ろう教育と手話~花父の気持ち
「花嫁の父」放送以来
皆さんからの反響が大きく、
驚いています。
ありがとうございます。
今日の日記も、2つあります。汗&笑
ぜひ、次の記事もご覧ください。
短大で、手話講師をしてまして、
その授業の様子を、
毎週、書かせていただいています。
http://minamiruruka.seesaa.net/article/245594234.html
(山古志のニシキゴイ)
「花嫁の父」日記も、
今週で、いったん一区切りです。
皆さんが、予約して下さったDVDは、
5月くらいに完成、販売となるようです。
まだまだ、楽しみが続きますね。
そのころにまた、ドラマと手話の話題を
お伝えできるかもしれません。
このブログは、南 瑠霞の
手話パフォーマー/手話コーディネーター
そして、手話通訳士 としての、
日々の活動を、いろいろご紹介しています。
ぜひ、これからも、引き続き、
いろんな話題をお楽しみください。
ありがとうございます。
さて、今日は、「花嫁の父」の娘、
美音ちゃんのことについて、少しお話しします。
現在25歳くらいの人・・・
と言うと、1985年くらいに生まれた人・・
と言うことになります。
美音ちゃんは、たぶん20代中盤くらいかと思いますので、
そのころの子供達が通ったろう学校は・・・
まだ、
花嫁の父 里志が、ドラマで言った通り、
「世の中のほとんどの人は、聞こえる。
手話を話す人は、少数。
口で話し、口を読みとり、筆談をすることが、
聴こえない子供の将来のため。」
と言う、考えが、大多数だった時代です。
当時は、ろう学校でも、手話を使う先生は、多くはなく、
親たちも、子供達のためにと、手話を使わない人が、
たくさんいました。
この時代の子供達は、
特に小学校時代は、
「手話を覚えてしまうと、便利で、
日本語を覚えなくなる。」という考えのもと、
授業は、算数も国語も、
口話で進めている学校がほとんどでした。
一方、実のところ、子供達は、
休み時間などは、互いが手話を使い、
先輩から後輩へと、
自然に手で話す方法が伝わっていました。
卒業後は、さらに、
ろう者同士のコミュニケーションで、
楽しく話せる手話を使う人が、増えます。
そんな環境で育ったという設定の
美音ちゃんも、また、
ろう学校育ちの豊かな手話を使い、
役場で勤めているということですから、
もしかしたら、
役場の手話サークルなんて言うのがあって、
そこで、周りの聴こえる人に、
手話を教えていたかもしれませんね。笑
そんな中で、元彼も、
同じ職場同士、
幼馴染のよしみもあって、
自然に、手話を覚えたのでしょう。
さて、時代が進んで、2000年くらい頃から、
少し、文部省やろう学校の考え方も変わってきています。
長い間のろう運動の成果で、
一般の人が、手話に興味を持って学び始め、
様々な場面に、手話が広がってきたこと。
また、その後の研究で、
「目できちんと理解できる手話を用いたほうが、
子供たちのストレスも減り、内容がつかみやすく、
結果、日本語習得にも役に立つ。」
「聴こえない子供達を、
豊かなコミュニケーション環境に置いたほうが、
手話も日本語もよく身につき、結果、勉強も進む。」
など、手話のいい面が、
たくさん認められはじめたのです。
この方針を受けて、各地のろう学校では、
聴こえない先生を、たくさん採用し始め、
豊かな手話で、授業をする先生も増えました。
そんな中、最近では、逆に、
聞こえない子供のために手話を覚えたい!!
そう思う親御さんも、少しずつ増えてきています。
又、聞こえない方と言っても、
コミュニケーション方法は様々で、
補聴器から聴こえる声と、口話をうまく読みとって、
音声で生活している人もおられます。
又、口話で生活しながら、その補助的手段として、
手話を使う方もおられます。
それから、筆談を使いこなすあの
筆談ホステスさんも、素敵ですね。
ろう学校時代から、
手話がメインで、これこそが、
自分たちの言語だと
誇りを持っているろう者の方々。
もともと口話教育がメインで育って、
大人になって、便利な手話を身につけ、
その後、使いこなしている人。
また、職場では、口話と筆談。
手話を勉強中の人とは、簡単な手話。
ろう者同士では、巧みな手話。
・・・など、場面によって使い分けている人も、
たくさんいます。
ドラマでは、美音ちゃんは、
ろう学校育ちの人の手話。
丸くんは、美音ちゃんと話したくて、
一生懸命覚えた 初心者の手話。
それを基本にやってみようと、
監督の竹園さん、作家の井沢さんと相談し、
実際のろう者、小林澄枝ちゃんに翻訳を頼んで、
この作品に取り組みました。
聴こえない方の手話、
そして、コミュニケーション方法も様々。
あなたの出会う聞こえない方は、
どんな人でしょうか?
