙

私達は、日ごろ、ステージで歌ったり踊ったりするとき、
ヘッドセットといわれる、 
頭に、固定して、
口元に小さなワイヤレスマイクが来るタイプのものを使用し、
両手を使って、自由に手話をし、
ステージの上も、動き回っています。

でも、本来、「歌」というものを聞かせるという点では、
やはり、電波の途切れやすいワイヤレスマイクより、
きちんと線のつながった、マイクを手で持つか、
または、スタンドで立てたほうが、
よりよい歌声が、お客さんに届く・・というのが、
昨今の一般的見識。

そうなると、歌声勝負の歌手の方は、
片手でマイクを持つと、
手話は相当やりづらくなりますので、
スタンドマイクを使って、
手話をするという方法を、選びたい・・・
と、考える方が多くなります。

ただ、そうなると、
ど真ん中のスタンドの部分は、
絶対、手を回せなくなるので、
それを避けるために、
手話のつながりや、
あらわしやすい手話単語を、厳選して、
歌を翻訳することが必要になってきます。
単に、音楽に合う、意味のよく伝わる、
良い手話をつけただけでは、
問題が済まされなくなってくるわけです。
( 歌につける手話は、
それなりに、大変難しいと言われ、
多くの人が、多くの場面で、四苦八苦して取り組み、
なお、多くの反省や批判や、ダメ出しが繰り返されている中で、
それでは済まされない、
さらに高度な手話をつけることにチャレンジしなければならない
とういことです・・・汗汗 )

ですから、本人の意向もくみながら、いったん歌を翻訳して、
それで、イケそうかな・・と思っても、
スタンドマイクを立ててみたら、
思うように、手が動かせない場合が多々あり、
左右の手を変えてみたり、
手話の向きや動かす方向を変えてみたり、
いったん両手であらわしていたものをとりやめて、
片手で出来る手話を探ってみたりと、
いろんな工夫が必要になります。
そのうえで、きちんと見る人に伝わる手話表現でなければ、
それは、単なる振り付けになり、
せっかく、手話で思いを込めたいと思った企画者の意図も、
歌手の思いも、台無し。
さらには、だったら、手話指導者なんていなくても、
自分で自由にイメージを生み出す手の動きを、
つけてみればよかっただけ・・・
ということにもなりかねません。汗・・・
ですから、ことは、意外に・・
いや、とても!!重大です。

さらに、その後、本番中、
その手話のアクションが、
マイクスタンドにガツンと当たらないように、
気をつけるところまで、
表現する方と一緒に、確認を重ねなければ、
歌手の方が”自分で歌う手話の歌”は、目指せません。

もともと、
手話の付いた歌を歓迎する聴こえない人は、全体の半数。
残りの半数の人は、手話の歌は嫌い。
または、手話の歌はわからないから、自分とは無関係!!
と、感じている中、
それでも、心をこめて、手話で歌いたいなら、
それは、歌手本人ばかりでなく、
その場に立ち会う、監督や、照明や音響関係者、
周辺のアレンジャーなどなど、
みんなが、
「聴こえない人にも、見てもらいたい」
「聴こえない人とも、この歌の何かを共有したい」
と願いを込めなければ、
手話の歌は、成り立たない。

手話の歌に、マイクスタンドは、
なかなかの強敵である。

濃いピンク.jpg
手話レッスンをしたスタジオの近所にも、花!!

何?.jpg
で、これは、花?葉っぱ?
見たこともない、美しいものが・・・・!!

アジサイ青.jpg
これは、わかる。青いアジサイ。笑

ピンクあじさい.jpg
ピンクのアジサイ。
posted by 南 瑠霞 at 00:00| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | メディア・舞台の手話指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月24日

メディア・舞台関係者&歌手の方への手話指導〜初回レッスン!!

きのうに続いて、
メディア・舞台・歌手などのみなさんへのお願いです。

歌や映像・舞台の
歌詞・セリフの手話指導のご相談に見えた場合、
私たちは、
すぐに、歌詞やセリフの手話翻訳や指導をすることは、
たいへん稀です。

特別な場合を除き、
皆さんには、
最初におよそ2時間の時間をとっていただき、
「歌詞やセリフではない」!!
もっと基礎的なレッスンを受けていただいています。
私たちは、
これを抜きに、単純に手話翻訳と指導だけをすることは、
ほとんどやっていません。

