草彅さんと手話

「37歳で医者になった僕」
ドラマが終了いたしました。
ドラマの展開のせいか、これで終了のせいか、
とても、とても大事な気持ちいただき、涙止まらず。

この間の様々なことが思い浮かびます・・・

まずは、皆さんに、お詫びがあります。
草彅さんの記事が少なかったことについてですが、
主役の方について、
手話スタッフの私が数多くコメントすることで、
違ったイメージが植え付けられたり、
ストーリーについてのネタばれ等に影響が出ることから、
事務方の指示もあり、
長く遠慮させていただいておりました。
剛君ファンの皆さん、本当にごめんなさいね。
お許しください。

草彅さんの手話で、
皆さんが、好きだ!と言っておられるのは、
7話の終わりの「結婚しよう」
それから「ぼくも、全部受け入れる。」
かと思います。
草彅さんも、本番前、何度も確認され、
本当に、やさしい表情と演技で、
まさにみんなが「反則だ!」と、
つぶやいておられましたよね。笑
実は、あのシーン、プロデューサーさんや監督さんたちも、
とても大事に感じておられ、
ドラマを見た人みんなが、
草彅さんの姿とともに、心に残しておられるようです。
本当に、素敵なシーンでした。

実は、私が好きなシーンは、他にもあります。
それは、9話の終わり、
すずが入院した後、祐太が「どう?調子は?」と、
人さし指を振りながら入ってきたシーン。
それから、「家に戻れないか、森下先生に相談するよ」といった時の
「相談」という手話です。
あれ、実は、元から、台本に指示があったわけではなく、
手話を入れる予定のなかった箇所なんです。
でも、草彅さんは、ドラマで、何度も手話を表現するうち、
いくつかの単語が、キチンと頭に入っていて、
撮影当日、自分の判断で、
「どう?(何?)」という手話を、盛り込み、
ご自分で、表現されました。
もちろん、そのまま、演技も監督からOK!!
又、そのあとの、「相談」という手話も、
『ここは、言葉が長いし、大事なところだから、
一つ手話を入れたいんだ。
どう表現すればいいかな?』
と、ご自分から提案され、
あの、「相談」という手話が、画面に入りました。

今回のドラマは、手話ドラマではなく、
登場する人物の一人が、手話で話すと言う設定でしたので、
主役の草彅さんの手話が、
そんなにたくさんあったわけではありません。

でも、一つ一つの手話を盛り込んだ、祐太のセリフも、
草彅さんが、自分の言葉として、
思いを込めて表現されていたところ。
もしかしたら、多くの方には、
さりげない1シーンだったかもしれませんが、
手話担当の私には、とても心に残った場面でした。

最終話でも、
祐太とすずの、手話サークルシーンが、
少しありましたが、
草彅さんと、ミムラさんは、
ちょうど、あのようにして、
3ヶ月半くらい前、
ドラマが始まる以前に、
ろう者の冬菜ちゃんと一緒に、
本当に、1から手話レッスンを始めました。
あの日から、変わらず、
現場でお会いするたび、
手話であいさつを、にこやかにかわしてくださった
草彅さん、ミムラさん、
そして、多くのキャスト・スタッフの皆さんに、
心から、感謝申し上げます。

このほかにも、草彅さんやみなさんについては、
書かせていただきたいことが、いろいろあります。
今週は、少し、そんなことも、
ぜひ、お話しさせて下さい。

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今日は、台風がやってきて、
各地でも、多くの雨、
そして、風の強かった地域もあると思います。
まだ、その台風も、列島を縦断中です。
どうぞ、皆さん、お気を付け下さい。

暖かきドラマの、最終話を終え、
この心、大事に。
多くの方の安全をお祈りします。

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