ろう者の手話「日本手話」を身につけるには?
愛の劇場 ラブレター
ラブレターのない、お昼13時、
もう、皆さんも慣れたころだと思います。笑
さて、ドラマ放送中、いろんな皆さんに、
「ろう者の手話を身につけるには、どうしたらいいの?」
と言う質問をたくさんいただきました。
手話を学んだ・・・と言っても、
なかなか、聞こえない人に通じなかったり、
せっかくがんばっても、
「それは、聴者の手話」「音声対応手話」なんて言われて、
一体どこをどうすれば良いのか・・・
なんて、思ったこと、ありますよね。
少しだけ、アドバイスさせていただきますね。
ろう者の手話を身につけるには、
日本語をもとにして、手話を学ばないほうが良いかもしれません。
本来のろう者の手話を、
そのまま見たほうが良いんじゃないかな?
ちょっと話はそれますが、
今回、ドラマでは、関西弁が
たくさん出てきました。
実は、それを、脚本から
関西弁に、訳すスタッフの方も入っておられました。
実は、その方が、
同じような苦労をされていたのです。
もとのせりふが標準語だと、
関西的言い回しにはすぐできるのですが、
実は、もっとネイティブにできる!!
と言う表現がいっぱいあるにもかかわらず、
なかなかそこにたどり着けないのです。
たとえば、
「これ、うまくできないんだよね。」
と言うせりふ、関西風に作るには、
「これ、うまくできへんねん。」
とするのが、一般的でしょう。
でも、本来のネイティブな関西人だと、
もっと、違う言い方をします。
人や地域によっても、違いますが、たとえば、
「これ、ようせえへんねん。」
ここまで行かないと、ガッツリ関西弁にはなりません。
でも、ここまですると、聞いている人がわかるのかどうか、
また、ここまで、もとのせりふを変えても良いのか・・・
など、関西弁担当者も迷ってしまうわけです。
それで、大体、今回は、全体的に、
関西的ニュアンスの出る言い回しを中心に、
標準語の形態をあまり崩さず、
方言指導をしてくださっていたようです。
「とても きれいだね」と言う標準語を、
関西弁に訳すと、
①「とっても きれいやね」
②「めっちゃ きれいやわ」
③「ごっつう、きれいやな」
④「えらい、うつくしわ~」
どれも、関西弁ですが、関西でも田舎出身の私にしたら、
③か④でないと、しっくりきません。笑
でも、「とても きれいだね」から、
いきなり ④の「えらい、うつくしわ~」は、
関西ネイティブの私でも、
一発では頭の中から、呼び出しづらいのです。笑
どんなにがんばっても、
②の「めっちゃ、きれいやわ」までかな? 再笑
そんなわけで、
話は、元に戻り、
「日本語を出発地点にしても、
ネイティブな手話は、
初心者であればあるほど、出てこない」
「日本語を基に考える限り、
手話的言い回しからは、遠くなる。」
と言うことになります。
私自身、関西人同士でない限り、関西弁で話しません。
いきなり、標準語の例文を出されても、
それを、関西弁に言い換えたりすることはできません。
相手が関西人であれば、互いに呼応して、
相手の言葉を受けて、関西弁になるのです。
それくらい、言葉とは、
話す相手に影響を受けるものなのです。
だから、
やっぱり、多分、手話でも同じじゃないかな~?
日本手話を、自然に身につけるには、
日本語音声をガイドに習うより、
「ろうの人と、いっぱい出会って話すこと。」
相手が日本手話だからこそ、自分も、
日本手話のリズムに乗れ、
日本手話の呼吸で話せるようになるように思います。
え、そんなにしょっちゅうろうの方に会えない?
そうおっしゃる方なら・・・
役者さんたちが、特訓で身につけたように、
ろう者の手話を、そのままそっくり丸覚えして、
理屈ぬきで、体でおぼえちゃうのはどう?
たとえば、NHKの手話講座でも、良いですね。
音声を消して、見てみてください。
読み取れる?
音声付の手話の話し手さんと、ろうの方と、
手話はおんなじですか?
テレビの音声に頼って、そこまで見てないんじゃない?
こういう、誰でも見られる良い手話は、
録画して何度も擦り切れるまで見てみるといいですね。
そして、お手本とすべき、
ろうの先生の手話を、丸覚えしてみるのです。
実は、あなたの周りにも、日本手話を見られる
チャンスは、いっぱい。
見逃していませんか?
