手話あいらんどTVクロスカルチャー「手話パフォーマンスってどんなもの?その1」
手話あいらんどTVクロスカルチャー。
今回と次回は、2回にわたって、
「手話パフォーマンスって何?」
というお話をお送りします。
南 瑠霞が6月に出演させていただいた
NHK-FM 「眠れない貴女へ」の内容を、
南 瑠霞とヤスで、
改めて、手話にして、お伝えします。
(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャ~~~~!!
南 瑠霞です。
手話パフォーマンスきいろぐみ代表です。
聴こえます。
僕は、ヤスです。ろう者です。
きいろぐみ、ろう者代表です。
よろしくお願いします!!
手話パフォーマンスきいろぐみは、1989年に旗揚げ、
今年で、25歳。
劇団としても、大人になりました。
私たちが、いろんな手話パフォーマンス活動をしているということで、
実は、先日、NHKのFMラジオが、
南に活動の内容をインタビューしてくれました。
深夜の女性向けの番組でした。
ヤスも実は、
NHKの、手話ニュースを担当しています。
NHKというと、場所は渋谷。
駅から、歩いて15分くらいのところにあります。
スタジオパークとか、大きな玄関もありますが、
出演者は、ちょっと裏口の狭いほうから入ることが多いです。
広い館内を、くねくねと歩き続けて、
スタジオに行きます。
南も、NHKは時々行きますが、
中が、ホントに、迷路のようになっていて、
入るときは、無事スタジオまで行けても、
帰りは、わからなくなってしまったり・・・笑!!
今回も、わからなかったので、
前もって、スタッフの方に迎えてきてもらいました。笑
それで、放送は、ラジオで音声だけだったので、
聴こえない人に見てもらいたいなと思い、
今日は、やすと南の二人で、
その内容を手話にして、お伝えします。
僕たち二人で、
手話パフォーマンスきいろぐみの活動について、
お届けします。
Q 南さんの日ごろの活動について教えてください。
南の活動は、主に3つあります。
① 手話通訳士。
国の資格で、いろんな通訳をしたり、
先生をしたりしています。
② 手話パフォーマンス活動
全国でも珍しい活動です。
手話で歌ったり、踊ったり、お芝居をしたりして、
ステージ活動で、全国を回っています。
手話ミュージカルや、手話ライブ、朗読劇など、
いろんなことをしています。
東京近郊の大型テーマパークで、
手話指導とか、出演したりとかもしています。
③ 手話コーディネーター
テレビのドラマとか、舞台などの手話指導。
テレビドラマでは「オレンジデイズ」
ハリウッド映画の「バベル」などが、
おなじみです。
前に、ヤスも、
モーニング娘。の安部なつみちゃんに
手話指導したりしました。
かわいい女の子でした。
なつかしいですね。
そのほか、
ディズニーランドで、メインのメンバーのほか、
一般公募の皆さんも一緒に、
みんなで、ディズニーランドの前の広場で、
手話パフォーマンスの出演をしたこともあります。
今のような、夏の暑い時期でした。
本当に、体育館などで汗を流したり、
練習したりしましたね。
Q 南が手話を始めたきっかけは?
南は、小中高は、聴こえる普通の学校に通っていた。
手話をやりたいと思っていたが、
どこに行けばわからなかった。
大学に入った時、
芸術大学で、
ろうの学生が、たくさんいました。
同年代で、10人くらい!!
