地名の手話

今週は、神奈川県　横浜や川崎地区の手話サークルに、
いろいろお邪魔させていただいています。
皆さん、本当に、ありがとうございます。


「横浜」という手話は、
チョキを顔の横で、２～３度ふるように動かします。
横浜は、関東で初めて、理髪店が生まれた街で、
ひげそりのカミソリが由来だという説があります。

（Ｃ）手話あいらんど／東　智宏


「川崎」は、
漢字の「川」を３本指で描き、
「崎（岬）」の地形を両手で表しています。

（Ｃ）手話あいらんど／東　智宏


「東京」という手話は、
親指と人差し指を立て、上に動かす「東」を、
２度表現します。
『東の都』という意味合いになります。

（Ｃ）手話あいらんど／中道　景子


すると・・・「京都」は？
そうです！！
親指と人差し指を立て、下に動かす「西」を、
２度表現します。
『西の都』という意味合いの表現になります。

（Ｃ）手話あいらんど／中道　景子


ところで、今の時期よく使う単語に、
「虹」という手話があります。
私の好きな手話の一つです。
数字の「７」を頭上でアーチ形に動かします。
七色の虹が、空にかかっているイメージです。

（Ｃ）手話あいらんど／高橋　愛


あなたの街にも、雨上りの虹。
出てますか？

Comments

[バル]

初めまして。
私は現在、世田谷区で手話を勉強しています。
”世田谷の手話”というテキストを購入させられたのですが、別の区に住むの手話通訳士の見せたところ『これは全部が他の区で通じると思わない方が良い』と言われました。

世田谷区独自の手話表現を覚えたところで、他の区で通じないのでは頑張って覚えようという気がしません。
それよりも全国で通じる手話単語を沢山覚えたい、というのが本音です。

南さんのご意見を伺いたいと思い、コメントさせて頂きました。
お時間がある時にでもお聞かせ頂けたら嬉しいです。

[南 瑠霞本人]

バルさん、なるほど、
様子はよくわかりました。

これは、どこの人とコミュニケーションをとりたいか、
とか、
通訳活動をどこでするつもりなのか、
といったことに、
結びつくかもしれません。

私の田舎の和歌山県にも、
田舎特有の地名の手話が、
たくさん、ありますが、
私は、皆さんと一緒に勉強して、
そうした手話を、覚えています。
なぜなら、田舎のろうの人と一緒に話して、
楽しく交流したいからです。
また、そうした地名は、
「この前、〇〇で買い物をした」とか、
「今度、観光地の△△に、友達を案内する」
といった、会話の中で、
よく出てくるので、使う頻度が高く、
自然と覚えてしまうという面もあります。笑
私は、田舎に帰ったときは、
けっこう地元のろうの方と会って、
おしゃべりをしたりするので、
覚える価値のある単語です。

でも、例えば、
何かの時に、旅行などで訪れた街の、
手話の地名は、
１度きりしか行かなければ、
すぐに忘れてしまいます…
（ごめんなさい。汗）

そう考えると、
会話に必要な単語や地名は、
よく使うし、すぐに覚えられる。
必要がなければ、
なかなか覚えられない。
ということにもなるかもしれません。

バルさんにとって、
世田谷のろうの人と話すより、
全国的な通訳者になりたいから、
世田谷の事情は、知らなくてもいい！！
という場合は、
世田谷の地名は後回しかもしれませんね。
でも、近い将来、
世田谷でも、通訳活動がしたいとか、
世田谷のろうの友達が多く、いつもよく話す。
という場合は、
世田谷の地名を覚えておけば、
とても便利だと思います。

「豪徳寺」とか、「三軒茶屋」とか、
「キャロットタワー」とか、
単語の由来も興味深いですし、
集合場所としてもよく会話に出てきますから、
覚えておくと便利かと思います。
また、ほかの地区の人に、
そうした地名を紹介するのも、
世田谷の土地柄を知ってもらえて、
ステキだと思います。

いかがでしょうか?
これで、答えになっていますでしょうかね。

バルさんも、
ぜひ、楽しく手話を学んで、
ろうの方といっぱいお話してくださいね。

本当に、ご質問、ありがとうございます。
感謝いたします。

[バル]

南さん

早々にご返信を頂いて有り難うございました。
お礼を申し上げるのが遅くなり申し訳ありません。

おっしゃる通りですね。現在は世田谷で手話を習っているのだから世田谷の地名など会話によく出て来ますよね！
有無を言わさず購入させられたので、少しモヤモヤしていたのですが、気持ちを切り替えてこのテキストも頑張って覚えようと思います。

有り難うございました！
いつか南さんと手話でも会話が出来るように楽しく頑張ります！