8/25(日)いよいよ手話ミュージカル!!
「コミュニケーションは進化しているっ!?」
かつて耳の聴こえない人は、人に会うとき、はがきや手紙でやり取りし長い時間をかけて約束を取り付けた。各家庭に、ごくフツーの電話が出回り始めたころ、聴こえない人は、隣の家の人に頼んで、電話をかけてもらったりした。朝、具合が悪くても連絡方法がなく、会社を無断欠勤した人もいた。いつしか、ファックスが生まれ、聴こえない人もずいぶん連絡が取りやすくなった。聴こえる人が酔っ払って電話するとろれつが回らないのと同じように、ろう者がお酒を飲んでいい気分でファックスすると、文字がぐにゃぐにゃで、酔っ払っていた。笑
2000年代になって、インターネットが急速に発達し、メールのやり取りがとても便利になった。聴こえない人は、使い慣れない日本文の読み書きが苦手だと言われていたが、あるろう者の友人はこれを機に、恋人と多くのメールをやり取りするようになり、いつの間にか文章能力が鍛えられて、モノを書くことがスゴクうまくなった。
やがて、携帯電話が出てきて文字通信が簡単にできるようになり、聴こえない友人たちも、出先の待ち合わせで、相手とはぐれることがなくなった。笑
そのうち、ミクシーやラインや、フェイスブックが広がって、私たちのコミュニケーション方法は大きく変わった。遠くにいる人とも、たくさんの出会いがあり、気軽に情報交換しあえ、一人部屋にいながらにして、多くの人たちとつながれるようになった。おかげで、耳の聴こえない人や手話関係者にとっては、ある意味、大変便利で楽しい友好の輪が広がりつつある。
全国(いや、世界)の聴こえない人たちと気軽に連絡が取れ、情報が交換され、各地のろう者ネットワークが互いに目に見えるようになってきた。一人一人の頑張りや、生き生きとした姿が、レポートされれば、また、それを見た仲間たちも互いに影響を受け、励まし合い、成長しあえるツールとなっている。
この夏、フェイスブックでは、ブルガリアのソフィアで行われたデフリンピック(ろう者のオリンピック)の話題が行きかっていた。私たちの知っているたくさんのろう者の選手たちが、様々な種目に出場して活躍したりメダルを獲得したりした様子は、日本にいながらにして、毎日目に飛び込んできた!!選手自身や応援に出かけた人たちが、現地で出会った人たちと一緒に撮った笑顔の写真や、メダルを首にかけた表彰式の画像などをどんどんレポートして、記事にアップしたからだ。一般のテレビニュースなどではあまり見かけない、でも、ろう者のビッグニュースは、今やフェイスブックなどの方が、オンタイムでリアルに伝わってくる。
世の中は、変わった!!
一方、ラインなどによる若者の困った事件のニュースなども、このところ、よく見かけるようになった。これは、安易なつながりが、必ずしも人に幸福をもたらすものではないことを、物語っている。友達100人に、さらに友達100人。みんな合わせて1万人!!という時代には、素晴らしい出会いもあるが、思わぬ落とし穴があるというのも事実。
先日偶然、世田谷三軒茶屋で路上ライブをしていたシンガーソングライターの野島大資(のじま・だいすけ)さんに、出会った。とてもきれいな歌声が聞こえて、近づいていくと、背の高い男性がギター片手に歌っていた。初対面だったにもかかわらず、ぜひ手話ミュージカルに出演してください!とお願いしたら、快諾してくれ、今回の共演が決定した。感謝!! やさしい歌声が、目の前にいる一人と手を取り合う大切さを、あなたに伝えてくれるだろう。
手話は、互いに目と目を見つめ合ってかわす言葉。そっぽを向いたままでは、なにもはじまらない。時代は変わっても、人と人が向き合い理解し合うことの大切さは、原始のあの日から変わっていないはずだ。あまりに遠い祖先のことで、私たちには、想像のしようもない荒野や森が広がっていたあの頃、小さな男の子と女の子が、相手にどうやって話しかけようかと戸惑いながら、少しずつ近づきあった何万年前の出会いの心。手話は、それを思い起こさせてくれる、大事な1石である。それを教えてくれた、多くのろう者の友人と、手話仲間に感謝したい。
「僕は君とキスしよう」「わたしはあなたと握手しよう」。
2013年8月
手話パフォーマンスきいろぐみ 代表 南 瑠霞
(手話パフォーマー・手話通訳士)
※ 手話ミュージカルは、8月25日(日)!!!
