手話通訳士試験を何のために受けるのか?
今年度の手話通訳士試験も終了し、
来年の春には、また、
100人くらいの新しい手話通訳士のみなさんが、誕生すると思います。
手話言語法に向けての、各都道府県の意見書も、
次々国に挙げられている中、
今後ますます、手話通訳士が必要とされる場も
広がってくることと思います。
そんな中、今年も、受験を終え、
受かったかな~とか、
あ~あそこさえうまくできれば・・・
などなど、今、
悔しかったり、不安だったりしている皆さんも、
多いかと思います。
合格できればいいですね。
ただ一つ、皆さんには、
ぜひ、心に留めておいてほしいことがあります。
手話通訳士に限らず、
弁護士であれ、お医者さんであれ、
看護師さんであれ、
こうした資格は、
自分の将来のために受験するということも、
もちろん、そうですが、
実は、その先には、合格した後、
自分がどうしていきたいのかということが問われるように思います。
単に資格がとれたかどうかではなく、
お医者さんや看護師さんであれば、多くの患者さんのために、
弁護士なら、裁判やもめごとで、立場の窮した人のために、
尽力するという、大事な仕事が待っています。
試験とは、
あなたが素晴らしいかダメかを判定するためのものではありません。
目指す資格の向こうにある仕事や、やるべきことのために、
その能力に達しているかどうかをチェックするためのものです。
毎年、手話通訳士試験を受けて、
落ちては、なげく人、
自分はダメだと、必要以上にがっかりする人がいますが、
そういう人は、本来の手話通訳士試験の意味を、
見失っているかもしれません。
手話通訳士試験は、
試験に合格した後、
手話通訳の現場や、手話に携わる仕事で、
必要とされる能力があるかどうか。
それを見極めるためのものです。
それに達していない人に、資格を与えれば、
最終的に迷惑をこうむるのは、
ズバリ聴こえない人であり、
そのほか、通訳を依頼した人、
また、手話のきちんとした情報や知識を学びたいと、
手話通訳士に仕事を頼んだ人たちです。
多くの人の期待を背負って活動する、
手話通訳士になるわけですから、
合格した人には、それだけの責任があり、
その責務を果たせるだけの能力がなければいけません。
そんなわけで、試験では、
きちんと能力のある人が、合格するのが、
ごく自然で当たり前だということになりますし、
そうでなくては、ならないと思います。笑
さて、そんな中、
もし、万一、あなたが、試験に落ちたとしたら、その時は、
「力のない自分が合格して、人に迷惑をかけなくて良かった」
と思うくらいの気持ちでなければ、
次に合格した時、心ある良い通訳者には、なれないように思います。
そして、本当に手話通訳士になりたいと願うなら、
必要な知識や技術を、さらに勉強して身に着けて、
再度挑戦しましょう。
また、次の春に合格したあなたも、
自分の能力を誇りに思う以上に、
さらに、ここから、自分がどう活動していくかを、
周りの通訳の先輩や、聴こえない方々と一緒に、
考えていってくださいね。
手話通訳士試験は、
これから、手話通訳や手話に関わる仕事をしていきたいと思う人にとって、
最初の一区切りとなる、小さな関門にしかすぎません。
合格した後は、
人によっては、
ろう者の命にかかわる重要な裁判の通訳が待っているかもしれません。
病院では、聴こえない人の健康にかかわる、
大事なやり取りの橋渡しをすることになるかもしれません。
政治の局面で、法律の行方を左右する大事な一言を、
通訳しなければならない場合もあります。
これからの時代なら、やり手ろう者の通訳につき、
商業取引で能力の高い通訳を求められる場合も出てくるはずです。
手話通訳士試験は、合格した後のほうが、
ずっと、過酷で、判断に迷う事態に直面ことも多いし、
深刻で重大な壁がたくさんあるかもしれません。
「あなたは、そうした場面でも、頑張ってくれると信じます。」
合格証書の裏には、
その見えない言葉が、書かれていると思って、
ぜひ、新しい一歩を踏み出してくださいね。
試験に、受かったか落ちたかで、右往左往しているアナタは、
まだ、手話通訳士の入り口を覗いているだけです。
手話通訳士試験が何のためにあるのか、
みんなで一緒に考えてみましょう。
平成元年のあの日、全国で最初の手話通訳士が生まれたとき、
どれだけ、多くのろうの人が喜んだかを想像してみてください。
ろうの人は、多くの人に、
手話通訳の大切さを知ってほしいと願っているはずです。
手話通訳士NO600 南 瑠霞(南 玲子)
6日東京。台風一過の青空。
みんなで、さわやかな秋を迎えましょう。
来年の春には、また、
100人くらいの新しい手話通訳士のみなさんが、誕生すると思います。
手話言語法に向けての、各都道府県の意見書も、
次々国に挙げられている中、
今後ますます、手話通訳士が必要とされる場も
広がってくることと思います。
そんな中、今年も、受験を終え、
受かったかな~とか、
あ~あそこさえうまくできれば・・・
などなど、今、
悔しかったり、不安だったりしている皆さんも、
多いかと思います。
合格できればいいですね。
ただ一つ、皆さんには、
