佐村河内 守さんについて
天才音楽家と呼ばれた、佐村河内守さんに、
ゴースト作曲家がいたことで、
騒がれています。
彼の耳が、聞こえるのかどうかなどについて、
メディア関係の友人などから、
何件か、意見を求められましたので、
書かせていただきます。
まず、
「私は、佐村河内さんとは、
知り合いでもなんでもなく、面識がないのでわからない。」
というのが、正直なところです。
ただ、以前から、2つほど気になっていることがあります。
取材等で、私の意見をお求めの方は、
これについて、調べてみては、いかがでしょうか?
① <佐村河内さんに、手話仲間やろう者の友人がいるのかどうか?>
佐村河内さんは、いくつかのドキュメンタリーでは、
優秀な手話通訳者をつけ、
何かあるごとに、「聞こえない苦しみ」について述べています。
彼は相当たくみな手話ができそうだ・・というのが、
数々の発言・口ぶりから読み取れるところです。
ただ、それほどの手話は、
テキストなどで、ちょっとかじっただけでは、身につきません。
手話は、手話を使うコミュニティー(人々)に触れてこそ、
豊かに使いこなせるようになるものかと思います。
佐村河内さんは、中途失聴ということですので、
その後、彼が、本当に手話を学んだということであれば、
一緒に勉強した手話仲間や、ろう者の友人がいるはずです。
それ以外には、おそらく、手話を身に着ける手段がないからです。
ところが、佐村河内さんと同じ広島出身でもある私の耳には、
「佐村河内さんと友達だ」という、広島のろう者の話は、入ってきてはいません。
これは、ちょっと不自然だな~と、以前から、感じておりました。
もし、佐村河内さんを信じて支え、
本当に、耳が聞こえず手話ができるはずだ!!
と思っていらっしゃる方がおられるようでしたら、
ぜひ、彼の手話仲間を探してみてください。
その方が、きちんと手話のできる方であり、
「佐村河内さんとは、手話でよく話す」とか、
「彼と、手話仲間だ!友達だ!」言ってくれれば、
佐村河内さんについての疑問が、一つ、減るかもしれません。
佐村河内さんに、そんな素敵な手話仲間がいることを、願います。
② <同じ耳の聞こえない子供たちなど対し、
音楽の楽しさを伝えるといった活動をしてきたのか?>
ベートーヴェンといえば、ろうの友人たちも、
ウィーンに行けば、
必ずその像を見に行ってみたいとひとこと言うような、
ろう者にとっても興味深い人物です。
そんな人物の再来であるといわれ、
和製ベートーヴェンと呼ばれた佐村河内さん。
あれほど、広島や福島に思いを寄せていると発言し、
様々な社会的行動を起こしていたなら、
1度くらい、ろう学校でも、
聞こえない子供たちのために、
音楽に親しめるワークショップを展開していても、
いいのではないかと思われます。
ところが、彼は、今まで、そういった活動は、
いっさいしていないようです。
聞こえない苦しみは、彼の言う通り、
私の友人の何人かも、
耳鳴りや、めまいや、いじめや、
大変な経験のある人がたくさんいます。
偉大な仕事をした方なら、
そうした、聞こえない仲間のためにも、
何かしたい・・・という話が残っていそうなものですが、
佐村河内さんの周りには、そういった話題が聞こえてきません。
佐村河内さんは、
本物の聞こえない人の中に入っていくと、
何かまずい事情でもあったのでしょうかね。
それとも、とにかく、すごく忙しすぎて、
今度そういう子供たちとの交流もチャレンジしたいと、
思い描いていたのでしょうか・・・
(ただ・・まあ、音楽の能力自体が、
それほどでもなかったということであれば、
こういうこと自体、しようがなかったのかもしれませんが・・・
本当のところは、どうなんでしょうかね・・)
「佐村河内さんの耳は、本当に、聞こえないと思いますか?」
と、尋ねられても、私には、わかりません。
でも、以上の2点をよく調べてみれば、
彼の、耳や手話を取り巻く環境が見えてくるように思います。
それを調べたうえで、
本当は、彼の耳が聞こえていたのか、手話ができたのか、
記者さんたちは、確かめてみてください。
ゴースト作曲家の方は、
「佐村河内さんとは、普通に話せた」
とおっしゃっているようですが、
たとえ、耳が聞こえなくても、
得意分野の話なら、
口をよく見れば、読みれる場合もあります。
そういった意味で、
耳の聞こえない人にとって、
「相手の話が、口だけで読み取れる」=「聞こえる」
という、誤解が、
世間に広まることも懸念します。
今回の、佐村河内さんの周辺の騒動が、
本当に、耳の聞こえない人にとって、
嫌なニュースにならないよう、
心から祈ります。
ゴースト作曲家がいたことで、
騒がれています。
彼の耳が、聞こえるのかどうかなどについて、
メディア関係の友人などから、
何件か、意見を求められましたので、
書かせていただきます。
まず、
「私は、佐村河内さんとは、
知り合いでもなんでもなく、面識がないのでわからない。」
というのが、正直なところです。
ただ、以前から、2つほど気になっていることがあります。
取材等で、私の意見をお求めの方は、
これについて、調べてみては、いかがでしょうか?
