手話は「言葉」です!!

とある方の発言
「手話で話すということは、『言葉』で話してないよね。」
私 
「????」

手話も『言葉』です。
音声言語のことを『言葉』と定義し、
<手話は言葉でない>と思っている人が、案外多い。
しかし、手話も、世界各国で人々が話す様々な言語のひとつです。
私たちは、手話を『言葉』だと思っているので、
相手の話が何を言っているのかわからなくなってしまうことがある。
私たちには、
「手話という「言葉」は、「言葉」で話してないよね。」
と聞こえているから。
手話も言葉。音声言語も言葉。
日ごろ自分たちの使っている、音声言語だけが、
言葉ではない。

このすれ違いは、
自分が直接担当者として、手話について話す時も、
通訳者として、どなたかに同行するときにも、
よく起きる。

手話が言葉だと認識している私たちにとって、
一般の人が「手話は言葉じゃない」といっている意味が、
よくわからない。
・・・っていうか、「言葉じゃないよね」
といっている時点で、
「じゃ、何なんだよ」と言いたくなる。笑

それから、次に多いのは、
手話って、国によって違うんですよ。
と説明すると、
「それは、不便ですね。海外では通じないんだ。もったいない!」
私は、また、
「????」

そんな人に、私はききたい。
「日本語って不便ですよね。海外で通じない。もったいない!」
って、思います? 笑

手話も、音声言語と同じように、
その土地で生まれ、代々伝えられている言語。
手話は、日本語(音声言語)同様、
国によって違うほか、各地の方言もあります。
それから、年配の人の表現、若者言葉などもあります。
手話は、まさに、生きた言語そのもの。
そこには、伝えあいたいという思いがあるのみ。
私たちにとって、日本で生まれ、
両親や周りの人に授けられた日本語が、
当たり前であり、また、とても大事なものだと思っているのと同様、
ろう者にとってもまた、自国の手話を話すことが、
あたりまえで自然で、愛情あふれることなのです。

ただ、私は、自分やろう者の友人たちの経験から、
手話は、国によって違っていても、
日常的意思疎通だけなら、
1週間くらいでけっこう、通じやすくなると感じます。
音声言語では、初心者の場合、その国に行って、
買い物やいろんな日常生活の会話ができるようになるのに、
3か月くらいは、かかりますので、
それと比べたら、けっこう気が楽な一面もあるかもしれません。笑
手話は、表情や身振りや、手で物の形を示すといった表現ルールが、
どこの国でも、似ている部分があるともいえそうです。

今日も、長文でしたが、
よく、困ったなーと思う場面に出くわしてしまうので、
書かせていただきました。
本当に、ありがとうございます。

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この記事へのコメント

suechan
2014年05月28日 12:28
ごもっともだと思います(^_^;)))
私は…「指文字」と「手話」の違いすら知らないままに手話の勉強を始めました…私が思うに!
英会話を習うように!!手話も習わないと…会話出来ない(T-T)と…そうですよね♪「会話」するのだから♪「言葉」ですよ(°▽°)
ただ…英会話ならジェスチャーで…どうにかこうにか…伝える事も出来るかもですが…あっ♪手話もジェスチャーでも伝わる部分はありますが…私は…身ぶり手振りがオ-バ-になるので…時に聞こえない方をビックリ!!させてしまうかも(´д`|||)と考えます。
頑張って♪綺麗な言葉を話すように!!
綺麗な手話で表現出来るようにしたいです♪
そして…手話で冗談言ったり♪楽しい会話が出来るように!!頑張ります♪
「手話」はとても素敵な言葉だと♪
私は思います。
南 瑠霞本人
2014年05月28日 16:57
suechan いつもありがとうございます。
はい、ぜひ、楽しく手話を学びましょう。
私たちも一生勉強です。感謝。

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