手話は、単語の手の形だけではありません!!
お手本になるろうの方の、手話の間、
息つぎ、口元の動かし方、表情の使い方、
そういうのを、理屈ぬきで、全部まねして覚えれば、
いいのだと思います。
そうしたらきっと、ろうの人に言われるよ。
「あれ? 手話が変わった?うまくなったんじゃない?」って!
ぜひ、あなたも試してみてくださいね。
結構、楽しいかもしれませんよ。
皆さん、本当に、質問いろいろありがとうございます。
ラブレターを、いっぱい見ていただいて、
たくさんの方が、コメントを下さり、質問を下さり、
本当にうれしいことでいっぱいでした。
本当に、ありがとうございました。
私たちの手話人生は、まだまだ、続きます。笑
引き続きお付き合いください。
ラブレターのない、お昼13時、
もう、皆さんも慣れたころだと思います。笑
さて、ドラマ放送中、いろんな皆さんに、
「ろう者の手話を身につけるには、どうしたらいいの?」
と言う質問をたくさんいただきました。
手話を学んだ・・・と言っても、
なかなか、聞こえない人に通じなかったり、
せっかくがんばっても、
「それは、聴者の手話」「音声対応手話」なんて言われて、
一体どこをどうすれば良いのか・・・
なんて、思ったこと、ありますよね。
少しだけ、アドバイスさせていただきますね。
ろう者の手話を身につけるには、
日本語をもとにして、手話を学ばないほうが良いかもしれません。
本来のろう者の手話を、
そのまま見たほうが良いんじゃないかな?
ちょっと話はそれますが、
今回、ドラマでは、関西弁が
たくさん出てきました。
実は、それを、脚本から
関西弁に、訳すスタッフの方も入っておられました。
実は、その方が、
同じような苦労をされていたのです。
もとのせりふが標準語だと、
関西的言い回しにはすぐできるのですが、
実は、もっとネイティブにできる!!
と言う表現がいっぱいあるにもかかわらず、
なかなかそこにたどり着けないのです。
たとえば、
「これ、うまくできないんだよね。」
と言うせりふ、関西風に作るには、
「これ、うまくできへんねん。」
とするのが、一般的でしょう。
でも、本来のネイティブな関西人だと、
もっと、違う言い方をします。
人や地域によっても、違いますが、たとえば、
「これ、ようせえへんねん。」
ここまで行かないと、ガッツリ関西弁にはなりません。
でも、ここまですると、聞いている人がわかるのかどうか、
また、ここまで、もとのせりふを変えても良いのか・・・
など、関西弁担当者も迷ってしまうわけです。
それで、大体、今回は、全体的に、
関西的ニュアンスの出る言い回しを中心に、
標準語の形態をあまり崩さず、
方言指導をしてくださっていたようです。
「とても きれいだね」と言う標準語を、
関西弁に訳すと、
①「とっても きれいやね」
②「めっちゃ きれいやわ」
③「ごっつう、きれいやな」
④「えらい、うつくしわ~」
どれも、関西弁ですが、関西でも田舎出身の私にしたら、
③か④でないと、しっくりきません。笑
でも、「とても きれいだね」から、
いきなり ④の「えらい、うつくしわ~」は、
関西ネイティブの私でも、
一発では頭の中から、呼び出しづらいのです。笑
どんなにがんばっても、
②の「めっちゃ、きれいやわ」までかな? 再笑
そんなわけで、
話は、元に戻り、
「日本語を出発地点にしても、
ネイティブな手話は、
初心者であればあるほど、出てこない」
「日本語を基に考える限り、
手話的言い回しからは、遠くなる。」
と言うことになります。
私自身、関西人同士でない限り、関西弁で話しません。
いきなり、標準語の例文を出されても、
それを、関西弁に言い換えたりすることはできません。
相手が関西人であれば、互いに呼応して、
相手の言葉を受けて、関西弁になるのです。
それくらい、言葉とは、
話す相手に影響を受けるものなのです。
だから、
やっぱり、多分、手話でも同じじゃないかな~?
日本手話を、自然に身につけるには、
日本語音声をガイドに習うより、
「ろうの人と、いっぱい出会って話すこと。」
相手が日本手話だからこそ、自分も、
日本手話のリズムに乗れ、
日本手話の呼吸で話せるようになるように思います。
え、そんなにしょっちゅうろうの方に会えない?
