2018年11月22日

手話あいらんどTVクロスカルチャー「珠ちゃんの仙台暮らし」


小学生のころから、きいろぐみで手話パフォーマンス活動を続けている、ヒヤリングキャストのたまちゃんが、大学に入学して、宮城県仙台市で学生生活を送っています。
言葉の違いなどにも驚きながら元気にやっている、たまちゃんのお話を手話トークでご覧ください。



(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
中嶋元美です。ろう者です。
樋口珠音です。聴こえます。大学1年生です。
よろしくお願いします。

珠ちゃんは、今、仙台で大学生活を送っているけど、
仙台と東京の違いって、
何かある?

仙台は、東北なので、
東京から行くと、みんなが知らない言葉を話してたりします。

方言みたいなもの?

そう。
例えば 「いずい」 という言葉、聞いたことありますか?
「合わない」とか「しっくりこない」というような意味の言葉です。
でも、仙台の友達に言わせると、
標準語などには、うまくはまらない!って。
言い変えられない感じなんだそうです。

例えばお店で服を試着して、
「この服 なんかいずいわ。」とか、
目にゴミが入って「いずい」とか。
そういう使い方をします。

ろうの元美としては、
「いずい」って、声でも言いづらい感じがするけどどうだろ?

ほかに「だから」。
も、使い方がちょっと違います。

「このレポート全然終わらない。」 「だから!」
「あのドラマ、すごい面白いよね。」 「だから!」
「あそこの学食、おいしい。」 「だから!」
みたいに使います。

頭が混乱すると思うんだけど、
意味は、
「だよね!」みたいな、同意の意味で使います。

いきなり 「だから!」 と言われると、
「だから何なの?」みたいな意味に聞こえて、
初めて、友達に言われた時、
「え?なに??」って、混乱しました。笑
最近は、友達に「だから」と、いっぱい言われて、
うつりそうになってます。笑
もしかしたら、気づかず使っているかも。笑笑
私が、「だから」と言ったら、
「だよね。」という意味の時があるかもしれないので、
聞く人がわからなくなるかも。笑

東北生まれの友達がたくさんできて、
初めての言葉もいろいろ教えてもらって
すごく楽しいです。

ほかにもいろいろ発見があるかもね。
友達といろいろ話したいです。

ほかに
仙台と言えば、七夕。
有名なお祭りです。
珠も、この前行きました。
その時の写真があります。

(仙台の七夕飾りの写真)

いろんな色の、華やかな飾りです。
すごくきれいだなと思いました。
仙台の七夕祭りは、7月7日ではなく、
8月頭に行われます。
カップルや、浴衣の人も多くて、
お祭り!っていう雰囲気でした。
メインの通りを抜けた公園に、
屋台もいっぱい出ていました。
仙台駅の近くのメインの通りに、
大きな七夕飾りがたくさん飾られているので、
いろんな人が見に行けると思います。
楽しかったです。

ほかにも、仙台には、水族館とか、
ベニーランドというレジャー施設もあります。
水族館は、生き物たちと距離が近くて、
イルカやアシカのショーも人気があるみたい。
いつか行ってみたいです。

仙台には、いろいろ遊ぶ場所もあり、
珠も知らなかったので、
これからもっと、いろんなところに行ってみたいです。

そんな中で、珠が一番紹介したいのは、
自分が暮らしている寮から見える景色です。

(風景写真)

夕焼けです。
学校帰ったら、すごくきれいな景色です。
周辺に高い建物がなくて、私たちの寮だけが5階建てなので、
周りの景色がよく見えます。きれいです。

勉強とかで疲れて帰って来て、
きれいな空を見たら、気持ちいいね。

珠もいつも疲れたときに、
同じ部屋の友達と、屋上に見に行きます。
デートもいいんだけど、
寮が女子寮なので、残念だけど女子同士。笑
でも、とてもいい景色で、楽しいです。

元美も、仙台というと、
有名なライブハウスがたくさんあると聞いています。
いつか、きいろぐみのステージも、やってみたいです。
また、お会いしましょう。
さようなら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

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提供 : 手話あいらんど手話教室
https://www.shuwa-island.jp/kyoshitsu/
出演 : 中嶋元美 ・ 樋口珠音
構成 : 南 瑠霞
編集 : 蓮子都




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2018年11月21日

クリスマス


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北海道も初雪が降り、冬が感じられる季節になりました。
これから、少しずつ寒くなりますが、
ちょっとうれしいクリスマスも近づいてきます。

