手話の仕事と国語力
手話通訳を目指す若者の皆さんから、
今後、どんな勉強をしたらいいですか?
と、よく質問があります。
通訳仲間の先輩方から、
いろんなお話をお聞きした結果、
多くのみなさんが、見落としがちなのは、
「国語力だ!!」という、
ご意見をたくさんいただきました。汗
通訳をする際、
どんな語学でも、
実は、母語(日本では日本語)の力が、問われます。
どんなに、外国語を学んでも、
第2言語は、
その人がもともと持っている言語(母語)のキャパシティを、
ほぼ基本的に、超えることはないと言われます。
母語(日本語)で、その人が持っている、
言葉の数や、様々な言いまわし、
一つの話を言い変えて、誰にでもわかるように説明する能力、
文章構築能力等が、
その人の言語能力のおおよその基盤となるからです。
その頭脳が、第2言語を、習得するわけですから、
母語(日本語)が豊かであればあるほど、
手話や第2言語も、豊かに学べるチャンスが、
広がるというわけなんですね。
手話を何年やっても、うまくならない・・
登録通訳の試験になかなか受からない・・・
そんな悩みをお持ちの方は、
これを機に、ぜひ、一度考えてみて下さい。
自分の日本語は、
しっかりしていますか?汗
私も含め、多くの通訳活動をしている人にとって、
日本語をより深く学ぶことは、
よりよい通訳者になるための、
大きな課題なんですね。大汗
手話通訳を目指すなら、まず、
日本語で聞き取った言葉の意味を、
手話に変えて伝える力が必要です。
私たちは、最初に聞き取った日本語を、
本来のイメージ通り、
ちゃんと受け止められているでしょうか。
それなしに適切な手話は、浮かんできません。
また、通訳の際は、
話を耳で聞いて手話にするだけでは一方通行。
逆に、
手話で話された聞えない人の表現を、
聞える相手にわかりやすい良い日本語に翻訳して
伝えなければいけません。
その時、
日本語のたくさんの語彙や様々な言い回しを
即座に、使えなければ、
適切な音声で、ろうの人の言葉を通訳することは、
できません。涙
かく言う私も、かつて、
ある結婚式で読みとり通訳をした時、
先輩にしかられたことがあります。
ろうの司会の方が、「ケーキ・ナイフ(切る)」と手話をされ、
若い私はもちろん「次は、ケーキカットです。」と
日本語で言ってしまいました。
あとから、先輩に呼ばれた私は、
「結婚式で、『カット』『切れる』という日本語は、ありえない!!
『ケーキ入刀』『ケーキにナイフを入れていただきましょう。』
などと、すべき!!!」プンプン!!(怒)
と、しこたま、指導されました。大笑
*注:その時のカップルは、今ではお子さんも生まれ、
幸せに暮らしておられます。セーフ!!笑
手話を一生懸命学んでも、
それだけでは、通訳者にはなれません。
ぜひ、みんなで一緒に、
豊かな日本語を学びましょう。
あなたの国語力!!
磨きましょう!!

2010年2月18日早朝世田谷の雪
(photo‐by高野)
あ!!それから!!
私たち、時々、トムとジェリーとか、
ピングーとか、
セリフのないアニメに、
もっともらしい音声のセリフをつけて、
読み取る練習とかもしていますよ。
すごく、手話の読み取り能力がアップします。
やってみてくださいね。
なお、通訳者を目指すということ以前に、
多くの人にとって、
手話や外国語を学ぶことは、
逆に、自分の言葉について、見直したり、
文化の違いや自分らしさを
問い直すきっかけにもなります。
自分は国語が苦手だから、手話は向かない。と、
思う必要はありません。笑
手話を通して、
日本語が磨かれることも大いにあるからです。
もっと、楽しんで、
手話や語学を学びましょう。
今日も、記事を読んでいただいて、
ありがとうございます。
今後、どんな勉強をしたらいいですか?
