手話の仕事に就きたいなら!!

最近、手話通訳士の資格を持った、
20代の人に、
様々な現場で、よくお会いします。

東京は、全国で3か所しかない、
手話通訳士試験会場(熊本・大阪・東京)の
一つであり、
多くの人が、気軽に試験を受けられる環境にあるのも、
理由の一つかもしれませんが、
手話の仕事をしたいと思う若い方は、
ぜひ、参考にしてください。

私が、そうした若者によく会うのは、
もちろん、うち、手話あいらんど、
そのほかは、
渋谷にある東京聴覚障害者自立支援センター、
各区市の社会福祉協議会、
また、各都道府県の聴覚障害者協会、
手話通訳者派遣業務事務所、
各都道府県にある聴覚障害者情報提供施設、
このほか、携帯電話会社の聴覚障害者向けフロア、
などなど・・・です。
いろいろあって、書ききれないなあ・・・笑

最近でも、インターネットで調べると、
「手話通訳士は、仕事にならない!!」
と書かれている資格案内が多いようなのですが、
もうそれは、ちょっと違っているような気がします。

少なくとも、東京では、
きちんと仕事として、定期収入があり、
普通に生活している人が、たくさんいます。
この人たちは、単なるバイトではないし、
もちろん、結婚している人、子育てをしている人も、
多くいらっしゃいます。

ただ!!
こうした企業・団体等にきちんと就職している人には、
共通点があります。
それは!!
こうした方々の、現場でのメインの仕事は、
「手話通訳」ではない!ということです。

こうした皆さんは、
手話通訳士の資格を持ち、
聴こえない方々と日々触れ合い、
現場では、たくさんの通訳も求められますが、
それ以外の、「本来の業務」を、するために、
その職場にいます。

例えば、うちなら、
手話エンターテイメントのための、
企画やコーディネート、現場の立ちあい、
手話の翻訳や、役者さんへの手話指導、
人によっては、タレント活動。

福祉コーディネート関係者なら、
聴こえない方々の、福祉手続き、
当事者の就職相談や、
就職先との相談なども行いますので、
社会福祉士の資格を同時に持っている人もいます。

聴覚障害者団体等の、職員では、
日々の事務のほか、
開催イベントの主催業務、
協力者への資金援助の申し出、
聴こえない方々への情報提供業務など。

携帯電話のお客様窓口では、
自分の会社の携帯電話について、
よく理解し、お一人おひとりのお客様とお話し、
通訳ではなく、まさに自分で手話を使い、
携帯電話を契約していただくという、
窓口業務そのものをしていることになります。

つまり、みなさん、
職場の本来の業務をきちんとする中で、
さらに、手話通訳士の資格が、もとめられ、
そこでは、手話通訳者としてではなく、
その職場のスタッフの一人として、
仕事をしているということですね。

このほか、東京では、
フリーの手話通訳者として専門に、
仕事をしている人もいますが、
こうした方は、自分で積極的に働きかけて、
様々な企業と契約していたりします。
つまり、
そうした仕事を手に入れるのは、自分の責任。

東京都の登録通訳者として、
活動をしている人は、
政府の会見の通訳、
裁判や警察などの通訳をしていますので、
まさに命や事件、法律の現場での、
仕事ということになります。

一方、まもなく、また、
国会議員の選挙もせまっているということで、
政見放送などの手話通訳を依頼される、
手話通訳者も増えると思います。
手話通訳士の人は、
こういう仕事も、たくさん受けることになりますね。

手話の仕事に就きたいと思っているアナタ!!
今、様々な、企業や福祉の現場では、
手話通訳士の資格を持った人を、
積極的に探しています!!
手話通訳士の資格を持っている人が、
優先的に採用される場合も、増えてきていますよ。

あなたがしたいのは、どんな仕事ですか?
それぞれの仕事の中身を、よく検討して、
あなたも、ぜひぜひ、自分を生かせる仕事に、
チャレンジしてください!!

私たちは、
元気なあなたの力を貸してほしいと、
いつも思っています。
ぜひ、一緒に、楽しく手話の仕事をしましょう。

いつも、長文、読んでくださって、
ありがとう!!

千畳敷パンケーキ.jpg
Photo by Minami Ruruka
先日、海辺のカフェで、
おいしいパンケーキをいただきました!!

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