手話を学ぶ心構え

手話を学ぶ人が増えました。
とてもうれしいことです。
いろんな方に手話の良さ、知っていただきたいと思います。

手話は聴こえない人の大事な言葉です。
そして、さらに、
子育てのベビーサインとして、
また、のどを痛めて話せない時などに、
聴こえる私たちをも、とてもたくさん助けてくれます。驚!!
これ、手話を学んだ人なら、
誰でも経験している、手話のすごくいいところ!!

また、年配になる前に手話を学んでおけば、
やがて、少し耳が遠くなった時、
周りの人たちと意思を伝えあえる、
とても便利な言葉になります。

聴こえない人たちの生み出した手話は、
実は、聴こえる人にもたいへん役立つ、
優れた、コミュニケーション手段なのです。

何かのきっかけに手話を学んでおくことは、
長い生涯にわたって、
聴こえる自分にも、幸せをもたらしてくれるきっけけを作る、
有意義な時間になるかと思います。

さて、そんな手話ですが、
学ぶときの心構えって、
どんなものがあるんでしょうか?
私は、大事なことが、2つあると思っています。

一つは、もちろん、
先ほども書きましたが、
手話は、聴こえない人の大事な言葉だということです。
手話は聞こえない人が、長い歴史の中で、
自分たちの生きた言葉として、
生み出し、ここまで伝えてきたものです。
手話には、聴こえない人と、
生活や命を共にしてきた、様々な歴史もあります。
だから、聴こえない人抜きに、
手話を語ることはできないし、
聴こえない人抜きに、手話だけ学んでも、
実のところ、手話の良さも、
手話の言葉としての大切さも、
知ることができません。
聴こえない人がいる!ということを、
大事に考えて、手話を勉強していきたいですね。
また、聴こえない人がそばにいるなら、
たとえ、へたくそでも、
一生懸命手話をしようとか、
通じ合うために、絵をかいたり、
筆談したり、ジェスチャーしたりして、
友達になろうとする姿勢こそが、
手話の基本であり、
人としての心のあり方であり、
また、手話が最も上達する方法でもあります。
「聞こえない人と友達になろう!!」

それから、二つ目に、
手話は、音声言語を視覚化した記号ではなく、
違った文法を持つ、ひとつの「言語」だということです。
これを、学ぶには、ちょっと頭を切り替える必要があります。
自分の頭の中の日本語のまま、手話を理解しようとすると、
空間で動く視覚言語なので、
頭が、ちょっと混乱してしまうかも。
逆に、気分をラクーにして、
手話を目でとらえてみよう。
外国語を学ぶときも、日本語にこだわっていると、
言い回しや語感が、頭に入ってこないことがあるのと同じ。
「頭の中の日本語にこだわらず、
手話らしい手話を、言語として楽しく学ぼう」

そして、これらを実現するには、
とにかく「楽しい」が、一番!!
「楽しもう!!」そう思うことが、
手話を身近に感じられる一番の早道かも。

へえ、「好き」って、
物にも、人にも使えるのか~!とか、
「愛している」って、
「かわいい」とか「大切にする」と、
同じ表現なんだ!!とか、
疑問詞や主語は、最後についてるぞ!!などなど、
日本語との違い、いっぱい見つけて、
楽しみながら、
豊かな表現を、いっぱい身に着けてください。

手話は、人の人生観を変える!
と、言われます。

あなたも、「目で見る言葉」手話を、
体験してください。

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手話あいらんど手話教室 
http://classroom.shuwa-island.jp/

この記事へのコメント

しん
2013年03月25日 23:04
日・月と京都で開催された「手話のがっこう」に参加しました。テーマは「きこえない人とともに、自然災害について考えてみよう」でした。
ろう者の震災体験、手話通訳派遣活動について学ぶことができました。交流会では、施設のろう職員の方々とお話することができました。大変貴重な学習会でした。
これからも、勉強に励んでいきます。
南 瑠霞本人
2013年03月26日 10:09
しんさん、ありがとうございます。
手話のがっこう
ネーミングがなんかいいですね。
いざというときのつながり、
みんなで考えたいですよね。
私も、一緒に勉強したいです。

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