と、よく質問があります。
通訳仲間の先輩方から、
いろんなお話をお聞きした結果、
多くのみなさんが、見落としがちなのは、
「国語力だ!!」という、
ご意見をたくさんいただきました。汗
通訳をする際、
どんな語学でも、
実は、母語(日本では日本語)の力が、問われます。
どんなに、外国語を学んでも、
第2言語は、
その人がもともと持っている言語(母語)のキャパシティを、
ほぼ基本的に、超えることはないと言われます。
母語(日本語)で、その人が持っている、
言葉の数や、様々な言いまわし、
一つの話を言い変えて、誰にでもわかるように説明する能力、
文章構築能力等が、
その人の言語能力のおおよその基盤となるからです。
その頭脳が、第2言語を、習得するわけですから、
母語(日本語)が豊かであればあるほど、
手話や第2言語も、豊かに学べるチャンスが、
広がるというわけなんですね。
手話を何年やっても、うまくならない・・
登録通訳の試験になかなか受からない・・・
そんな悩みをお持ちの方は、
これを機に、ぜひ、一度考えてみて下さい。
自分の日本語は、
しっかりしていますか?汗
私も含め、多くの通訳活動をしている人にとって、
日本語をより深く学ぶことは、
よりよい通訳者になるための、
大きな課題なんですね。大汗
手話通訳を目指すなら、まず、
日本語で聞き取った言葉の意味を、
手話に変えて伝える力が必要です。
私たちは、最初に聞き取った日本語を、
本来のイメージ通り、
ちゃんと受け止められているでしょうか。
それなしに適切な手話は、浮かんできません。
また、通訳の際は、
話を耳で聞いて手話にするだけでは一方通行。
逆に、
手話で話された聞えない人の表現を、
聞える相手にわかりやすい良い日本語に翻訳して
伝えなければいけません。
その時、
日本語のたくさんの語彙や様々な言い回しを
即座に、使えなければ、
適切な音声で、ろうの人の言葉を通訳することは、
できません。涙
かく言う私も、かつて、
ある結婚式で読みとり通訳をした時、
先輩にしかられたことがあります。
ろうの司会の方が、「ケーキ・ナイフ(切る)」と手話をされ、
若い私はもちろん「次は、ケーキカットです。」と
日本語で言ってしまいました。
あとから、先輩に呼ばれた私は、
「結婚式で、『カット』『切れる』という日本語は、ありえない!!
『ケーキ入刀』『ケーキにナイフを入れていただきましょう。』
などと、すべき!!!」プンプン!!(怒)
と、しこたま、指導されました。大笑
*注:その時のカップルは、今ではお子さんも生まれ、
幸せに暮らしておられます。セーフ!!笑
手話を一生懸命学んでも、
それだけでは、通訳者にはなれません。
ぜひ、みんなで一緒に、
豊かな日本語を学びましょう。
あなたの国語力!!
磨きましょう!!

2010年2月18日早朝世田谷の雪
(photo‐by高野)
あ!!それから!!
私たち、時々、トムとジェリーとか、
ピングーとか、
セリフのないアニメに、
もっともらしい音声のセリフをつけて、
読み取る練習とかもしていますよ。
すごく、手話の読み取り能力がアップします。
やってみてくださいね。
なお、通訳者を目指すということ以前に、
多くの人にとって、
手話や外国語を学ぶことは、
逆に、自分の言葉について、見直したり、
文化の違いや自分らしさを
問い直すきっかけにもなります。
自分は国語が苦手だから、手話は向かない。と、
思う必要はありません。笑
手話を通して、
日本語が磨かれることも大いにあるからです。
もっと、楽しんで、
手話や語学を学びましょう。
今日も、記事を読んでいただいて、
ありがとうございます。
この記事へのコメント
という方が 増えて嬉しいです
最初は どんなことを思っても
それを 気づきに つなげられるような
私が そうしてもらえたように
新しい 聞こえない人への理解者が
増えるように
聞こえる側の仲間として
聞こえない人のことにかかわった仲間として
導くお手伝いが出来たらうれしいです
きっと いろんなことを 知ると楽しいよ
苦しいと思うのか?悲しいと思うのか?
いろんな葛藤があると思うけど
最後はきっと 自分の生き方につながると思う
楽しく生きたか?って 思えるように
歩むといいですよ 是非みなさん 素敵な人生を
コメント読んでそう思いました。
国語力って どんな時も必要ですよね。
どんどん話さなければ その人の良さが分からないし だめなところも分からない。
南さんがしこたま怒られたということに関しても もし南さんが言った言葉がなければ、南さんが気づくこともなく過ごしてきたということですよね。
南さんの 失敗談もまた、これから手話を勉強して 手話のお仕事をする方たちの
良きアドバイスになっていると思います。
いつも、経験者として、
貴重な意見を、
本当にありがとうございます。
ぜひ、これからも、
よろしくお願いします。
言ちゃんにも、声をかけていただいて、
ありがとうございます。
いつも、みなさん、
仲良くしてくださって、
本当に感謝です。
ぜひ、これからもよろしくお願いします。
手話だけの話にとどまらず、傷つくことを恐れないでチャレンジし続けること、マイナスな記憶にしないで肥やしにすること、大切ですよね。(言うのは簡単ですが・・汗)
南さんのような偉大な方でも、失敗があるから今がある、という経験談を話してくださると、本当にたくさんの人の励みになると思います。
いつも有難うございます☆
ありがとうございます。
みなさんが、仲良くしてくださると、
とてもうれしいです。
みんなで、小さなことを恐れず、
元気にやっていきましょう!!
本当に、ありがとうございます。
通訳者だけでなく、聞こえない人にも手話指導するときに「どうやってうまく伝えることができるのか?」と工夫するためにはやっぱり国語力は必要でしょうね。
通訳者の大変さはよくわかりますので、生涯勉強ですね。
お互いに磨き合っていきましょうね!!
いつもお疲れ様です♪♪
なるほど!!
そうですね。
生涯勉強!!いい言葉です。
みんなでがんばりましょう!!