ろう者とドライブしたら・・・

先週末、車で東京から和歌山まで、
帰省してきました。
気ままな一人旅で、
途中で温泉に寄ったりしながら、
2日間かけてドライブし、
春間近の本州最南端の町、
串本町に到着しました。

ところであなたは、
聴こえない人の運転する車に乗ったことはあるでしょうか?
聴こえない人の中には、てにをはの苦手な人もいるということで、
東京都では、日本文をわかりやすくした
聴覚障害者用試験なども採用され、
聴こえない人も、多くの方が、
運転免許を取得しています。

私は、まだ免許を自分が持っていないころ、
ろうの友人の運転する車に、いろいろ乗せてもらいました。
けっこう遠くまでドライブすることもあり、
関東の道は、そうした皆さんの助手席で覚え、
自分が車に乗るようになってから、
かなり役立っています。笑

で、私たち聴こえる人は、
友達や家族とドライブなどに出かけると、
車の中でも、けっこう盛り上がって、
みんなでいろんな話をすることがよくありますね。

では、ろうの人が車を運転するとき、
ほかの人と、どうやって話していると思いますか?
手話って、手を使うわけですから、
運転中は、ハンドルを握っているし、
手話ばっかり見ているわけにもいかないので、
車の中での会話は少ないはず。
そう、思う方も多いのではないでしょうか?

私が、生まれて初めて聴こえない方の運転で、車に乗った時、
驚くようなことがありました。
その時、私以外の人がすべてろう者という状況で、
みんなが、手話でペラペラ話すわけですが、
運転席のろうの人も!!
なんと、けっこう、手話でしゃべりまくっていたのです。
え?どうやって?
と思うでしょ?

ろうの人は、耳を使わない分、
常にいろんなものを目で、同時に見る習慣がついているし、
もちろん手話が第1言語なので、
手話自体を瞬時に読み取るのにも慣れているんだって。
それで、その人は、運転をしていても、
横目でチラリと助手席の人などの手話を見て、
ごく自然に読み取って、
片手でペラペラ返事を返したりしていたのです。

手話に慣れない聴こえない人が運転手の場合、
これはかなり難しい!!
手話に見入ってしまったら、
前を見ていなくて事故を起こしてしまいそうだし、
前に集中すると、横の手話なんて、読み取れない!汗

で、そのろうの運転手は、
後ろの人とも、バックミラー越しに、
ささっと手話を読み取って、
けっこう楽しくやり取りしたりしていて、
もー、本当に驚きました!笑

時には、ハンドルから、
パッと両手とも離して、
いきなり、ペラペラっと手話をして、
また、ハンドルに戻すこともあって、
私は、「危なーい!やめて~~~!」
と、手話で叫んでみたが、
ほかのみんなも、「大丈夫、大丈夫!!」
なんて言うんで、
仕方ないから、信じて車に乗っていたりして、
本当に、ちゃんと目的地に事故なく到着したので、
ま、こんなものかなと思ったりもしたのだけど、
彼らにとっては、本当に、
そんなものであるらしい、車の運転だった!!大汗&笑

そんなわけで、ろうのみんなも、
車の中では、聴者と同じく、
ワイワイ楽しく話しているんですよね~。

ただ、我々聴こえるものが、
手話でその域に達するのは、
かなりの修業が必要ですね。笑

ろうの友人たちは、そのスキに、
カーナビもしっかり見て、
道を間違うこともなく、
スムーズに、ドライブは進んでいったのであった。
恐るべし、ろう者の目!!

車の長旅で、そんなことも思い出した春の1日。笑

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和歌山県南部は梅も咲き、春が始まっています!!