その人と、あなたの間で、
互いが通じ合える、一緒に作るコミュニケーション。
ちょっと、素敵だと思いませんか?
現在、全国には、
およそ100の
聴覚障害児向け特別支援校(ろう学校)があります。
各県に、2校くらいずつある計算になります。
数が少ないので、遠隔地の子たちは、
寄宿舎に入って、生活しています。
そんな子供たちもまた、卒業して、
いつか社会に出て行きます。
その子供達が、あなたと出会うとき、
社会は、どんなふうになっているでしょうか?
あなたも私も、その社会の一員として、
子供達を、暖かく、迎えてあげられるといいですね。
皆さんからの反響が大きく、
驚いています。
ありがとうございます。
今日の日記も、2つあります。汗&笑
ぜひ、次の記事もご覧ください。
短大で、手話講師をしてまして、
その授業の様子を、
毎週、書かせていただいています。
http://minamiruruka.seesaa.net/article/245594234.html
(山古志のニシキゴイ)
「花嫁の父」日記も、
今週で、いったん一区切りです。
皆さんが、予約して下さったDVDは、
5月くらいに完成、販売となるようです。
まだまだ、楽しみが続きますね。
そのころにまた、ドラマと手話の話題を
お伝えできるかもしれません。
このブログは、南 瑠霞の
手話パフォーマー/手話コーディネーター
そして、手話通訳士 としての、
日々の活動を、いろいろご紹介しています。
ぜひ、これからも、引き続き、
いろんな話題をお楽しみください。
ありがとうございます。
さて、今日は、「花嫁の父」の娘、
美音ちゃんのことについて、少しお話しします。
現在25歳くらいの人・・・
と言うと、1985年くらいに生まれた人・・
と言うことになります。
美音ちゃんは、たぶん20代中盤くらいかと思いますので、
そのころの子供達が通ったろう学校は・・・
まだ、
花嫁の父 里志が、ドラマで言った通り、
「世の中のほとんどの人は、聞こえる。
手話を話す人は、少数。
口で話し、口を読みとり、筆談をすることが、
聴こえない子供の将来のため。」
と言う、考えが、大多数だった時代です。
当時は、ろう学校でも、手話を使う先生は、多くはなく、
親たちも、子供達のためにと、手話を使わない人が、
たくさんいました。
この時代の子供達は、
特に小学校時代は、
「手話を覚えてしまうと、便利で、
日本語を覚えなくなる。」という考えのもと、
授業は、算数も国語も、
口話で進めている学校がほとんどでした。
一方、実のところ、子供達は、
休み時間などは、互いが手話を使い、
先輩から後輩へと、
自然に手で話す方法が伝わっていました。
卒業後は、さらに、
ろう者同士のコミュニケーションで、
楽しく話せる手話を使う人が、増えます。
そんな環境で育ったという設定の
美音ちゃんも、また、
ろう学校育ちの豊かな手話を使い、
役場で勤めているということですから、
もしかしたら、
役場の手話サークルなんて言うのがあって、
そこで、周りの聴こえる人に、
手話を教えていたかもしれませんね。笑
そんな中で、元彼も、
同じ職場同士、
幼馴染のよしみもあって、
自然に、手話を覚えたのでしょう。
さて、時代が進んで、2000年くらい頃から、
少し、文部省やろう学校の考え方も変わってきています。
長い間のろう運動の成果で、
一般の人が、手話に興味を持って学び始め、
様々な場面に、手話が広がってきたこと。
また、その後の研究で、
「目できちんと理解できる手話を用いたほうが、
子供たちのストレスも減り、内容がつかみやすく、
結果、日本語習得にも役に立つ。」
「聴こえない子供達を、
豊かなコミュニケーション環境に置いたほうが、
手話も日本語もよく身につき、結果、勉強も進む。」
など、手話のいい面が、
たくさん認められはじめたのです。
この方針を受けて、各地のろう学校では、
聴こえない先生を、たくさん採用し始め、
豊かな手話で、授業をする先生も増えました。
そんな中、最近では、逆に、
聞こえない子供のために手話を覚えたい!!
