オレンジデイズ ~ ラストメッセージ(前編)

(役者の皆さんの、手話の頑張りに感謝!)
最終回が終わりました。
スタッフの皆さんには、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
次々に寄せられている視聴者の皆さんのファンレターや感想を読みながら、「ああ、たくさんの人が、このドラマを見ていたんだなあ」と、改めて思っています。
妻夫木君、ドラマと映画が重なって、つらいスケジュールのとき、くたくたになって手話レッスンに来たよね。最後まで、手を抜かず、いい演技お疲れ様でした。
コウちゃん、バイオリン・ピアノ・手話と、初めてづくしのレッスンづくし、大変でしたね。頭の中の日本語を、すべて手話語順に置き替えてせりふを覚えなおし奮闘していた姿を忘れません。回を追うごとに上達していったコウちゃんの手話を見ながら、指導させてもらってよかったと思いました。
小西真奈美さん、本当に手話に向いてますよ。ぜひ、今度本格的に手話をやってみてください。
白石美帆ちゃん、すごくすごくがんばりましたね。深夜の生放送があって、よくほとんど眠らずに現場に来たね。手話の出番が少ないのに、いきなりけんかシーンや通訳シーンで、本格的に手話をやらなければならないことが多く、一番いっしょにどきどきしました。笑
瑛太君って、1回説明すると、すぐ手話覚えちゃって、すごく手がかからなかった。手話シーンが少ないのが残念でした。また、ぜひいっしょに仕事させてもらえればと思います。これからも仕事がんばって。
成宮君、本当は、役柄よりずいぶん手話うまかったよね。さびしがりやで人懐っこくて、いっしょにいる時間が少なかったけど、いろんなお話ができてよかったです。また会いましょう。
風吹ジュンさん、とてもやさしい方で、演技の中に自然に手話を溶け込ませて、多くの方が、あんな手話ができたらいいなって思ったと思います。私が子供のころから、素敵な女優さんで憧れの方でしたので、実際にお会いできてとてもうれしかったです。お世話になりました。
永井大さん、指が長くて色っぽかった! 手話に興味を持っていただいて何よりでした。また、機会があれば、手話にチャレンジしたいとおっしゃっていたので、きっときっと、またお会いできればと思います。お疲れ様でした。
小日向文世さん、人柄どおりの手話で、私のろうの友人も、温かい手話だってメールをくれていました。お子さんまで、いっしょに手話を覚えていただいて! ぜひ、私たちのこと忘れないでくださいね。
沢村一樹さん、語学に対する感覚が鋭くて、手話への理解も早く、演出上あまりうまくならないように・・・と、努力するのが大変でしたよね。笑 楽しんで、手話をやっていただけて、とてもうれしかったです。神秘的な外見とは違い、人柄が庶民的だった! 笑
10人の役者さんたちに、手話に挑戦していただいて、そして、すべての皆さんが、心から楽しんで、興味を持って手話に触れてくださり、とても楽しい現場でした。皆さん、本当にお疲れ様でした。
監督の生野さん、最後の最後の打ち上げの挨拶で、本当に最後の最後に、とても恥ずかしそうに、でも堂々と「卒業おめでとう」と手話をされるのを見て、うちの聞こえないスタッフ(ゆきえ&塩谷)も驚いたとともに、うれしい気持ちでいっぱいになりました。いっしょにお仕事させていただいてありがとうございました。
監督の土井さん、「オレンジデイズは、自分の子供たちの将来につながる・・・」・・私たちとは逆の視線で、大切なことを教えていただいたように思います。土井さんの演出、面白かったです。ありがとうございました。
監督の今井さん、演技のナチュラルさやリアルにこだわる今井さんと、一緒にいろんな手話の話、聞こえない人の話ができてよかったです。また、お会いできるのを楽しみにしています。お世話になりました。
脚本の北川さん、今回は、お体の調子があまりよくなかったとのこと、お一人で書き上げた11話のストーリー、お疲れ様でした。本当は、もっともっとお話がさせていただきたかった。今度ぜひ一緒に飲みに! いや、お具合が悪ければ、軽食でもっ! ジュースでもっ! 笑 お世話になりました。
この他、本当に多くのスタッフの皆さん、現場ではずうずうしく、一番前にしゃしゃり出、お邪魔だったであろうこと、それに私、この性格ですから、生意気なことばかり述べていたであろうこと、いろいろご迷惑もおかけしたと思いますが、最後まで仲良くしていただき、心から感謝しております。ほんとうに、ありがとうございました。
(TBSオレンジデイズ 南先生の日記より)