「クリスマス」という手話は、いろんな表現がありますが、
関東地方では、こうした表現も一般的です。


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「クリスマス」(C)手話あいらんど
人差し指でエックスを描くように下に動かしていきます。
クリスマスが、Xmas と書かれることもあり、
その「X」を取り入れているという説や、
下を長く描くことで、「ツリー」の形を表現しているとも言われます。


両手の人差し指一本だけで表現できる手話「クリスマス」
あなたも、ウキウキした気持ちで一緒に表現してみてください。





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2018年11月20日

手話の場合『通訳者の位置は隣ではありません』


今回は、聞こえない方が、会社の面談や仕事環境のインタビューに呼ばれた時、または就職案内におもむいた際。また、学校の保護者会などで、通訳を同行した場合の、『聞こえるアナタ』の手話通訳についての対応方法について、ご紹介します。
あなたは、会社関係者かもしれませんし、学校の先生かもしれませんし、医療や福祉・行政関係の担当者などかもしれません。

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私たち手話通訳者が、聞こえない方とともに手話通訳に同行した際のケースです。
手話通訳者が通訳に伺った際、多くの場合、お迎えくださる聞こえる方(会社・学校・行政関係者等)が、図1のように、席を準備して待ってくださっています。

多くの方が、テレビなどでもよく見る、音声の言語通訳をイメージしておられ、通訳者は、ご本人の横!又は近くに!と、思っておられるからだと思います。
でも、私たちは、このような際、必ず、お相手の方に、席の配置を変えていただくようお願いしています。
今回の投稿は、この席位置がテーマです。

(図1)
「聞こえない方の隣に手話通訳者が座る」
図1聞こえない方の横.png

図1のような通訳位置は、実は、手話ではあまり向いていません。
この状態は、手話通訳者が、聞こえない方の手話を真横から見て読み取ることになり、見づらいこと。
また、聞こえる方の音声によるお話も、手話通訳者が聞こえない方の真横で手話にして伝えることになり、聞こえない方ご本人にとって、この位置が見やすい方向ではないからです。

この、通訳者の位置のとらえ方の違いは、なぜ起こるのかというと、一般に「通訳」ときいて、皆さんが思い浮かべるのが英語でもその他の言語でも、基本的に「耳で聞きくことば」の通訳シーンだからかと思います。多くの方が「通訳」という言葉を聞くと反射的に「あの『横でメモを取りながらうんうんと話を聞いて、内容を相手の言語に訳して話してくれる方』が来るわけだから『お隣に座っていただこう』」と考えてしまうのです。
一方、手話は「目で見る言語」でありその通訳は、「見えていなくても(または見ていなくても)聞こえる」音声言語とは違い、「目で見える形(視覚でとらえられる位置)で表出されなければならない」という点が、一般の方にはピンとこないのです。

では、聞こえない方と手話通訳者を介して、お話をする場合、それぞれの方の位置は、どのような関係になっているのが適切なのでしょうか?
改めて、「目で見る言葉」=『手話』で行う通訳の、対面会話での、理想的な席位置について、その例をご紹介します。


(図2)
「聞こえない方と聞こえる方の双方が見える中間の位置に手話通訳者が座る」
図2間.png                              

図2は、手話通訳者の理想的な位置の例の一つとなります。
通訳者が、聞こえない方と、聞こえる方の間の位置に入り、どの立場の方からも互いの表情や手話がよく見えます。
この例で良い点は、
〇 手話通訳者も、聞こえない方の手話が見えやすく、適切な読み取り通訳がしやすくなる。
〇 手話通訳者が、聞こえる方の音声を手話に変えて伝える場合も、聞こえない方にとって、手話も聞こえる方ご本人の表情なども、よく見える位置になる。
〇 手話通訳者が、互いの中間位置にいるため、中立的印象が保たれる。
などがあります。

