海を越えて

先日の新聞記事にも出てくる
千葉県の渡辺ミヨ子さんたちと一緒に、
祖父ら、オーストラリア抑留中に亡くなった皆さんの、
お墓参りに行ってきました。
http://minamiruruka.seesaa.net/article/388437935.html

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渡辺さんも、小さなころ、ニューカレドニアで暮らしていて、
第二次大戦開始と同時に、
オーストラリアで抑留された方のお一人です。
船で、海を渡って、オーストラリアに連れて行かれる時、
いつも一緒に暮らしていた小さな犬が、別れを悟り、
ずっと、まとわりついて離れなかったといいます。
その犬は、船が出港しても、
海辺をついて走り、
もう、陸地がないところまで来たら、
海に飛び込んで、必死に泳いで
追いかけてきたのだそうです。
その時の小犬の姿が、
今も目に焼き付いて、離れないと、
渡辺さんは、涙を浮かべていました。

渡辺さんは、当時、まだ小さな姪御さんを、
タツーラキャンプで、亡くされています。
5歳と書かれた墓石が、墓地に、並んでいました。

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渡辺さんが、かつて小さいころ、
ニューカレドニアで暮らしていた時の、写真を見せてくださいました。

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まだ5歳だった

同じくニューカレドニア系の
比嘉伝三さんという、沖縄出身の男性の方も、
カウラのお墓に眠っています。
そのお孫さんも、今回のシンポジウムに見えていました。
この方は、かつてニューカレドニアを植民地としていた
フランス語を話されます。

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比嘉伝三さんのお墓

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JEAN-FRANCOIS HIGA さんは、伝三さんのお孫さんに当たります。

みんなが海を越えて、今は亡き愛しい人に、会いに来ています。

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