たくさんですね。めずらしいでしょ。
大学の中では、音楽や、お芝居などコースは、
耳が聴こえたほうが、良かったのですが、
絵やデザイン、陶芸、彫刻、建築関係などのコースは、
特に、優れた耳を求められる内容ではなかったので、
ろうの学生が、たくさん来ていたんです。
それで、大学の中ですれ違って、手話を見て、
手話サークルに入り。
はなして、友達になって、授業に行って、
無理やり通訳させてもらったり。笑
また、一緒に飲みに行ったり、旅行したり、
夜通しケンカしたり・・・
そうやって、ろうの友達が増えて、
自然に、手話を覚えました。
すごく楽しかったです。
ろうの友達や手話と出会って、人生が変わったと思います。
その時の仲間のおかげです。
ヤスも、大学に入って、
手話サークルがあって、驚きました。
小中高は、ろう者だったけど、
耳の聴こえる子供たちの普通校に、行きました。
その時は、手話サークルもなく、
手話を知っている友達もいませんでした。
そして、大学に入り、
いろんなサークル案内を見て、
手話サークルがあったので、行ってみると、
聴こえるのに手話のできる人がいて、
とてもうれしかったのを覚えています。
Q 手話パフォーマンスについて、説明しましょう
みなさん、手話を勉強していると、
手話の歌をすることがあると思います。
文化祭で歌ったりする人もいますね。
私が手話を始めた時も、
地域の手話サークルや大学で、
手話の歌を、みんながしていました。
でも、それは、どちらかというと、みんな立ったまま、
おとなしくて手だけで、表現するような方法でした。
そして、聴こえる人の間で、
日頃流行っている歌に手話を付けるというような方法でした。
私たちも、それをもっと、
聴こえない人が見ても、リズム感豊かに、
表情いっぱいに伝えられるようにしたいと思い、
ステップを付けたり、体でたくさんリズムを取ったりして、
体全体で、手話の歌を表現し始めました。
これが、手話パフォーマンスの始まりです。
このほか、手話パフォーマンスには、
手話ポエムや、
音楽なしで、手話だけで、
リズムに合わせて歌う、手話ラップ。
みんなで、群舞のように、
自然の様子などを表現し、それに音楽を付けるなど、
いろんな表現があって、
これを全部合わせて、手話パフォーマンスと呼んでいます。
きいろぐみでは、
聴者だけでなく、ろう者も一緒に活動に参加しています。
ろう者の大切な言葉である手話と、
聴者の歌や音楽、
その2つの文化が、ぶつかって混ざり合い、
生まれてきたのが手話パフォーマンスだと
言えるかもしれません。
南がろうの人を見ていると、
手話も、表情も豊かで、
いつ見ても感動します。
ろう者の手話は、手だけでなく、
空間を使って、様々な表現をしており、
ろう者のヤスから見ても、
すごく良くて、勉強になります。
「手話パフォーマンス」という言葉は、
最初に、きいろぐみが言い始めたものですが、
それが今では、だんだん若い人たちに広まり、
様々な取り組みが増えて、
とてもうれしく思います。
Q 聴こえる人から見た手話の魅力って、どんなもの?
南は、初めて、手話を見た時、
もうただ、ろうの人が手話で話しているだけで、
伝わってくるものがある!と、感じました。
この前の、ラジオでは、音声でしか説明できなかったのですが、
「幼稚園のお遊戯のお花を、両手で作る」と、
これが、そのまま、手話の「花」。
「マグカップを持って、スプーンをかき混ぜるようにに動かす」と、
「コーヒー」
同じように
「マグカップを持ち、ティーバックを上下に揺らすように動かす」と、
「紅茶」・・・・
と、見て、そのものが、伝わってくる。
目で見てわかる感動があり、
いまでも、すごいなと思います。
手話は、日本語とは、別で、
ろう者の一つの「言語」です。
魅力的な面も、たくさんあると思います。
僕もデフファミリーで、両親もろう者。
小さいころから、家の中で、
いつも、手話で話していました。
聴こえる皆さんが、手話を見て、魅力的だと言ってくれると、
とてもうれしいです。
以前は、手話を見かけると、
白い目で見られるという時代もありました。
最近では、手話を見ると、みなさんが、目を輝かせ、
もっと知りたいという気持ちがあるのが、
よくわかります。
世の中が、すごく変わってきたように思います。
今日は、手話パフォーマンスがどんなものなのかなどについて、
話してきました。
次は、そうした活動の苦労話などを、
お伝えします。
また、お会いしましょう
さようなら~~~~~~~~~~~~~~!!
http://www.kiirogumi.net/musical2014/
今回と次回は、2回にわたって、
「手話パフォーマンスって何?」
というお話をお送りします。
南 瑠霞が6月に出演させていただいた
NHK-FM 「眠れない貴女へ」の内容を、
南 瑠霞とヤスで、
改めて、手話にして、お伝えします。
(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャ~~~~!!