そうおっしゃる方なら・・・
役者さんたちが、特訓で身につけたように、
ろう者の手話を、そのままそっくり丸覚えして、
理屈ぬきで、体でおぼえちゃうのはどう?
たとえば、NHKの手話講座でも、良いですね。
音声を消して、見てみてください。
読み取れる?
音声付の手話の話し手さんと、ろうの方と、
手話はおんなじですか?
テレビの音声に頼って、そこまで見てないんじゃない?
こういう、誰でも見られる良い手話は、
録画して何度も擦り切れるまで見てみるといいですね。
そして、お手本とすべき、
ろうの先生の手話を、丸覚えしてみるのです。
実は、あなたの周りにも、日本手話を見られる
チャンスは、いっぱい。
見逃していませんか?
手話は、単語の手の形だけではありません!!
お手本になるろうの方の、手話の間、
息つぎ、口元の動かし方、表情の使い方、
そういうのを、理屈ぬきで、全部まねして覚えれば、
いいのだと思います。
そうしたらきっと、ろうの人に言われるよ。
「あれ? 手話が変わった?うまくなったんじゃない?」って!
ぜひ、あなたも試してみてくださいね。
結構、楽しいかもしれませんよ。
皆さん、本当に、質問いろいろありがとうございます。
ラブレターを、いっぱい見ていただいて、
たくさんの方が、コメントを下さり、質問を下さり、
本当にうれしいことでいっぱいでした。
本当に、ありがとうございました。
私たちの手話人生は、まだまだ、続きます。笑
引き続きお付き合いください。
この記事へのコメント
すごく嬉しいです(≧∀≦)
なるほどー!
関西弁の例でよく分かりました。
やっぱりネイティブの方のをよく見るのが一番ですね。
といっても毎日会える友達でもいればいいのですが今のところいないので・・・
テレビなどで出てきた貴重な映像を意識して繰り返し見てみます!
手話講座などでも確かに通訳の方とろうの方ではやっぱり違ったりしますよね。
テレビに出ているベテランさんだから、と
通訳さんの手話も真似してみたりしていましたが・・・
本物の日本手話、と思ったらやっぱりネイティブの方を見るほうがいいですよね。
その違いが最近になってやっと分かったというか知りました。
このブログのおかげでもあります!
ありがとうございます!
手話あいらんどのインターネットテレビ局や、
手話のこころ の動画(これから増えていく?)も活用させていただきます!!!
私は高校3年間手話クラブで勉強していました。
初めてろう者の方とお話をしたとき、
私が今まで勉強してきた手話が伝わらなくて、私も相手の方の手話が分からなくて
「もう一度お願いします」と指文字を多様してしまい、申し訳なくて悲しくてくやしかったことがあります。
その後、クラブに指導に来て頂いてた
手話通訳士の方と一緒に一生懸命勉強して
1年後、文化祭に遊びに来て下さったときにたくさんお話できて仲良くなれて、本当に嬉しかったことは、私の大切な思い出になっています。
今は難しいですが
いつか地元の手話サークルにまた行きたいなと思っています!(*^o^*)
長々とすみませんでした(>_<)
またおじゃましたいと思ってます。
ありがとうございました☆
私は、いつも、
聞こえる人と、
ろうの方の間に挟まる立場なので、
どちらにどう表現していいのか、
頭がごっちゃになります。笑
ぜひ、聞こえない人の自然な手話、
いっぱい見てみてくださいね。
私も、手話を始めて、1年目、
全然聞こえない人と通じませんでした。
1年後、通じたとき、
相手の方に褒めてもらって、
とてもうれしかったです。
お互い、細く長く、手話していきましょう~!
ろう者達を通じた時に初めてコトバとして通じるよね。
一人でも多く、ろう者から手話という、生きたコトバとして生かして欲しいよね。
私は講演会とか‥必ず言います。
「手話は少しでも覚えて欲しい。ただ‥遊びとして覚えるのではなく、ちゃんと言語としてきちんと覚えて下さい。
手話は聞こえない人にとっては『目でみるコトバ』です。
命と同じ位私達にとっては大切なコトバなのです。だから、ろう者から手話を学んでください‥」というように正しく伝えるようにしています。
とても難しいですが、ろう者の問題はやっぱりろう者自身から伝えていかないと意味がないと思うのです。
はい。(^^ゞ
聞こえない人には、手話が大事な言葉。
そんな大切な手話を聞こえない人から、
いっぱい教わりたいと思います。
子守熊さん、ありがとうございます。