ぜひ、心に留めておいてほしいことがあります。
手話通訳士に限らず、
弁護士であれ、お医者さんであれ、
看護師さんであれ、
こうした資格は、
自分の将来のために受験するということも、
もちろん、そうですが、
実は、その先には、合格した後、
自分がどうしていきたいのかということが問われるように思います。
単に資格がとれたかどうかではなく、
お医者さんや看護師さんであれば、多くの患者さんのために、
弁護士なら、裁判やもめごとで、立場の窮した人のために、
尽力するという、大事な仕事が待っています。
試験とは、
あなたが素晴らしいかダメかを判定するためのものではありません。
目指す資格の向こうにある仕事や、やるべきことのために、
その能力に達しているかどうかをチェックするためのものです。
毎年、手話通訳士試験を受けて、
落ちては、なげく人、
自分はダメだと、必要以上にがっかりする人がいますが、
そういう人は、本来の手話通訳士試験の意味を、
見失っているかもしれません。
手話通訳士試験は、
試験に合格した後、
手話通訳の現場や、手話に携わる仕事で、
必要とされる能力があるかどうか。
それを見極めるためのものです。
それに達していない人に、資格を与えれば、
最終的に迷惑をこうむるのは、
ズバリ聴こえない人であり、
そのほか、通訳を依頼した人、
また、手話のきちんとした情報や知識を学びたいと、
手話通訳士に仕事を頼んだ人たちです。
多くの人の期待を背負って活動する、
手話通訳士になるわけですから、
合格した人には、それだけの責任があり、
その責務を果たせるだけの能力がなければいけません。
そんなわけで、試験では、
きちんと能力のある人が、合格するのが、
ごく自然で当たり前だということになりますし、
そうでなくては、ならないと思います。笑
さて、そんな中、
もし、万一、あなたが、試験に落ちたとしたら、その時は、
「力のない自分が合格して、人に迷惑をかけなくて良かった」
と思うくらいの気持ちでなければ、
次に合格した時、心ある良い通訳者には、なれないように思います。
そして、本当に手話通訳士になりたいと願うなら、
必要な知識や技術を、さらに勉強して身に着けて、
再度挑戦しましょう。
また、次の春に合格したあなたも、
自分の能力を誇りに思う以上に、
さらに、ここから、自分がどう活動していくかを、
周りの通訳の先輩や、聴こえない方々と一緒に、
考えていってくださいね。
手話通訳士試験は、
これから、手話通訳や手話に関わる仕事をしていきたいと思う人にとって、
最初の一区切りとなる、小さな関門にしかすぎません。
合格した後は、
人によっては、
ろう者の命にかかわる重要な裁判の通訳が待っているかもしれません。
病院では、聴こえない人の健康にかかわる、
大事なやり取りの橋渡しをすることになるかもしれません。
政治の局面で、法律の行方を左右する大事な一言を、
通訳しなければならない場合もあります。
これからの時代なら、やり手ろう者の通訳につき、
商業取引で能力の高い通訳を求められる場合も出てくるはずです。
手話通訳士試験は、合格した後のほうが、
ずっと、過酷で、判断に迷う事態に直面ことも多いし、
深刻で重大な壁がたくさんあるかもしれません。
「あなたは、そうした場面でも、頑張ってくれると信じます。」
合格証書の裏には、
その見えない言葉が、書かれていると思って、
ぜひ、新しい一歩を踏み出してくださいね。
試験に、受かったか落ちたかで、右往左往しているアナタは、
まだ、手話通訳士の入り口を覗いているだけです。
手話通訳士試験が何のためにあるのか、
みんなで一緒に考えてみましょう。
平成元年のあの日、全国で最初の手話通訳士が生まれたとき、
どれだけ、多くのろうの人が喜んだかを想像してみてください。
ろうの人は、多くの人に、
手話通訳の大切さを知ってほしいと願っているはずです。
手話通訳士NO600 南 瑠霞(南 玲子)
6日東京。台風一過の青空。
みんなで、さわやかな秋を迎えましょう。
この記事へのコメント
登録していないとは言え、士業の資格を持っている身には辛いでざーます(笑)
追記
明日の夜は皆既月食です。(ブログのネタ提供?笑)
http://weathernews.jp/eclipse20141008/
いつだったか、神戸の手話バーに参加した時に、見ました。
いろんな資格は、
取得のその後が問われるということですよね。笑
まじめなラングレーさんのことですから、
きっと、そういったこともちゃんとされているのでは?
皆既月食ですか?
東京でも見られるかしら?
楽しみです。
ありがとうございます。
東京の東半分が照準内に入ってきたようです。(7日17時現在)
私の所も、照準内に・・・
時間帯もろもろ
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2014/lunar-eclipse.html
写真撮っている時間が有れば、是非 笑
明日の夜が、楽しみですね。
私は、仕事で明日の夜は移動時間にかかっているかも。
ちょっと今のところどこの空の下にいるかわかりませんが、
晴れていたら、見てみたいな~。
感謝。