「南」と言う手話の持つ意味

私の名前は、「南」と申します。
うちわかセンスのようなものを持ったつもりになって、
パタパタ仰ぐように動かすと、
自分の名字が表現できます。


（Ｃ）手話あいらんど／ＡＹＡ

実はこの手話、いろんな意味を表わせ、
様々な場面で使えます。

手をパタパタと動かすこの動きは、
まさに「うちわ」！
そして、「あおぐ」と言う意味にも用いられます。
このほか、あおぐということは「暑い」と言う事でもあり、
暑いと言えば、「夏」！！
また、日本で暑いイメージを持つ方向といえば「南」！！

・・・というわけで、
この手話は、たった一つで、
「うちわ」「あおぐ」「暑い」「夏」「南」と、
たーくさんの意味を表わします。笑
一つ覚えると、５つおいしいこの単語、
私の名前ともども、
ぜひ覚えて、楽しく使ってみてください。

それにしても、一つの単語に、
これだけ意味があったら、
読み取るとき、わけがわからないのでは？
と思う人もいるかもしれません。

ただ、手話の読み取りでは、
口元を読み取ることも、大事なヒント。
同じように手がパタパタ動いていても、
くちびるを　よーく見てみれば、
「うちわ」「夏」「南」の違いは明白です。
このほか「暑い」時は、暑そうな表情。
「あおぐ」動作の時は、その前後の様子などから、
何となく意味はつかめてきそうです。

英語でもフランス語でも、手話でも日本語でも、
ひとつの言い回しで、いくつかの意味を持つのは、
よくあること。
文の流れや、表情やいろんなものを総合して、
内容をつかみ取る必要があるのは、
手話ならずとも、黄金ルール！！汗＆笑

また、最近では、日本語でも、
「やばい」と言う表現が、
「まずい」「良くない」という場合のほか、
正反対の
「すごくいい」「感動する」などの時にも使われるようになり、
話題になったりしています。
日本語も、他言語も、手話も、同じように、
時代とともに変化したり、
同じ単語も、
人によってニュアンスの違う使い方をする場合もあったりして、
いろいろ考えてみると、
なかなか奥が深いもの。

手話も、
まずは、ろうの方と、素直にお付き合いするところから！
あなたもぜひ、楽しみながら、語彙を増やしてくださいね。
いつもありがとうございます。