① <佐村河内さんに、手話仲間やろう者の友人がいるのかどうか?>
佐村河内さんは、いくつかのドキュメンタリーでは、
優秀な手話通訳者をつけ、
何かあるごとに、「聞こえない苦しみ」について述べています。
彼は相当たくみな手話ができそうだ・・というのが、
数々の発言・口ぶりから読み取れるところです。
ただ、それほどの手話は、
テキストなどで、ちょっとかじっただけでは、身につきません。
手話は、手話を使うコミュニティー(人々)に触れてこそ、
豊かに使いこなせるようになるものかと思います。
佐村河内さんは、中途失聴ということですので、
その後、彼が、本当に手話を学んだということであれば、
一緒に勉強した手話仲間や、ろう者の友人がいるはずです。
それ以外には、おそらく、手話を身に着ける手段がないからです。
ところが、佐村河内さんと同じ広島出身でもある私の耳には、
「佐村河内さんと友達だ」という、広島のろう者の話は、入ってきてはいません。
これは、ちょっと不自然だな~と、以前から、感じておりました。
もし、佐村河内さんを信じて支え、
本当に、耳が聞こえず手話ができるはずだ!!
と思っていらっしゃる方がおられるようでしたら、
ぜひ、彼の手話仲間を探してみてください。
その方が、きちんと手話のできる方であり、
「佐村河内さんとは、手話でよく話す」とか、
「彼と、手話仲間だ!友達だ!」言ってくれれば、
佐村河内さんについての疑問が、一つ、減るかもしれません。
佐村河内さんに、そんな素敵な手話仲間がいることを、願います。
② <同じ耳の聞こえない子供たちなど対し、
音楽の楽しさを伝えるといった活動をしてきたのか?>
ベートーヴェンといえば、ろうの友人たちも、
ウィーンに行けば、
必ずその像を見に行ってみたいとひとこと言うような、
ろう者にとっても興味深い人物です。
そんな人物の再来であるといわれ、
和製ベートーヴェンと呼ばれた佐村河内さん。
あれほど、広島や福島に思いを寄せていると発言し、
様々な社会的行動を起こしていたなら、
1度くらい、ろう学校でも、
聞こえない子供たちのために、
音楽に親しめるワークショップを展開していても、
いいのではないかと思われます。
ところが、彼は、今まで、そういった活動は、
いっさいしていないようです。
聞こえない苦しみは、彼の言う通り、
私の友人の何人かも、
耳鳴りや、めまいや、いじめや、
大変な経験のある人がたくさんいます。
偉大な仕事をした方なら、
そうした、聞こえない仲間のためにも、
何かしたい・・・という話が残っていそうなものですが、
佐村河内さんの周りには、そういった話題が聞こえてきません。
佐村河内さんは、
本物の聞こえない人の中に入っていくと、
何かまずい事情でもあったのでしょうかね。
それとも、とにかく、すごく忙しすぎて、
今度そういう子供たちとの交流もチャレンジしたいと、
思い描いていたのでしょうか・・・
(ただ・・まあ、音楽の能力自体が、
それほどでもなかったということであれば、
こういうこと自体、しようがなかったのかもしれませんが・・・
本当のところは、どうなんでしょうかね・・)
「佐村河内さんの耳は、本当に、聞こえないと思いますか?」
と、尋ねられても、私には、わかりません。
でも、以上の2点をよく調べてみれば、
彼の、耳や手話を取り巻く環境が見えてくるように思います。
それを調べたうえで、
本当は、彼の耳が聞こえていたのか、手話ができたのか、
記者さんたちは、確かめてみてください。
ゴースト作曲家の方は、
「佐村河内さんとは、普通に話せた」
とおっしゃっているようですが、
たとえ、耳が聞こえなくても、
得意分野の話なら、
口をよく見れば、読みれる場合もあります。
そういった意味で、
耳の聞こえない人にとって、
「相手の話が、口だけで読み取れる」=「聞こえる」
という、誤解が、
世間に広まることも懸念します。
今回の、佐村河内さんの周辺の騒動が、
本当に、耳の聞こえない人にとって、
嫌なニュースにならないよう、
心から祈ります。
この記事へのコメント
佐村河内さんの最近の話題が真実ならば
「アイ・ラヴ・ユー」をはじめ「秋桜」などの映画を製作配給してきたものにとりましても非常に心痛いものがあります。
北海道の件と言い、今回の件といい、
認定のボーダー(昇級含む)に
のっかかっている人には、
迷惑な話です。
●ほとんど聴力がなくとも補聴器や人工内耳装着で聴者並みに会話ができる人もいますね。でもたいてい、特定の音が聞き取りにくいとか逆に大きく聞こえるとか、雑音の多い場所では会話が困難とか弱点もあるはず。音楽を正確に聞き取るのはむずかしいんじゃないかな。