当日券、ありますっ!!!!!!!
http://minamiruruka.seesaa.net/article/371876009.html
かつて耳の聴こえない人は、人に会うとき、はがきや手紙でやり取りし長い時間をかけて約束を取り付けた。各家庭に、ごくフツーの電話が出回り始めたころ、聴こえない人は、隣の家の人に頼んで、電話をかけてもらったりした。朝、具合が悪くても連絡方法がなく、会社を無断欠勤した人もいた。いつしか、ファックスが生まれ、聴こえない人もずいぶん連絡が取りやすくなった。聴こえる人が酔っ払って電話するとろれつが回らないのと同じように、ろう者がお酒を飲んでいい気分でファックスすると、文字がぐにゃぐにゃで、酔っ払っていた。笑
2000年代になって、インターネットが急速に発達し、メールのやり取りがとても便利になった。聴こえない人は、使い慣れない日本文の読み書きが苦手だと言われていたが、あるろう者の友人はこれを機に、恋人と多くのメールをやり取りするようになり、いつの間にか文章能力が鍛えられて、モノを書くことがスゴクうまくなった。
やがて、携帯電話が出てきて文字通信が簡単にできるようになり、聴こえない友人たちも、出先の待ち合わせで、相手とはぐれることがなくなった。笑
そのうち、ミクシーやラインや、フェイスブックが広がって、私たちのコミュニケーション方法は大きく変わった。遠くにいる人とも、たくさんの出会いがあり、気軽に情報交換しあえ、一人部屋にいながらにして、多くの人たちとつながれるようになった。おかげで、耳の聴こえない人や手話関係者にとっては、ある意味、大変便利で楽しい友好の輪が広がりつつある。
全国(いや、世界)の聴こえない人たちと気軽に連絡が取れ、情報が交換され、各地のろう者ネットワークが互いに目に見えるようになってきた。一人一人の頑張りや、生き生きとした姿が、レポートされれば、また、それを見た仲間たちも互いに影響を受け、励まし合い、成長しあえるツールとなっている。
この夏、フェイスブックでは、ブルガリアのソフィアで行われたデフリンピック(ろう者のオリンピック)の話題が行きかっていた。私たちの知っているたくさんのろう者の選手たちが、様々な種目に出場して活躍したりメダルを獲得したりした様子は、日本にいながらにして、毎日目に飛び込んできた!!選手自身や応援に出かけた人たちが、現地で出会った人たちと一緒に撮った笑顔の写真や、メダルを首にかけた表彰式の画像などをどんどんレポートして、記事にアップしたからだ。一般のテレビニュースなどではあまり見かけない、でも、ろう者のビッグニュースは、今やフェイスブックなどの方が、オンタイムでリアルに伝わってくる。
世の中は、変わった!!
一方、ラインなどによる若者の困った事件のニュースなども、このところ、よく見かけるようになった。これは、安易なつながりが、必ずしも人に幸福をもたらすものではないことを、物語っている。友達100人に、さらに友達100人。みんな合わせて1万人!!という時代には、素晴らしい出会いもあるが、思わぬ落とし穴があるというのも事実。
先日偶然、世田谷三軒茶屋で路上ライブをしていたシンガーソングライターの野島大資(のじま・だいすけ)さんに、出会った。とてもきれいな歌声が聞こえて、近づいていくと、背の高い男性がギター片手に歌っていた。初対面だったにもかかわらず、ぜひ手話ミュージカルに出演してください!とお願いしたら、快諾してくれ、今回の共演が決定した。感謝!! やさしい歌声が、目の前にいる一人と手を取り合う大切さを、あなたに伝えてくれるだろう。
手話は、互いに目と目を見つめ合ってかわす言葉。そっぽを向いたままでは、なにもはじまらない。時代は変わっても、人と人が向き合い理解し合うことの大切さは、原始のあの日から変わっていないはずだ。あまりに遠い祖先のことで、私たちには、想像のしようもない荒野や森が広がっていたあの頃、小さな男の子と女の子が、相手にどうやって話しかけようかと戸惑いながら、少しずつ近づきあった何万年前の出会いの心。手話は、それを思い起こさせてくれる、大事な1石である。それを教えてくれた、多くのろう者の友人と、手話仲間に感謝したい。
「僕は君とキスしよう」「わたしはあなたと握手しよう」。
2013年8月
手話パフォーマンスきいろぐみ 代表 南 瑠霞
(手話パフォーマー・手話通訳士)
※ 手話ミュージカルは、8月25日(日)!!!
当日券、ありますっ!!!!!!!
http://minamiruruka.seesaa.net/article/371876009.html
この記事へのコメント
今回は2回とも見れるので、楽しみ!
ベビーちゃんがおとなしくしてくれているのを願って...。
がんばりますっ!!
いつも、ありがとう!!