ペンギンパレード
大勢の人が、コンクリートで作られた広い劇場に、ずらりと座っている。目の前は、南極からの大波が、次々に押し寄せる海だ。
ゴゴゴ~~~という海なりと、ザザ~っという波の音が重なって、あたりには重低音の音楽のように、海の音が響いている。
ゴゴゴ~~~、ザザザ~~~、ゴゴゴ~~~、ザザザ~~~・・・


客席には、コーラやコーヒーや、ポップコーンを手に持っている人もいて、それめがけて、浜辺のカモメたちも、一緒に席におり立ってきた!!笑
そこへ、まるで、水族館のイルカショーか何かが始まるかのように、赤い防寒服を着た男性が、マイクを持って現れた。そして、まさにイルカショーの前説のように、なにやらかなり長い話をして、客たちは、聞き入っているが、私には、英語なのでわからない。
私がそこについたのは、夕方19:30くらいだったが、その後も、およそ30分、次々に人がやってきて、劇場は、あふれんばかりになった。
先ほどまでしゃべっていた、解説のお兄さんも静かになり、いくつかの外国語で、短い放送が流れた。その中に、日本語もあって、ようやく私も、多少の様子がわかった。
「間もなく、ペンギンたちが、この砂浜に上がってきます。
決して、触ってはいけません。写真は、禁止です。ペンギンたちは、法律で、保護されている自然の生き物です。・・・」
その放送も、終わり、やがて、完全に日が落ちたのは、夜20時過ぎ・・・
ちょっと、寒くなってきた。
世界各国から集まった、人たちは、ただ静かに、海を見守った。
しばらくすると、会場が、ざわっと、どよめいた!!
そして、私の隣に座っていたイギリス人カップルの女性が、私に話しかけた。
「ほら~~~~~~~~~~~~!! あそこあそこ~~~!!」
「え? なになに??」
「砂浜をペンギンが上がってきた~~~~~~~~~!!」
「ええ~~~~~~~~~?????」
私たちの席は、浜からかなり離れた上のほう。なんと、私の視力は0.5で、日常生活にあまり支障はないが、暗くなってしまった砂浜の遠めの様子が、見えなかったのだ・・・
「ええ~~~~~~~~???」
戸惑う私に、女性はさらに話しかけてきた。
「さあ、行くわよ。」
「ええ? 次は何? いったいどこへ~~~~? ペンギンは、この劇場で見るんじゃないの~~~~~~~~?」
とにかく なにがなんだかわからないが、そのカップルの言われるまま、私は、あわてて劇場を後にし、草むらがしげる丘の上のボードウォークのほうへ歩いて行った。
すると・・・・、今上陸してきたというたくさんのペンギンたちが、すぐ私たちの足元を通って、どんどん草むらのねぐらのほうへ移動していたのである。来るわ来るわ・・・・次々に、10羽 20羽が群れになって、よちよちよちよち。。。それでもすごい速さで、どんどん歩いて、草影に入っていく…
「かわいい~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」
あちこちで、声があがり、
「かわいい~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」
と、私たちも声を上げた。
それから、およそ30~40分、ペンギンたちは、次々丘を上がってきて、手を伸ばせば触れるくらいの距離を、何匹も何匹も、立ち止まったり走ったり、中にはこけたり、ぶつかったりしながら、通過していった・・・
クェ~ クェ~ と、互いが呼び交わす、小さなペンギンたちの声が、丘のあちこちから、聞こえてきた。
かわいい・・・・・
すごい・・・・
小さい・・・・
25センチくらいだ・・・・
いったい、どうやって、波打ち際から、上がってきたんだ・・・・
毎日か?
毎日か~~~~~~~~~~~~~~~~!!
すごい。
また、明日も海に出ていくのか~~~~~~~~~~~!!
かわいい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!

2日目、昨日の夜、私は、このリベンジを果たすため、もう一度、この劇場にいた。今度は、メガネをかけて、砂浜の一番前の席を取り、海を見つめて、様子を見守った。
すると!!
見えた~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!
暗い波打ち際を上がってくる、小さなペンギンの群れ!!
彼らは、ふわっと波間から出てきて、例えば、あまりにも私たちの目の前すぎて、人がいっぱいいる場合は、しばらく考えて、また、海に戻ってしまったり、1~2匹が上がってきて、しばらく様子を見て、また戻ってほかのペンギンたちと一緒に上がってきたり、全員で、しばらく波打ち際に立って考え込んでから、移動し始める群れもいれば、いったん上陸したら、全員で、一気に草むらに向かって走っていく群れもいた。
すごい。見れた。上手にみることのできた自分に感動だ~~~~~~~!!
2度目の観賞は、上陸シーンをかなりしっかり見たあとで、ゆっくりボードウォークのほうに移動してみた。
前日と同じく、かわいいペンギンたちは、どうやってこの丘を登ってきたのか、みんなでよちよち、草かげに向かって道を歩いていた。
私、今日も、3日目、もう一度ペンギンを見に行くんだ。
そのために、この島に来たんだもの!!フフ・・・・