●手帳交付のための聴力検査のとき、機械による脳波検査があるからごまかすのはむずかしいはず、との話もあります。けどこの脳波検査は赤ちゃん以外、受けた話は聞かないですね~。
●琉球朝日テレビが毎日この問題を取り上げています。今日(10日)は神奈川県聴覚障害者連盟の会長までコメントしていました。だんだん核心に迫ってるのでいずれ疑問点は明らかになるんじゃないかな。
いろいろ情報交換、
ありがとうございます。
これからも、みんなで、
一緒に、いろいろ考えていけるといいですね。
感謝いたします。
私には、
佐村河内さんが、
偽物か、本物かは、
全然わかりませんけどね。笑
ありがとうございます。
M.S.さんの騒ぎ、
そして彼の周りにいたかいなかったかハッキリしない
ろう者コミュニティの件を見て、
10年前の「オレンジ・デイズ」の
萩尾 沙絵(柴咲コウ)の境遇に
思いを馳せました。
聞こえないままバイオリンを弾き、
下ネタでズケズケ物をいう彼女の周りに
ろう者が見当たらないこと……
「聞こえないのに作った」にしては
“交響曲” は上出来だ、というレベルなのか、
本当に類まれなセンスの持ち主なのか……
音楽的センスが全くない私には
論じる資格はないのでここでは触れません。
せっかくいい曲を作ったのなら
「佐原河内プロデュース・新垣作曲」
と最初からクレジットすれば
素晴らしいコラボになっただろうに……
残念!
いつも、ありがとうございます。
音楽 耳 そして、被ばく2世・・・?
どれが本当で、
どれが嘘なのか、
結局、メディアから伝えられるしかない、
私たちには、よくわかりませんが、
ちょっと残念なニュースであることは、
確かです。
多くの人の夢を壊してしまったことは、
事実のようですね・・・
今後を見守りたいと思います。
ありがとうございます。
いつもいろいろありがとうございます。
MSさんの騒ぎ、
オリンピック選手などにも、
影響が出ているようですので、
早く落ち着いて、ほしいですね。
ありがとうございます。
なお、例えば、中途で聞こえなくなっても、
本当に2~3年で、
すぐに手話を身に着けてしまった人も、
実際、私は何人か見ています。
確かに音感を残している人もいます。
目の前にそう言う人がいると、
人間て、すごいんだな~と、
驚かされ、
また、学ぶものも、
多いですね。
また、私には、
南アフリカ生まれのろう者の友人がいます。
日本人ですが、ご両親の仕事の都合で、
現地で生まれたのです。
でも、そこでは、ろうの子供が生まれたら、
すぐに、ろう教育が始まり、
両親も、
ちゃんと手話を学んだそうです。
もちろん、日本でなく、
イギリスの手話だったそうですが…笑
そういった意味で、
ろうの子供が生まれたり、
中途で、聞こえなくなっても、
すぐに手話に移行しない日本は、
先進諸国から比べると、
めずらしい存在ともいえそうです。
オレンジデイズのさえは、
ドイツで失聴した設定ですので、
まずは、ドイツ手話で、
何らかの教育を受けたのかもしれません。笑
ドラマでは、いろんな裏話も、
実は、本当にたくさんあるのですが、
また、何かの機会に。
ありがとうございます。
真相はどうなんでしょうかね。
中途失聴者で、手話があまりできないかもしれないということであれば、あの広島のドキュメンタリーで付けた手話通訳者はどういった意味があったんでしょうかね・・・汗
わからないことだらけで、
混乱してしまいますね。
ことの成り行きを見守るしかありません・・・
いつも、ありがとうございます。
●僕も、企画・佐村河内、作曲・新垣隆で十分通用すると思いますよ。音楽関係者が役割分担は普通だと言ってました。
http://www.asahi.com/articles/ASG2D10R1G2CUCVL010.html
手話サークルで手話を身につけたそうですね。その手話サークルのメンバーに話を聞けばいろいろわかるんじゃないかな。
手話サークル、
広島市内なんでしょうかね?
誰か、突撃してみてほしいですね。
ただ、聞こえが数年前から、
治ってくるような状態だとすると、
どちらかというと、障害ではなく、
まだ、病気という段階だったのかも
しれないですね。
でも、治るかもしれない病気のために、
わざわざ、あれほどの、
手話通訳が読み取れるまでに
熟達した手話を身につけるものでしょうかね。
まだまだ謎の多い、
佐村河内氏である・・・笑