(図3) 
「聞こえるアナタの隣に手話通訳者が座る」
図3聴者横.png
      
図3は、最初の図1とは反対に、聞こえる方の横に手話通訳者が配されています。
これを見ると、なんで通訳者が聞こえる人の側にいるの?と、違和感を感じる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは、目で見る言語としては、良い通訳位置の一つになります。
この位置関係によって、
〇 音声の話し手と手話通訳が近くなり、聞こえない方からは、手話で伝えられる通訳の内容と、話す本人の表情や話の間(ま)が同時に見られ、意味合いや雰囲気がつかみやすくなる。
〇 聞こえる方にとっても、目の前の聞こえない方の手話を見ながら、読み取り通訳の音声が耳元から聞こえてくることになるので、話が自然に頭に入ってくる。(通訳者が目に入らない)
という、良い点が生みだされます。
ただ、この場合気になるのは、
〇 聞こえる方の側に通訳者がいることで、聞こえない方にとって、圧迫感が生じる可能性がある。
ということです。

そこで、この場合、私たちは、図4のような配置を提案します。

(図4) 
「聞こえない方と聞こえる方が向かい合う位置に座り、手話通訳者が少し外した位置に座る」
図4通訳者が少はずれる.png
      
図3と図4は、似ていますが、よく見ていただくと、座席の位置と意味合いが違っているのが分かります。
図3では、聞こえない方の向かいに、聞こえる方と通訳者が二人で正面に座る形になっていますが、図4では、聞こえない方の正面は、聞こえる方一人。その横の端に、手話通訳者が座っています。
この位置であれば、聞こえない方からのパッと見の印象も、話し相手は聞こえる方。その横に通訳者がいる。と感じられ、圧迫感が軽減されます。
ちょっとした位置の違いですが、こうした配慮で、互いがよりリラックスして話せる環境が整います。

長くなりましたが、私たちは、最初の図1のようなお席のご案内をいただいたときは、お気遣いに感謝した上丁重にお断りし(笑)、図2又は図4の状態をご提案しています。

なお、今回ご紹介した例は、すべてのケースの唯一の正解ではありません。こうした環境は、場面・場所・時によりさまざまに変化します。
「手話は目で見る言葉」。関わる皆さん同士が互いにその特徴を理解することで、聞こえない方と手話通訳者の位置も、自然と良き場所が探り出せるのではないでしょうか?



<情報提供:手話あいらんど/南 瑠霞>
※この情報は、シェア・転載・転用は自由です。ただし、出典元を明らかにしてください。






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2018年11月18日

だいすけお兄さんありがとう!!


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昨日、荒川区手話言語条例記念イベント
「みんなで作る手話コンサート 
〜 この手が私たちの歌声になる」で、
きいろぐみが、横山だいすけお兄さんと、共演させていただきました。

お兄さんは、とても楽しい方で、
まさに子供たちとママたちのカリスマ!!
お兄さんの登場とともに、会場は、ワーッと湧いて、
そして、がやがやとおしゃべりをしていた子供たちも、
お兄さんの声とともに、お話をじっと聞き入り、
ちょっとした動作で、どっと笑いが起き、
素晴らしい声に加え、
すこ―し歌に織り交ぜた手話やジェスチャーも楽しく、
元気な音楽にみんなの手拍子が重なって、
あっという間のひと時でした。

今回の司会進行は、私たちきいろぐみの、
デフキャストことぷきと、私、南 瑠霞でしたが、
私たちと、お兄さんもとても楽しくおしゃべりして、
手話の良さや、楽しさも、会場いっぱいにお伝えしました。

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途中、お互いの疑問や感想も飛び出して、
「お兄さんは、最初、
手話で歌っている聴こえない人が、
どうやって音楽やリズムをつかむんだろうって思ってたんだ。
そうしたら、前でカウントを出す人などもいて、
へえーーって、思ったよ。」
とコメント。
聞こえないことぷきからは、
「お兄さんの声について、
みんなが素敵!とか、きれいな歌声だって言っていたけど、
僕は、耳が聞こえないからわからないんだ。
でも、お兄さんの笑顔や、すごく明るいパーッとした感じとか、
体から歌が楽しく伝わってきました。
僕たちは、聞こえるメンバーの隣で、
その人たちの体の動きなども目の端でキャッチして、
リズムをつかんでいます。」
と、音楽のとらえ方などを、ご紹介。

物の見方感じ方はいろいろあって、
音楽の楽しみ方もいろいろあって、
みんなが違っていても、
それでも一つのステージを共に作れたことに、
私たちも、喜びをいただきました。
本当に、ありがとうございました。

小さな子供たちと、一緒に手を動かし、
歌って踊る楽しい一日を、
地元の聞こえない方、荒川区の職員の皆さん、
照明や音響エンジニアの皆さん、
そして、なんと!だいすけお兄さんと!!
本当に多くの方とご一緒でき、
こころから感謝です。

