一緒に、手話通訳士を目指してみない?

「一緒に、手話通訳士を目指してみない?」
私の言葉ではありません。汗&笑

千葉県に、何とも不思議な手話通訳士の方がおられます。
ご自身は、そう自信があるわけでもないようで、
何かと、「私なんて・・・」とおっしゃいます。
手話通訳も、天才的というわけではなく、
まじめに勉強して身に着けた、コツコツ型の方です。
みんなの先頭を切って、ガンガン戦うタイプでもありません。
(誤解のないように言っておきますが、
その方、もちろん手話通訳士ですから、いい通訳をしますし、
ちゃんとした手話を、使っておられますよ!!念のため。笑)

ところが!!
その方、控えめで、飛び切り目立つわけでもなく、
カリスマ指導者というタイプでもないのですが、
なぜかっ!!
その方が指導した後輩たちは、
次々に、手話通訳士の試験に合格します。汗
良い生徒さんが、育つのです。

昨日、たまたま、その方にちょっとお話をお聞きしました。
昨日もその方は・・・
「手話通訳士合格の秘訣は、
ご本人たちが、しっかり頑張ることが大前提です。
だから、私は、ほんの少し、一緒に勉強しているだけ。」
・・・と、相変わらずの、控えめな意見。
でも、そのあと、ちょっと、私は心洗われる言葉を、
お聞きしました。
「ただ、千葉県てね・・・
東京に近くて、手話通訳士の勉強をするのにも、
とても恵まれていると思うんです。
だって、手話通訳士の試験会場は、
東京・大阪・熊本の三か所だけ。
なのに、私たちは、すぐ隣りに東京があって、
それなりの交通費を払って出かければ、
単純に日帰りで、試験を受けることができるでしょ。
これって、実は、すごいことだと思うんです。
例えば、北海道の方とか、遠方の方は、
大きなスーツケースに本や着替えを詰めて、
ホテルを予約して、飛行機や新幹線を使って、
大金を使って、一大決心をして、受験会場にやってくるんです。
そういう皆さんは、地元の期待を背負って、
勝負をかけて、試験を受けるんです。
それを考えると、
私たちは、本当に、ちょっと頑張れば、
貴重なチャンスが目の前にあって、それをつかむことができる。
だからね、それを大事にするのもいいことだと思います。
それで、手話通訳士の試験を受けようかどうしようかと思っている人には、
『一緒に、試験を受けてみない?』って、声をかけているんです。
でね、集まった人には、落ちるとかそういうことより、
互いが高めあえることを大事にしようって言って、
一緒に勉強するんです。
勉強のときは、自分が足りない部分を指摘されたら、
とても嫌なんだけど、でも、
互いの勉強なんだから、みんなの成長のために、
気づいたことは、伝えあおうねって話しています。
落ちたからって、それで手話を辞めたりする必要もないし、
大丈夫だから!って。
合格より前に、試験を受けに行ってみたいな~と思う人がいたら、
『一緒にやってみない?』って、
そういう風に言っています。」

この方、毎年こうやって、
地元での手話通訳活動のかたわら、
後輩たちを、通訳士の試験に送り出しています。

なるほど~
この姿勢が、後輩を合格に導くのか~!!
私は、改めて、その方のことを、
とてもステキな方だなと思いました。

もちろん、多くの方々が、手話を学ぶ中、
手話通訳士になることだけが、
目標や目的になってしまうのは、
ちょっと違います。
でも、みんなが、学びあう中で、
成長し合う一つの目的として、
手話通訳士を目指すのも、
悪くないなと思いました。

人を思う気持ちで、人を導き、人材が育つ。
ちょっと、暖かい気持ちになれるお話でした。

さて、
あなたも、ぜひ、一緒に手話を学びましょう。
互いの成長のために。
感謝。

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世田谷では、住宅街のあちこちで、
いろんな植物が花のつぼみを付け始め、
沈丁花も、咲き始めています。

この記事へのコメント

言玉・ひかり
2013年03月13日 00:38
ありがとうございます

るるかさんの 感性に 感謝します(*^_^*)
南 瑠霞本人
2013年03月13日 10:02
言玉・ひかり さん、
いつも、ありがとうございます。
感謝いたします。

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