手話通訳者じゃなくてろうの人を見てね!!

ろうの友人がこぼしていた話。

ろうの自分が通訳者と一緒に、
聴こえる人と話すとき、
相手の聴こえる人は、
たいていの場合、通訳者を見て話すのだそうです。
あくまで話しているのは、
聴こえない自分のはずなのに、
どうして、通訳者を見て話すのだろう・・・?

そういうとき、彼女は、いつも、
「私!私!! 私を見て」
と、相手に指摘するのだそうです。笑

聴こえる人は、
通訳者をある意味、
ろう者の保護者のように思っていたり、
とりあえず言いたいことを、
通訳者に言えば、
通訳者が何とかしてくれるだろう、
と思ってしまったりすることも多いようです。

ところが、ろうの友人にしてみれば、
いくら通訳がいるとはいえ、
話す相手の表情や口元も見ているし、
出来るだけ、直接いろんな情報をもらいたいし、
自分の側の目も見ながら話してもらいたいというのが、
正直な気持ち。

この頃手話も少しずつ広がってきたし、
手話言語条例を採択する自治体も増えてきたし、
これを機会に、
そういう、通訳者をはさんだ時の、
ろうの人との接し方も、
いろんな方に勉強してもらいたいなーと、
話すろう者の友人たちの話に触れ、
私も日々、いろんなことを考えさせられます。

私の場合、英語圏の人と話すため、
誰かが、通訳してくれることも多いので、
そんな時は、通訳者じゃなく、
海外の方の顔も見ながら話したいと、
自分にも照らし合わせ、
いろんなことを思いました。

image/2015-03-18T233A303A59-1.JPG
春になり、東京の街でも、
色鮮やかな花が、あちこちで咲き始めています。