たとえ、最終的に必要な手話が、
ほんの2〜3個の単語だったとしても、
基本的に、このレッスンは、
受けていただきたいと考えます。

私たちがとても大事に思うレッスン、
それは「ろう者との出会い」です。

きのうの記事でも書きましたが、
手話を作品に取り入れるということは、
その後ろに、それを大事な言葉として使っている
ろうの皆さんがいる!!と言うことです。
そのろうの人たちの存在を抜きに、
手話単語だけを表現しても、
単に手の形を覚えるだけで、
その言葉の重みが実感できません。

実際に、その手話を使って、
様々なことを、自由に話しているろうの人を
目の前にしてこそ、
その「手話」の存在の意味を、
理解することができるのです。

多くの方が、
この基礎レッスンを受けることで、
「手話に対する感じ方が変わった」
「本当に、言葉として生きていることが分かった」
と、おっしゃいます。

その中身は・・・・

@ 通訳なしにろうの方と話す!!
これは、とにかくろうの人と、通訳を介することなく、
身振り、手ぶり、筆談などでいっぱい話をし、
自分の名前や、住所、趣味などの手話表現を覚えていただく
と言う、レッスンです。
ズバリ、これは、ナチュラルアプローチ!!笑
このレッスンを通じて、役者さんにも、演出家の方にも、
また、脚本家の方や、プロデューサーさん、
そのほか、いろんなスタッフの方にも、
本物の手話が、生き生きと、
人と人の心を結ぶ実感を得ていただきたいのです。
その中から、皆さんには、手話のあり方、話し方、
また、演技や演出のヒントを、
誰かの解説からではなく、ご自身の手で、
得ていただくことが、とても大切です。

A 聞こえない人の体験談を聞く。
次は、通訳付きです。笑
皆さんに、実際の聞こえない人の、
生い立ちや、手話との出会い、ろう学校の様子、
自分たちのデートの様子や、食事の話など、
いろんな体験談に触れていただきます。
聞こえない人ならではの、ユニークな体験なども、
その場で知っていただき、
「へえ、聞こえない人の暮らしや、
手話の様子って、思っていたのとは違うな・・・」
とか、
「なるほど、実際に聞いてみて、
はじめて知った。興味深い!!」
とか、
そういう発見を、じかにしていただきたい。

B ディスカッション!!
手話を、どんなイメージでとらえ、作品に反映させたいか、
また、それは、実際に可能かどうかといったディスカッションも、
ちゃんと聞こえない人と一緒に、していただきます。
この中で、多くの方が、
「手話って、表情や口話も一体となって、
ひとつの表現なんだ。」
とか、
「手だけで何かあらわそうとしても、
それでは、意味がつながらないんだ・・・」
「なるほど、手話を使う人の立場などによって、
違ったタイプの手話があるんだ。
キャラクター別の言い回しみたいなものもあるし、
手話には、若者言葉もあるのか・・・」
など、本来の豊かな手話のあり方を、
みなさん、自分たちで、見つけて帰ってほしい。

この3段階の、基礎レッスン、
全部で、およそ2時間です。

これ、
こちらが中身を指導させていただくというよりも、
皆さんが、実際のろうの方のお話、
手話で話す姿そのものに触れていただくことで、
きちんと何かを実感し、
自分たちで、新しい発見をしていただける場を、
もうけさせてもらっていると言った感じです。

私たちは、
このレッスンを受けて、
自分たちが、手話をとりいれて、本当は何をやりたいのか、
きちんと確信を持っていただけた方に、
第2段階として、
手話翻訳、手話指導に入らせていただいています。

最近問い合わせの増えた、
メディア、歌手の皆さんなどへの手話指導。
この初回レッスンは、どんな作品であっても、
共通です。
ぜひ、こうしたレッスンも受けて、
そして、豊かな心ある手話を、
作品に取り入れてくださいね。

本当に、ありがとうございます。

白梅.jpg
きのう木曜、雨の東京、
梅が、もう咲き始めています。
posted by 南 瑠霞 at 00:21| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | メディア・舞台の手話指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月23日

手話映像だけ下さい!!あとは僕たちでやります???驚!!

