披露宴の手話通訳~地域の制度通訳に依頼する場合

幸福の手話コーディネーター
南 瑠霞 笑

さて、今日は、
結婚披露宴の手話通訳依頼、
2つ目の方法。

「各地の制度通訳を依頼する」方法について。

各地には、ほとんどの市区町村単位で、
手話通訳登録制度があります。
その通訳制度を利用して、通訳者を依頼すれば、
きちんといい通訳の方が来てくださいます。

私が、司会をお引き受けした場合は、
この方法も、おすすめしています。

この制度通訳者を依頼した場合

(良い点)
・通訳の質が高い。
・仕事上の上司などのお話も、適切な手話で表現してくださる。
・ベテランの方も多く、ろうの方のスピーチの読み取りがうまい。
・キチンと割り切って、通訳に徹してくださる。

(整理が必要な点)
・面識のない方に通訳をお願いすることになるので、
事前に、通訳に必要な、データを渡したり、
宴会の進行表や、原稿をチェックしたり、
準備をしなければいけません。
単にその日のノリだけで、お願いしても、
いい通訳は、できない場合もあります。
・手話通訳制度は、区市町村で、別々です。
事前に、新郎の住まいの地域の自治体に頼むのか、
新婦のほうなのか、
式場のある現地の地域に頼むのか、
または、これから2人が暮らす
新居になる地域の通訳制度を使うのか、
決める必要があります。

こうして、制度通訳の方にお願いすると、
本来の親しい友達は、
通訳を気にせず、ゆっくり一緒に列席して
楽しんでもらうことができるのは、いい点です。

また、聞こえない二人の生活を考えれば、
今後の地元の通訳者とのつながりも持てる、
カップルの新居となる地域の制度通訳者を頼む。
というのが、いいかなと思います。

でも、きのうも、お話しした通り、
友達だからこそ、通訳したい!
それも、素敵なこと。
(さらに、小さな地区では、
その友人こそが、街の登録通訳者!
ということもありますしね。笑)

また、あえて、式場が、力を入れて、
式場のある地域の通訳者を手配する。
それも、式場のやる気があふれていて
素晴らしいかと思います。

また、披露宴などは、
互いの生まれ故郷が遠く、
全く別の遠い地で行われる場合もあり、
そのときは、また事情が変わり、
それなりの方法を探らなければいけませんよね。

通訳の依頼の仕方については、
思いも、考え方も、いろいろです。

カップルで、
お越しいただいた皆さんに楽しんでいただける、
心あたたまる素敵な披露宴を、
準備したいですね。

このブログは、
式場関係者の方も読んでくださっていると、
この前コメントいただきましたよね。
みなさんのお考えや、
アイディアも教えてくださいね。

二人の門出を祝い、
これからよろしくお願いします!!と
みなさんに、ごあいさつする
素敵な披露宴。
みなさんの、幸せ、
手話を通して、
目いっぱい応援させていただきます!!

ベル.jpg

この記事へのコメント

ひいちゃん
2009年04月14日 21:51
自分の式も含めて、たくさんの披露宴に出席しました
プロの式場の方も、会費制で幹事を務める方も
二人の人生のスタートをよりよいものにしようと
一生懸命ですよね
私は、泣かせる披露宴に結構出席していますが
二人のスタートはやはり「笑顔」から
が好きです。
南 瑠霞本人
2009年04月14日 22:07
ひいちゃん、ありがとうございます。
そうですね。
披露宴は、進め方もいろいろあって、
お二人や、お仲間の個性が出ますよね。
私は、ケーキ入刀のかわりに、
カップルが、酒樽をたたいた、
まさに、宴会の始まり!!みたいな
披露宴が、心に残っています。笑
ろう者の先輩の披露宴でした。
えむ
2009年04月15日 08:52
おはようございます。
これから、結婚式を挙げる、カップルの皆さんが、素敵な一日を、思い出の残る、そういう、結婚式を、挙げて欲しいと思いました。
新たな人生第一歩として、長い人生の良い出会いが出来るといいですね!
読んでいたら、涙が出てきました。(感動!)
最近涙もろくなってしまいました。
素敵なもには、涙してます。

きょうは、なんだか曇り空です。
南 瑠霞本人
2009年04月15日 09:18
えむさん、いつもありがとうございます。
東京は、昨夜の雨も上がり、
気温も20度を超え、
季節の変化が、はっきりと感じられます。
若葉の季節到来です。

この記事へのトラックバック