人と一緒に降り立ったカモメ

砂浜についたカモメの足跡。笑
ゴゴゴ~~~という海なりと、ザザ~っという波の音が重なって、あたりには重低音の音楽のように、海の音が響いている。
ゴゴゴ~~~、ザザザ~~~、ゴゴゴ~~~、ザザザ~~~・・・


客席には、コーラやコーヒーや、ポップコーンを手に持っている人もいて、それめがけて、浜辺のカモメたちも、一緒に席におり立ってきた!!笑
そこへ、まるで、水族館のイルカショーか何かが始まるかのように、赤い防寒服を着た男性が、マイクを持って現れた。そして、まさにイルカショーの前説のように、なにやらかなり長い話をして、客たちは、聞き入っているが、私には、英語なのでわからない。
私がそこについたのは、夕方19:30くらいだったが、その後も、およそ30分、次々に人がやってきて、劇場は、あふれんばかりになった。
先ほどまでしゃべっていた、解説のお兄さんも静かになり、いくつかの外国語で、短い放送が流れた。その中に、日本語もあって、ようやく私も、多少の様子がわかった。
「間もなく、ペンギンたちが、この砂浜に上がってきます。
決して、触ってはいけません。写真は、禁止です。ペンギンたちは、法律で、保護されている自然の生き物です。・・・」
その放送も、終わり、やがて、完全に日が落ちたのは、夜20時過ぎ・・・
ちょっと、寒くなってきた。
世界各国から集まった、人たちは、ただ静かに、海を見守った。
しばらくすると、会場が、ざわっと、どよめいた!!
そして、私の隣に座っていたイギリス人カップルの女性が、私に話しかけた。
「ほら~~~~~~~~~~~~!! あそこあそこ~~~!!」
「え? なになに??」
「砂浜をペンギンが上がってきた~~~~~~~~~!!」
「ええ~~~~~~~~~?????」
私たちの席は、浜からかなり離れた上のほう。なんと、私の視力は0.5で、日常生活にあまり支障はないが、暗くなってしまった砂浜の遠めの様子が、見えなかったのだ・・・
「ええ~~~~~~~~???」
戸惑う私に、女性はさらに話しかけてきた。
「さあ、行くわよ。」
「ええ? 次は何? いったいどこへ~~~~? ペンギンは、この劇場で見るんじゃないの~~~~~~~~?」
とにかく なにがなんだかわからないが、そのカップルの言われるまま、私は、あわてて劇場を後にし、草むらがしげる丘の上のボードウォークのほうへ歩いて行った。
すると・・・・、今上陸してきたというたくさんのペンギンたちが、すぐ私たちの足元を通って、どんどん草むらのねぐらのほうへ移動していたのである。来るわ来るわ・・・・次々に、10羽 20羽が群れになって、よちよちよちよち。。。それでもすごい速さで、どんどん歩いて、草影に入っていく…
「かわいい~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」
あちこちで、声があがり、
「かわいい~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」
と、私たちも声を上げた。
それから、およそ30~40分、ペンギンたちは、次々丘を上がってきて、手を伸ばせば触れるくらいの距離を、何匹も何匹も、立ち止まったり走ったり、中にはこけたり、ぶつかったりしながら、通過していった・・・
クェ~ クェ~ と、互いが呼び交わす、小さなペンギンたちの声が、丘のあちこちから、聞こえてきた。
かわいい・・・・・
すごい・・・・
小さい・・・・
25センチくらいだ・・・・
いったい、どうやって、波打ち際から、上がってきたんだ・・・・
毎日か?
毎日か~~~~~~~~~~~~~~~~!!
すごい。
また、明日も海に出ていくのか~~~~~~~~~~~!!
かわいい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!

2日目、昨日の夜、私は、このリベンジを果たすため、もう一度、この劇場にいた。今度は、メガネをかけて、砂浜の一番前の席を取り、海を見つめて、様子を見守った。
すると!!
見えた~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!
暗い波打ち際を上がってくる、小さなペンギンの群れ!!
彼らは、ふわっと波間から出てきて、例えば、あまりにも私たちの目の前すぎて、人がいっぱいいる場合は、しばらく考えて、また、海に戻ってしまったり、1~2匹が上がってきて、しばらく様子を見て、また戻ってほかのペンギンたちと一緒に上がってきたり、全員で、しばらく波打ち際に立って考え込んでから、移動し始める群れもいれば、いったん上陸したら、全員で、一気に草むらに向かって走っていく群れもいた。
すごい。見れた。上手にみることのできた自分に感動だ~~~~~~~!!
2度目の観賞は、上陸シーンをかなりしっかり見たあとで、ゆっくりボードウォークのほうに移動してみた。
前日と同じく、かわいいペンギンたちは、どうやってこの丘を登ってきたのか、みんなでよちよち、草かげに向かって道を歩いていた。
私、今日も、3日目、もう一度ペンギンを見に行くんだ。
そのために、この島に来たんだもの!!フフ・・・・

人と一緒に降り立ったカモメ

砂浜についたカモメの足跡。笑