手話の魅力、聞こえない人の存在、
そして、それが普通の言語で、普通の友達だと、
もっともっとみんなで感じあっていければと思います。
本当にありがとうございました。

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荒川区手話言語条例記念イベント御礼


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17日土曜 
荒川区で開かれた手話言語条例の記念ステージに参加させていただきました。
「みんなで作る手話コンサート この手が私たちの歌声になる!」
という、お子さん連れのファミリー向けのイベントでした。

子供たちがとても元気に手を動かしてくれて、
みんなの元気な声に、私たちも圧倒されそうになりながらの舞台でした。笑
かわいい小さな手が表現してくれる、子供たちの手話に、
元気をもらいました。

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皆さん、本当にありがとうござました!!
子供たちの小さなころの経験が、やがて大きくなった時、
出会いの大きな可能性につながり、
手話の輪が大きく広がりますように。
感謝。


※写真は、マネージャーのはっちゃんが撮ってくれました。
ありがとう!!



posted by 南 瑠霞 at 08:06| 東京 ☁| 南 瑠霞(るるか)の手話日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月17日

夜の自転車!ライトをつけましょう!!〜聞こえない友人の視点から


デフスポーツなどにも、積極的に参加し、
毎日トレーニングを頑張っているろう者の友人がいます。
彼女は、毎日仕事帰りにスポーツジムなどにも寄ってくるので、
帰りがそんなに早くはありません。
その友人から、メールが来ました。

「日が暮れるのが早くなった分、怖いのが無灯火の自転車。
耳が聞こえない自分は視界から情報を得るため
例えば曲がり角で横からライトが見えたら
自転車が来ることを認識出来るけど
もし無灯火の自転車が急に横から飛び出て来たら・・!!
これまで、事故はなかったけど、
こんなことが何度かあった。
無灯火の自転車って、多くて怖い。」

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なるほどなと思いました。
私たち聞こえるものなら、
なんとなく、曲がり角から自転車の気配が聞こえてきたり、
時にはチリンチリンとなるベルの音を聞けば、
たとえその姿が見えていなくても、
自転車のくるのがわかります。

でも、聞こえない人にとっては、
「目で見えること」が全てです。
角の向こうで何が起きているかは、
私たち聞こえるもののようには意識できない。
そこへ、無灯火の自転車が飛び出してきたら、
とても怖い思いをするのもうなづけます。

こんな時、多くの人が、自分のためにも、他人のためにも、
マナーを守ってライトをつけていれば、
不要な事故も防げます。
少しだけの気遣いで、みんなが安全になるなら、
お互い気をつけたいことだなと思いました。

みんなで夜の自転車!!
ライトをつけて走りましょう。
あ、それから、夕暮れ時は、なんとなく、つけ忘れてしまうので、
バイクや車の私たちも、気をつけたいですね。

友人に改めて、気づきをもらい、感謝しています。
ありがとう。





posted by 南 瑠霞 at 00:00| 東京 ☀| 南 瑠霞(るるか)の手話日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月16日

手話通訳のご依頼は2人体制で〜通訳の質を大事にすることは聞こえない方への心づかいです


このところ、
「聞こえない方が見えるかどうかわかりません。
念のため1人だけ手話通訳の派遣をお願いします。」
「2時間ですから、お一人で手話通訳は可能ですよね。」
と言った、お問い合わせが、増えています。
たぶん、各地の手話通訳者の方が、
このような依頼を受けて、戸惑われているかと思います。

なぜ、各地で・・・と、私共が気づくかといえば、
もちろん、通訳仲間の互いの話からも知ることになるのですが、
実は、通訳をお願いしたいと、ご連絡くださる方自らが、
「別のところでも、2人体制でと言われたのですが、
おたくでも、同じですか?
できれば、1人できていただきたいのです。
なぜ、通訳者は2人体制なのでしょう?」
と言うお問い合わせが、増えてきているからです。

お一人だけで・・とご依頼下さる方は、
「そんなに大げさな状態できていただいても、
聞こえない方は1人か2人。そこまでして準備することではない。」
と思っておられる方もいます。
また、
「イベントによっては、せっかく準備して通訳者に来てもらっても、
万一にも、聞こえない方がお越しにならないかもしれない。
そうすれば、うちの予算はもとより、来ていただいた通訳者に申し訳ない。」
「通訳者を呼ぶには、それなりの費用がかかる。
2人にきてもらうと、人件費も交通費も2倍かかるので、予算を抑えたい」
と言う方もおられます。