南 瑠霞です。
手話パフォーマンスきいろぐみ代表です。
聴こえます。
僕は、ヤスです。ろう者です。
きいろぐみ、ろう者代表です。
よろしくお願いします!!
手話パフォーマンスきいろぐみは、1989年に旗揚げ、
今年で、25歳。
劇団としても、大人になりました。
私たちが、いろんな手話パフォーマンス活動をしているということで、
実は、先日、NHKのFMラジオが、
南に活動の内容をインタビューしてくれました。
深夜の女性向けの番組でした。
ヤスも実は、
NHKの、手話ニュースを担当しています。
NHKというと、場所は渋谷。
駅から、歩いて15分くらいのところにあります。
スタジオパークとか、大きな玄関もありますが、
出演者は、ちょっと裏口の狭いほうから入ることが多いです。
広い館内を、くねくねと歩き続けて、
スタジオに行きます。
南も、NHKは時々行きますが、
中が、ホントに、迷路のようになっていて、
入るときは、無事スタジオまで行けても、
帰りは、わからなくなってしまったり・・・笑!!
今回も、わからなかったので、
前もって、スタッフの方に迎えてきてもらいました。笑
それで、放送は、ラジオで音声だけだったので、
聴こえない人に見てもらいたいなと思い、
今日は、やすと南の二人で、
その内容を手話にして、お伝えします。
僕たち二人で、
手話パフォーマンスきいろぐみの活動について、
お届けします。
Q 南さんの日ごろの活動について教えてください。
南の活動は、主に3つあります。
① 手話通訳士。
国の資格で、いろんな通訳をしたり、
先生をしたりしています。
② 手話パフォーマンス活動
全国でも珍しい活動です。
手話で歌ったり、踊ったり、お芝居をしたりして、
ステージ活動で、全国を回っています。
手話ミュージカルや、手話ライブ、朗読劇など、
いろんなことをしています。
東京近郊の大型テーマパークで、
手話指導とか、出演したりとかもしています。
③ 手話コーディネーター
テレビのドラマとか、舞台などの手話指導。
テレビドラマでは「オレンジデイズ」
ハリウッド映画の「バベル」などが、
おなじみです。
前に、ヤスも、
モーニング娘。の安部なつみちゃんに
手話指導したりしました。
かわいい女の子でした。
なつかしいですね。
そのほか、
ディズニーランドで、メインのメンバーのほか、
一般公募の皆さんも一緒に、
みんなで、ディズニーランドの前の広場で、
手話パフォーマンスの出演をしたこともあります。
今のような、夏の暑い時期でした。
本当に、体育館などで汗を流したり、
練習したりしましたね。
Q 南が手話を始めたきっかけは?
南は、小中高は、聴こえる普通の学校に通っていた。
手話をやりたいと思っていたが、
どこに行けばわからなかった。
大学に入った時、
芸術大学で、
ろうの学生が、たくさんいました。
同年代で、10人くらい!!
