習った手話と 手話辞典の手話が違う!?
手話を学び始めた方から、
よく受ける質問があります。
「先生に教わった手話と、手話辞典の手話が違うんです。
どっちが正しいんですか?」
というものです。
実は・・・・
たぶん、どっちも正しい・・・
手話を学び始めたばかりの頃、
多くの人は、
手話辞典を片手に手話を学ぼうとします。
すると、
自分の引きたい単語を日本語で引いても、
その単語が出てこない。
とか、明らかに先生に教えてもらったのとは、
違う手話表現が書かれていて、戸惑う・・・
そんな、経験をされる方も多いかと思います。
質問からは、具体的に、どんな単語をどう教わり、
どんな手話辞典を見たのか、
細かいことは、わかりませんが、
こういうことは、
手話の勉強では、皆さん、よく経験するようです。
現在の手話辞典は、まだまだ、
英語などの語学辞典のように、
繊細に、具体的に編纂されているものは、
多くはありません。
たいていの場合、
「日本語」一つに、「手話」単語が一つか二つ、
紹介されている程度のものが多いかと思います。
これでも、初心者が、手話単語を覚えるには、
十分すぎるほどの語彙で、
充実した内容のはずですが、
何かを調べようとしたときには、
対応できない場合も少なからずあるのも、事実です。
一方、
例えば、和英辞典では、
日本語の単語を一つ調べても、
それに該当する英語が、
何通りも書かれていたりします。
日本語で、ひとこと「きれい」と、ひいてみても、
英語では、使い方によって、
Beautiful(ビューティフル) lovely(ラブリー) pretty(プリティ)
handsome(ハンサム) clean(クリーン) very well (ベリー・ウェル)
just right(ジャスト・ライト) a fair(ア・フェア) honest(オネスト)
などなど・・・
わたしたちにも、わかる、とても多くの単語が出てきます。
これらがすべて、
日本語の「きれい」に該当する英単語と言うわけです。
Beautiful(ビューティフル)と言うのは、美しさを意味するきれい。
handsome(ハンサム)は、美男子などを意味するきれい。
clean(クリーン)は、部屋がきれいに片付いているときなどに使い、
honest(オネスト)は、心の正直さ、きれいさを意味する時に使う・・・
それぞれ、使い方は違っても、
どれもが「きれい」という意味合いを持っているんですね。
逆に、英和辞典で、
「Beautiful(ビューティフル)」と調べても、
それにあたる日本語としては、美しい、きれいなどのほか、
絶好の、またとない、りっぱな、おいしい、快晴・・・
などなど、いろんな意味合いが紹介されています。
語学的に言うと、
それくらい、ひとつの単語の持つ意味は広く、
時と場合、また、話す人の立場によって、
使い方や意味合いは、
何パターンもあると言うことになります。
そこが、語学の面白さであり、
又、難しさと言えるかもしれませんね。
そうは言っても、英語でも、手話でも、最初は、
日本語一つに、英単語一つ、手話単語一つ
と言う覚え方をする人は、たくさんいます。
又、そうやって、一つずつ、語彙を増やしていくのも、
ひとつの、わかりやすい勉強法かもしれません。
そんな中で、手話の先生が教えてくれた
一つの手話単語。
これが、本で調べてみると、
編纂した人の感覚で選ばれた 手話単語とは、
違って、全く別のうごきが紹介されていた・・・
そういうことは、時々起きてしまいます。
え?
じゃ、どっちを使えばいいの?
と思いますよね。
これは、私の提案ですが、
「先生の教えてくれた単語」を使うのが、
私はいいと思います。
たぶん手話の先生は、
そのとき、その場に合った、一番自然な単語を、
紹介してくれているはずです。
ですから、まず、そこから使い始めて、
そのうち、手話辞典の単語は、こうだったけど、
これは何?
と、先生に尋ねてみることをお勧めします。
そうすれば、先生が、
ああ、これは、こういう時使うよ。
どっちでも、使えるから大丈夫。
とか、これは、通訳の時はたくさん使うけど、
ろう者のネイティブな会話では、使う頻度が低いよ。
とか、そういういろんなことを教えて下さると思います。
手話も、私達が使っている
音声言語と同じで、
若者言葉もあれば、政治用語もあるし、
はやり言葉のようなものもあります。
例えば、昔の「電話」と言う単語と
今の「スマホ」と言う単語では、
同じ電話でも、似ても似つきません。笑
以前、私が、アルファベットを使って、
「オレンジ ジュース(O J)」とあらわしたとき、
ろうの年配の男性に、
へえ、今の若い人は、そんな表し方をするの?
「ミカン・しぼる」のほうが、わかりやすいなあ・・・
なんて、言われたこともあります。笑
まさに、言葉は生きている!!
目の前にいるろう者と伝え合える
その時その場の手話表現。
まずは、そこから、スタートしてみて下さい。
あなたの手話も、その日から生きた言葉となって、
多くのコミュニケーションの輪を広げることでしょう。
( 今日も、長文を読んでくださって、
ありがとうございます。)

手話あいらんど事務所の近くのお宅。
どなたかが手作りされた鳥の巣が、春を待ってる!!