しかし・・・
これらを押して、やはり私共も、
「通訳者は2人からのチーム体制で」とお伝えしています。
それは、通訳の質の低下が、
最終的に聞こえない方にとってマイナスにつながるからです。

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基本的に、英語など他の通訳も含め、現在国内外では、
同時通訳における集中力と質を維持できる一回の継続時間は、
15分程度だとされています。
およそ2時間の内容では、
2人が組んで、15分前後の交代で行なうのが、
どのような言語通訳でも、適切と言われているのです。

この時間管理は、通訳者が精神疲労を受け、
必要以上に、体を壊してしまわないためでもあります。
通訳のための思考回路は、普段自分が自由に話しているときと違い、
二つの言語の間を行き来し、大きな集中力が必要です。
また、手話では特に、腕や表情も含め、上半身の筋肉を使っての通訳が多く、
かつて、通訳者の間で、
「頸肩腕症(けいけんわんしょう)」と呼ばれる、
異常な肩こりや、首や腕の痛みを激しく訴える症状が多発した時代があります。
これは、ちょっとだけだから頑張れると思った通訳者が、
結果として毎日、何時間も手話通訳し続けたために、起きてしまった症状で、
今でも、通訳者が最も注意しなければならない病気の一つとされています。

「通訳がうまい」人を見れば、
誰もが「その人なら簡単にできる」から、
どんどん頼んで良い。と軽く考えてしまいがちになります。
また、本人も「簡単にできる」だけに、
「大したことはしていない」「私なら、大丈夫」と、
思い込んで通訳してしまい、「知らない間に重大な疲労を抱え込み」、
最終的に、それが体の不調となって現れてしまうというもので、
一時期、この「頸肩腕症」は、
手話通訳業界では大きな社会問題となりました。
通訳者の健康を守るためにも、
この時間管理は、大切なものになります。

また、およそ15分とされる通訳時間を超え、
集中力の低下した通訳者の伝える内容は、質が下がり、
適切な内容が、聞こえない方に届けられない可能性が高くなってしまいます。

手話通訳者は「2人1組」といわれるのには、
こうした背景があるんですね。

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「聞こえない方を会場にお呼びして歓迎したい!」と心を込めてお考えの、
主催者・クライアントの皆様には、
これらの点についても、私たちと共に、ご一考いただければ、
それは、主催者の皆様にとっても、聞こえない方々にとっても、
より良いイベントにつながるものと思います。

この考えは、全ての場合における唯一の正解ではありません。
様々な条件により、必要な体制も変わってきますが、
ぜひ、あなたのイベントの成功のため、参考にされてください。

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ちなみに、最初に書かせていただいたお問合わせへの簡単なお返事は以下のようになります。
私どもは、主催者のあなたと、会場に訪れる聞こえない方の間で、より良いコミュニケーションが成立するよう、心からお手伝いしたいと考えております。私たちは、主催者のあなたのパートナーとなり、あなたの心を届けるためにこそ、聞こえない方をお迎えできる快適な環境を共に整えたいと願っています。

Q 「そんなに大げさな状態できていただいても、聞こえない方は1人か2人。そこまでして準備することではない。」
A 「手話通訳者は、一つの話題を通訳する場合、聞こえない方が、お1人でも100人でも、同じ通訳をご覧いただくことになり、手配の手間や通訳者の負担は同じです。聞こえない方の人数規模には、あまり関係がありません。」

Q 「イベントによっては、せっかく準備して通訳者に来てもらっても、万一にも、聞こえない方がお越しにならないかもしれない。そうすれば、うちの予算はもとより、来ていただいた通訳者に申し訳ない。」
A 「その場合でも、もし聞こえない方がお越しになれば、1人で長時間の通訳はまかないきれません。万一に備えても、準備の仕方は同じです。また、逆にその場合、聞こえない方がおられなくても、最初から手話通訳を会場に設置しておくという方法もあります。そうすれば『このイベントには手話通訳があるんだ』と周知され、次回から聞こえない方が参加しやすい雰囲気が作れます。」

Q「通訳者を呼ぶには、それなりの費用がかかる。2人にきてもらうと、人件費も交通費も2倍かかるので、予算を抑えたい。」
A 「ご予算は、それぞれのケースでご相談ください。笑 なお、イベントに通訳者をつける主旨を改めてお考えください。『聞こえない方に来ていただきたい』と願うあなたのお考えに沿った手配方法をご検討ください。」



<情報提供:手話あいらんど/南 瑠霞>
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秋冬のイベントに備えメンバー一同特訓中!!