たくさんですね。めずらしいでしょ。
大学の中では、音楽や、お芝居などコースは、
耳が聴こえたほうが、良かったのですが、
絵やデザイン、陶芸、彫刻、建築関係などのコースは、
特に、優れた耳を求められる内容ではなかったので、
ろうの学生が、たくさん来ていたんです。
それで、大学の中ですれ違って、手話を見て、
手話サークルに入り。
はなして、友達になって、授業に行って、
無理やり通訳させてもらったり。笑
また、一緒に飲みに行ったり、旅行したり、
夜通しケンカしたり・・・
そうやって、ろうの友達が増えて、
自然に、手話を覚えました。
すごく楽しかったです。
ろうの友達や手話と出会って、人生が変わったと思います。
その時の仲間のおかげです。
ヤスも、大学に入って、
手話サークルがあって、驚きました。
小中高は、ろう者だったけど、
耳の聴こえる子供たちの普通校に、行きました。
その時は、手話サークルもなく、
手話を知っている友達もいませんでした。
そして、大学に入り、
いろんなサークル案内を見て、
手話サークルがあったので、行ってみると、
聴こえるのに手話のできる人がいて、
とてもうれしかったのを覚えています。
Q 手話パフォーマンスについて、説明しましょう
みなさん、手話を勉強していると、
手話の歌をすることがあると思います。
文化祭で歌ったりする人もいますね。
私が手話を始めた時も、
地域の手話サークルや大学で、
手話の歌を、みんながしていました。
でも、それは、どちらかというと、みんな立ったまま、
おとなしくて手だけで、表現するような方法でした。
そして、聴こえる人の間で、
日頃流行っている歌に手話を付けるというような方法でした。
私たちも、それをもっと、
聴こえない人が見ても、リズム感豊かに、
表情いっぱいに伝えられるようにしたいと思い、
ステップを付けたり、体でたくさんリズムを取ったりして、
体全体で、手話の歌を表現し始めました。
これが、手話パフォーマンスの始まりです。
このほか、手話パフォーマンスには、
手話ポエムや、
音楽なしで、手話だけで、
リズムに合わせて歌う、手話ラップ。
みんなで、群舞のように、
自然の様子などを表現し、それに音楽を付けるなど、
いろんな表現があって、
これを全部合わせて、手話パフォーマンスと呼んでいます。
きいろぐみでは、
聴者だけでなく、ろう者も一緒に活動に参加しています。
ろう者の大切な言葉である手話と、
聴者の歌や音楽、
その2つの文化が、ぶつかって混ざり合い、
生まれてきたのが手話パフォーマンスだと
言えるかもしれません。
南がろうの人を見ていると、
手話も、表情も豊かで、
いつ見ても感動します。
ろう者の手話は、手だけでなく、
空間を使って、様々な表現をしており、
ろう者のヤスから見ても、
すごく良くて、勉強になります。
「手話パフォーマンス」という言葉は、
最初に、きいろぐみが言い始めたものですが、
それが今では、だんだん若い人たちに広まり、
様々な取り組みが増えて、
とてもうれしく思います。
Q 聴こえる人から見た手話の魅力って、どんなもの?
南は、初めて、手話を見た時、
もうただ、ろうの人が手話で話しているだけで、
伝わってくるものがある!と、感じました。
この前の、ラジオでは、音声でしか説明できなかったのですが、
「幼稚園のお遊戯のお花を、両手で作る」と、
これが、そのまま、手話の「花」。
「マグカップを持って、スプーンをかき混ぜるようにに動かす」と、
「コーヒー」
同じように
「マグカップを持ち、ティーバックを上下に揺らすように動かす」と、
「紅茶」・・・・
と、見て、そのものが、伝わってくる。
目で見てわかる感動があり、
いまでも、すごいなと思います。
手話は、日本語とは、別で、
ろう者の一つの「言語」です。
魅力的な面も、たくさんあると思います。
僕もデフファミリーで、両親もろう者。
小さいころから、家の中で、
いつも、手話で話していました。
聴こえる皆さんが、手話を見て、魅力的だと言ってくれると、
とてもうれしいです。
以前は、手話を見かけると、
白い目で見られるという時代もありました。
最近では、手話を見ると、みなさんが、目を輝かせ、
もっと知りたいという気持ちがあるのが、
よくわかります。
世の中が、すごく変わってきたように思います。
今日は、手話パフォーマンスがどんなものなのかなどについて、
話してきました。
次は、そうした活動の苦労話などを、
お伝えします。
また、お会いしましょう
さようなら~~~~~~~~~~~~~~!!
http://www.kiirogumi.net/musical2014/
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