よく受ける質問があります。
「先生に教わった手話と、手話辞典の手話が違うんです。
どっちが正しいんですか?」
というものです。
実は・・・・
たぶん、どっちも正しい・・・
手話を学び始めたばかりの頃、
多くの人は、
手話辞典を片手に手話を学ぼうとします。
すると、
自分の引きたい単語を日本語で引いても、
その単語が出てこない。
とか、明らかに先生に教えてもらったのとは、
違う手話表現が書かれていて、戸惑う・・・
そんな、経験をされる方も多いかと思います。
質問からは、具体的に、どんな単語をどう教わり、
どんな手話辞典を見たのか、
細かいことは、わかりませんが、
こういうことは、
手話の勉強では、皆さん、よく経験するようです。
現在の手話辞典は、まだまだ、
英語などの語学辞典のように、
繊細に、具体的に編纂されているものは、
多くはありません。
たいていの場合、
「日本語」一つに、「手話」単語が一つか二つ、
紹介されている程度のものが多いかと思います。
これでも、初心者が、手話単語を覚えるには、
十分すぎるほどの語彙で、
充実した内容のはずですが、
何かを調べようとしたときには、
対応できない場合も少なからずあるのも、事実です。
一方、
例えば、和英辞典では、
日本語の単語を一つ調べても、
それに該当する英語が、
何通りも書かれていたりします。
日本語で、ひとこと「きれい」と、ひいてみても、
英語では、使い方によって、
Beautiful(ビューティフル) lovely(ラブリー) pretty(プリティ)
handsome(ハンサム) clean(クリーン) very well (ベリー・ウェル)
just right(ジャスト・ライト) a fair(ア・フェア) honest(オネスト)
などなど・・・
わたしたちにも、わかる、とても多くの単語が出てきます。
これらがすべて、
日本語の「きれい」に該当する英単語と言うわけです。
Beautiful(ビューティフル)と言うのは、美しさを意味するきれい。
handsome(ハンサム)は、美男子などを意味するきれい。
clean(クリーン)は、部屋がきれいに片付いているときなどに使い、
honest(オネスト)は、心の正直さ、きれいさを意味する時に使う・・・
それぞれ、使い方は違っても、
どれもが「きれい」という意味合いを持っているんですね。
逆に、英和辞典で、
「Beautiful(ビューティフル)」と調べても、
それにあたる日本語としては、美しい、きれいなどのほか、
絶好の、またとない、りっぱな、おいしい、快晴・・・
などなど、いろんな意味合いが紹介されています。
語学的に言うと、
それくらい、ひとつの単語の持つ意味は広く、
時と場合、また、話す人の立場によって、
使い方や意味合いは、
何パターンもあると言うことになります。
そこが、語学の面白さであり、
又、難しさと言えるかもしれませんね。
そうは言っても、英語でも、手話でも、最初は、
日本語一つに、英単語一つ、手話単語一つ
と言う覚え方をする人は、たくさんいます。
又、そうやって、一つずつ、語彙を増やしていくのも、
ひとつの、わかりやすい勉強法かもしれません。
そんな中で、手話の先生が教えてくれた
一つの手話単語。
これが、本で調べてみると、
編纂した人の感覚で選ばれた 手話単語とは、
違って、全く別のうごきが紹介されていた・・・
そういうことは、時々起きてしまいます。
え?
じゃ、どっちを使えばいいの?
と思いますよね。
これは、私の提案ですが、
「先生の教えてくれた単語」を使うのが、
私はいいと思います。
たぶん手話の先生は、
そのとき、その場に合った、一番自然な単語を、
紹介してくれているはずです。
ですから、まず、そこから使い始めて、
そのうち、手話辞典の単語は、こうだったけど、
これは何?
と、先生に尋ねてみることをお勧めします。
そうすれば、先生が、
ああ、これは、こういう時使うよ。
どっちでも、使えるから大丈夫。
とか、これは、通訳の時はたくさん使うけど、
ろう者のネイティブな会話では、使う頻度が低いよ。
とか、そういういろんなことを教えて下さると思います。
手話も、私達が使っている
音声言語と同じで、
若者言葉もあれば、政治用語もあるし、
はやり言葉のようなものもあります。
例えば、昔の「電話」と言う単語と
今の「スマホ」と言う単語では、
同じ電話でも、似ても似つきません。笑
以前、私が、アルファベットを使って、
「オレンジ ジュース(O J)」とあらわしたとき、
ろうの年配の男性に、
へえ、今の若い人は、そんな表し方をするの?
「ミカン・しぼる」のほうが、わかりやすいなあ・・・
なんて、言われたこともあります。笑
まさに、言葉は生きている!!
目の前にいるろう者と伝え合える
その時その場の手話表現。
まずは、そこから、スタートしてみて下さい。
あなたの手話も、その日から生きた言葉となって、
多くのコミュニケーションの輪を広げることでしょう。
( 今日も、長文を読んでくださって、
ありがとうございます。)

手話あいらんど事務所の近くのお宅。
どなたかが手作りされた鳥の巣が、春を待ってる!!