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きいろぐみは、現在、
秋冬のイベントに向け、猛特訓中!!

すっごいジャンプして頑張ったり、
様々なフォーメーションを覚えたり、
次々繰り広げられるトークの確認をしたりと、
相当タイトなスケジュールに追いまくられています。

みなさんにお会いできる、最短のイベントは、

◯2018.11.24(土)13時過ぎ〜
手話パフォーマンスきいろぐみミニ手話ライブ!!
〜見て!感じて!心くすぐるアートの魅力「障害者アートフェスティバル」
(オリパラ応援プログラム)!! 大宮ソニックシティ!!
http://minamiruruka.seesaa.net/article/462622392.html?1542283619

◯2018.12.02(日)
手話の世界へGO!!
〜みんなが手話で話せる街かながわ〜/神奈川県横浜市
総合司会 南 瑠霞&いくみ
http://minamiruruka.seesaa.net/article/462448037.html

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そして〜〜〜〜〜〜〜〜!!
いよいよ!!
★ 2019年1月11日(金)夜と13日(日)昼・夜は、
きいろぐみ30周年記念の手話ライブです!!!
https://www.kiirogumi.net/croco2019/

年末年始は、きいろぐみを追いかけてください。
本当にいつもありがとうございます。
私たちは、あなたにお会いできるのを、楽しみにしています!!




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2018年11月15日

「兄」「弟」「兄弟」


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「兄」「弟」「兄弟」(C)手話あいらんど

毎週、神奈川県の短大で、手話指導をさせてもらっていますが、
今週は、家族関係の手話を学びました。
みんなの家族を聞いていると、
本当に楽しくて、この時代でも、兄弟が4〜5人いる人もいるし、
双子だという可愛い女子は、
自分にそっくりの姉が家にいる!と教えてくれました。
ペットに、ウーパールーパーや、カエルを飼っている人もいて、
盛り上がりました。

今年の学生たちは、なんだかおしゃべり好きの人が多く、
私はマジで声を使わず、手話で話しているのに、
ちゃんと読み取って笑ってくれたりと、
2ヶ月くらいで、
みんなが、どんどん、会話を楽しんでくれるようなりました。

そんなみんなでも、
「え、そんな手話していいの?」
と返してくるのがこの手話!!笑

男兄弟を示す手話表現です。
日本では、まさにズバリ「お兄さん指」としておなじみの、
中指を使った表現で、
上にあげれば「兄」、下に下げれば「弟」
両手で交互に上下に動かせば「兄弟」を示す、
正式な手話です。

もちろんこれは、海外では、相手を侮辱する表現に使われる事が多いのも、
誰もが知るところです。
この手話を伝えると、
一般に多くの人が、「へえ」と驚きの表情を隠しません。笑

かつて、私たちのテレビドラマの手話指導でも、
現場の監督たちが難色を示し、物議をかもしたことのあるこの表現ですが、
もちろん、ろう者指導者も、
「兄」「弟」という翻訳は、この手話が最もナチュラルで、
これを変えたり省いたりすることはあり得ない!
と、きっちり説明。
画面から、この手話が、皆さんの元に届けられました。

これが、日本人なら誰もが知っている「お兄さん指」そのものを使った
「兄」「弟」「兄弟」の手話。
文化の違いに戸惑いつつ、
学生たちも、この手話をしっかり覚え、
楽しく使ってくれています。

手話を学ぶことは、異文化を学ぶこと。
学生たちも、自分たちとの違いを楽しみながら、
手話を学んでくれています。

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青い空の下、中庭の大もみじも、少しずつ赤い色をつけ始めています。





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2018年11月14日

みかんの季節


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冬が近づき、みかんの季節になってきましたね。
今年も、私の生まれ育った島、
広島県江田島の幼馴染から、みかんの箱が届きました。
今年のみかんは、例年より甘く、
カラカラと空気の乾き始めた今、
口に入れると、のども潤してくれて、
とてもうれしくいただいています。
本当に、ありがとう。

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「みかん」(C)手話あいらんど
みかんを手に取って、2回くらい皮をむく動きで。







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