手話通訳士を目指すあなたへ!!

“南 瑠霞さんの手話講座に行きたい!!
いつ開催されますか?“
と、何人かの方からお問い合わせをいただきました。
本当に、ありがとうございます。

そして、ごめんなさい。
私の直接指導 及び 手話通訳士講座は 不定期開催!
ホームページを、細めに見ていてくださいね!
本当に、ありがとうございます。

さて、そんな多くの皆さんが、
その次に、
“「手話通訳士」を目指しています。
どうすれば、なれますか?“
という、ご質問をくださいます。

まず、その申請方法は、こちら、
科目等も、ご確認ください。
http://www.jyoubun-center.or.jp/slit/

今回も、私たち
手話あいらんど、手話パフォーマンスきいろぐみの仲間が2人、
手話通訳士試験に合格しました。
試験、お疲れ様でした~~~~~!!
といっても、試験は去年の秋で、
結果は、3~4か月審査を待っての発表なので、
なんだか、タイミング的に、
インパクトが薄いですね。笑

さて、うちを通じての手話通訳士の数は、
他団体と比べ多いのですが、
それはなぜでしょう?
それは、実は・・・
ほとんどのメンバーが、
手話通訳士を目指して、この活動に入っていないからです。

え、あ、はい!
書き間違いではありません。笑
うちの関係者で、最初の目標として、
「手話通訳士」を目指している人は、
ほとんどいません。
みんな、うちで活動しているうちに、
「通訳マインド」が育ち、
(けして「手話がうまくなり」とは書きませんよ!笑)
試験を受けると、合格しているのです。

うちの合言葉は、
「ろう者と手話の力が、聴者を励ます」
「エンターテイメント活動を通じて、多くの人に手話の夢を配る」
ということです。

その中で、実は、稽古やスタッフ教育は、
それなりに、厳しいというのも、現実です。汗&笑

うちの聴者のキャストとスタッフは
日頃、単に めっちゃめちゃ叱られながら
活動をしています。笑

☆ ろうの人が同じ空間にいるのに、
たとえ聴者同士でも、口だけで話すのはNG。
それじゃ、何のために手話をしているのか、わからないから。

☆ 何かの時に、さっと通訳に入る気のない、
シェアマインドのない人もNG。
(うちは、みんなで様々な場所に出かけて行きます。
また、手話になじみのない、
いろんな外部の人とも常に接触しながら、活動をします。
シェアマインドとは、その場に起きていて、
耳が聴こえて音や音声で知ったことを、
聴こえないメンバーと共有しようという思いのようなものです。)

☆ さらに、その通訳自体が、ささっとできない
いや、しないのも、NG。
(手話ができなくても、
筆談でも身振りでも、何でも方法があるのに、
『手話がまだまだだから』という理由で、
通訳をしないというのは、最低!という意味。
要は、やる気の問題です。汗&笑)

これらは、全て、
うちでは、通訳者としてではなく、
メンバーとしての心得で、
これができない人は、
何度でも、いつまででも、強く叱られます。
これは、手話のうまい下手ではなく、
まさに、その場をろうのメンバーと共有したい!
という思いがあるかどうかという、
“思い”の問題だからです。

逆に、これをやる人は、
どんどん活動が楽しくなり、
当然ですが、最初は下手だった手話も、
いつの間にか、驚くほどうまくなります。
そしてなお、その人は、自分の手話がうまいかどうかが、
活動の一番のポイントではありません。
それより、作品作りが楽しめるか、
情熱が注げるかという方向に目が向いています。
そして、そもそも、それこそが、
その人が、うちでやりたいと思って、
やってきてくれた理由です。

うちでは、最初に手話ができるかどうかは問いません。
でも、ろう者とともに、手話にまつわる活動をするにあたり、
手話や通訳のことを大事に思えない人は、
演技や能力以前に、この活動を続けてはいけません。

これが、たまたま、手話通訳士試験でも、
功を奏して、
うちのメンバー、関係者には、
手話通訳士が多いものと思われます。

手話通訳士を目指すあなたは、
ぜひ、こういうポイントにも注意して、
まわりのろうの方と触れ合ってみてくださいね。
けっこう役立つと思います。
がんばれ~~~~~~!!

あ、それから、
うちに、
「私手話検定3級程度なんですが、
手話の仕事できますか?」といった
入社希望のお問い合わせ等もいただきます。
本当にありがとうございます。
うちでは、最初の段階で、
手話の能力を、そこまで厳しく問うてはいません。
ただ、うちに来ていただいた後、
上記の3つをまずは、クリアしてくださることが重要です。
そして、それができるかどうかというハートの問題は、
1回面接しただけではわかりませんので、
研修を最低でも3カ月、長ければ1年積んでいただくことが必要です。
また、そのうえで、キャストにはキャストとしての能力、
スタッフには、スタッフとしての制作・企画能力が求められます。
その期間がオーディションとなって、
その後、向いている方に入社していただいています。

興味のある方は、ぜひ、お越しください。
大歓迎いたします!!

手話通訳士の試験発表を受けて、
今年も、いろんな皆さんが、
いろんな思いでいることと思いますが、
最初にハート、最後にハートありきですね。
みんなで一緒に、
そうした思いを大切に育てて行ければと思います。
今年も元気に行きましょう。

本当に、ありがとうございます。

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全然水をやっていなかった鉢から、
この前の雪で、明日葉が芽を出しました!!驚