そう思う親御さんも、少しずつ増えてきています。
又、聞こえない方と言っても、
コミュニケーション方法は様々で、
補聴器から聴こえる声と、口話をうまく読みとって、
音声で生活している人もおられます。
又、口話で生活しながら、その補助的手段として、
手話を使う方もおられます。
それから、筆談を使いこなすあの
筆談ホステスさんも、素敵ですね。
ろう学校時代から、
手話がメインで、これこそが、
自分たちの言語だと
誇りを持っているろう者の方々。
もともと口話教育がメインで育って、
大人になって、便利な手話を身につけ、
その後、使いこなしている人。
また、職場では、口話と筆談。
手話を勉強中の人とは、簡単な手話。
ろう者同士では、巧みな手話。
・・・など、場面によって使い分けている人も、
たくさんいます。
ドラマでは、美音ちゃんは、
ろう学校育ちの人の手話。
丸くんは、美音ちゃんと話したくて、
一生懸命覚えた 初心者の手話。
それを基本にやってみようと、
監督の竹園さん、作家の井沢さんと相談し、
実際のろう者、小林澄枝ちゃんに翻訳を頼んで、
この作品に取り組みました。
聴こえない方の手話、
そして、コミュニケーション方法も様々。
あなたの出会う聞こえない方は、
どんな人でしょうか?
その人と、あなたの間で、
互いが通じ合える、一緒に作るコミュニケーション。
ちょっと、素敵だと思いませんか?
現在、全国には、
およそ100の
聴覚障害児向け特別支援校(ろう学校)があります。
各県に、2校くらいずつある計算になります。
数が少ないので、遠隔地の子たちは、
寄宿舎に入って、生活しています。
そんな子供たちもまた、卒業して、
いつか社会に出て行きます。
その子供達が、あなたと出会うとき、
社会は、どんなふうになっているでしょうか?
あなたも私も、その社会の一員として、
子供達を、暖かく、迎えてあげられるといいですね。
この記事へのコメント
うまくコメント書けないけど。手話また勉強してみようかな。
ありがとうございます。
放送見てから見た?と話題になって、原作本持ってると答えるとに え??って 放送前日の特番みて「ああ~るるかさんだ~」と 放送見れなかったと地方の友達には前日の特番とドラマをDVDのして 送ってあげました。向井くんかっこいい~ あんなプロポーズされたいよね~と言ってる女性がたくさんでした。
気付いてます?
本の記事で、直接井沢さんが、
かわちゃんにコメント返ししてくださってますよ!!
http://minamiruruka.seesaa.net/article/230849455.html
かわちゃん、いつもありがとうございます。
「花嫁の父」見ました!
なんかほんわかしました♪
丸さんと美音さんのやり取りがめっちゃ楽しかったです!
普段は寡黙な丸さんが手話を使うとおしゃべりになる…手話の本質みたいなもんですね♪
うちの職場でも手話を勉強したいという人が少しずつですが増えてきています。
僕が講師になってサークルを立ち上げては?という意見もあるのですが、なにせ異動がある職場なので、中途半端になりそうなことは控えて、地元のサークルを紹介するようにしています。
実は…今回の「花嫁の父」が放送されることは知っていたのですが、見ている途中で
「もしかして…」
と思い、エンディングを見てみると「やっぱり!」だったんで、書き込みをしました。
ってことは…丸さんにも直接会ったんですよね!
うらやましい!
ありがとうございます。
まるさんの、周りでも、
手話に興味を持つ人が、
増えているんですね。
ぜひ、素敵な輪を広げてくださいね。
向井君ファンに、
必ず、「背は高かった?」と聞かれます。
なるほど、そう言われてみると、
向井君の顔は、
私よりずいぶん上にあったなあ・・・
手話指導に夢中で、
皆さんに言われるまで、
彼の背の高さに気が付きませんでした。笑
ありがとうございます。