WADS(西オーストラリア・デフ・ソサイアティ)

WAというのは、ウエスト・オーストラリアの略、その西オーストラリアの、デフ・ソサイアティ(ろう者と手話に関する事業体)に、伺ってきた。

ここには、原 伸男(はら・のぶお)さんという、日本人ろう者が仕事をされており、とても細やかに、いろんな情報を教えてくださった。感謝。

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(原さんは、ここに、自分のオフィス(デスク)もあり、事業全体の事務や広報担当の仕事をされている。事務所には、手話番組撮影のための小さなスタジオも。集合写真は、向かって左から 日本人ろう者 原伸男さん、WADS代表マネージャーで手話通訳士のミカエラさん、私、ろう者スタッフのジェニーさん)

ここは、政府の援助なども受け、ろう者や手話に関する様々な事業を行っている。
主な柱は、3つ。

サインランゲッジ・コミュニティーズという部門が、手話通訳等の派遣を行っている。登録通訳者の中には、ろう者もおり、現代的手話から、伝統的手話への通訳を行ったりと、その活動の幅も広い。このほか、一般的な病院や学校のほか、裁判やメディア、エンターテイメントなど、様々な分野での手話通訳を手掛けている。

デフィニティという部門は、ろう者の就職や、就職した後の職場での環境整備などの相談などに応じている。

コミュニティ・サービス部門は、多くの人向けの手話学習プログラムや、ろう者の生活相談、ろう者高齢者の福祉対応、聞こえない子供たちへの手話の早期教育などに関する事業などを行っている。

ここには、手話通訳者、福祉専門家、ろう者向けサービス担当、手話教育情報の担当など様々な方がおられ、プロのスタッフも、ボランティアスタッフも多数出入りしている。原さん自身、ボランティアで2年働き、その間に、オーストラリア手話や様々な情報を学び、現在、正式に働き始めて、1年になるという。

パースに来て、西オーストラリア最大の事業体にお邪魔することができ、いろんなお話をお聞きできて、本当にうれしく、想像もしていなかった方々と情報に出会えて、心から感謝している。

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