このところ、
手話指導についての問い合わせが増えてきました。
新しく、
「メディア・舞台の手話指導」という観点からも、
記事を書いていければと思います。

よく、
歌手の方や、映像関係の方、また舞台関係の方が、
「作品に手話をつけてください。」
と、相談に見えます。

もちろん、こうした様々な舞台や映像で、
手話が取り上げられ、
作品として、人々に伝えられるのは、
素晴らしいことです。
手話関係者、ろう者の皆さんも、
こういう申し出は、嬉しいことと思います。
たくさんの方に、手話について、興味を持っていただき、
日ごろ手話を愛し、
大事に活動を続けているわたしたちにとっても、
感激です。

でも、
こうしたとき、ちょっと困ることがあります。
それは、今、私にとって、
少し悩みになりつつあります。

手話指導において、とても大事なこと。
それは、
「手話は、聞こえない人の大事な言葉」だということです。

ところが、時々、
そうしたことをディスカッションすることもなく、
「本番がとても近く、急いでいます。
この台本(または歌詞)を、至急手話に訳し、
映像に撮らせてください。
あとは、南さんたちの手を煩わさず、
このビデオをもとに、
ぼくたちで、役者(または歌手)に手話を伝えます。
それで、大丈夫です。」
と、おっしゃるスタッフの方が、
こられることがあるのです。

こうしたお話に、
私たちは、とても頭を痛めます。

だいたい!!
いったい、何が『大丈夫』なのか・・・・?????

この申し出について、
『大丈夫』でない!!問題点を整理すると・・・

@ 単にこちらだけが台本を読んだだけの状態で、
作り手の皆さんとなんのコミュニケーションもなく、
手話を翻訳するのは、材料不足です!!
表現する舞台の条件も、まわりの風景も、
表現する役者さんのキャラや
手の動かし方の特性もわからず、
字面だけで翻訳した手話は、セリフとしては、
あまり役に立ちません。
手話は、表現する人のキャラや立場、
その方の手の使い方、
また、ものの位置関係や方向によって、
表現方法が、全く違ってきてしまいます。
それを、たった一つの訳し方だけ伝えて、
それで済ましてしまったら、
本番は、間違いだらけの手話表現が続出してしまいます。
これでは、作品として通用する
手話のセリフが完成しません。

A 手話は、聞こえない方の大事な言葉です。
ろうの方へのリスペクト
(いわゆる、尊重や大事に思う気持ち、
手話を教えてもらいたいという願いのようなもの)
抜きに進行しても、結果、だれのためにどういうつもりで、
手話を使って演じるのかと言う、魂の部分が抜け落ち、
演技者、撮影者、演出者自体が、
何のための手話作品なのかを見失ってしまいます。
つまり、手話さえついていれば、
聞こえない人に通じても、通じなくても、
それはそれで、別物・・・
そんな風な作品になりかねないということです!汗
また、たとえ、手話はなぞの暗号ように使いたいのだから、
誰にも通じなくていい!!と演出側が思ったとしても、
「それを見る聞こえない人がいる!」ことに、
私たちは、気付かなくてはいけない。

B 撮影本番立ち会いは、必須です。
「わざわざ、手話担当の方に、本番に来ていただかなくても、
映像さえあれば、それを見てやりますから、
大丈夫です。」
と言われ、その映像や演技が、大丈夫だったことは、
これまで、ほとんどありません!!
断言します。
手話を知らないスタッフ・役者さんたちだけが、
映像を見て、ちゃんとまねたつもりが、
知らぬ間に、親指が立っていたり、
微妙な動かし方で、
正反対の意味になってしまったり・・・
動かす予定の、反対の手が、
うっかり動き、両手を合わせて見た時、
全く違う意味の単語になっていたり・・・
手話指導者が立ち会わずに、
行なった本番では、
そこを直してくれる人は、いません。
前もって翻訳され、映像で見た表現だけが、
手話の全てではありません!
思わず、自然に動かしたその手が、
全く違った別の手話になって入りこんでしまうこともあります。
そうなると、もう、手話のセリフは、
台本とは、全然違うことを話していることになってしまいます。
そして、その場のみんなが、
ちゃんとできていると思いこんで、
撮影を終了することほど危険なことはありません。

そんなわけで、大まかに言っても、
この3点により、
パパっと映像だけお渡しする手話指導は、
ありえません。
マジ「大丈夫」ではないからですっ!!大汗

さて・・・
お急ぎで、手っ取り早く、
ささっと手話翻訳だけ簡単にしてもらいたい・・・
と、お思いのあなた。

もしそれが、
英語などの外国語でも、
そういう依頼を、
翻訳者・指導者に持ち込みますか?

「 この日本語のセリフ、
急ぐので、パパッと英語(または他の言語)に翻訳して、
テープに録音しておいてください。
そうすれば、あとは、スタッフで、
役者に伝えます。大丈夫です。 」
・・・・・・本当に、これ、言えますかねえ・・・?

ウルトラマン.jpg
先日、ウルトラマンの生まれ故郷
世田谷区の祖師谷大蔵に行ってきました。
posted by 南 瑠霞 at 00:00| 東京 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | メディア・舞台の手話指導 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする