危な~い!?「手話できます?バッヂ」
手話言語条例が、少しずつ広がり、
まだまだ理解や経験の浅い各地の現場で、
まじめな取り組みとして手話学習をし、
そこで、接客などのために、
「手話できます!バッヂ」を胸に付けるなどの
動きが広がっています。
でも!!!
ちょっと待って!待って~~~~~~~~~!!
その人、本当に「手話ができます」か?
かつて20年以上も前になるでしょうか、
東京の各ホテルや百貨店でも、
簡単な手話講習を受け、
「いらっしゃいませ」
「ありがとうございます」
「なにをお探しですか?」
「お困りの際は、スタッフまでお申し出ください。」
といくつかの手話表現を覚えた人が、
「手話できますバッヂ」を付けて、
店頭に出ていたことがあります。
ところが~~~~~~~~~~~!!
この手話を見た、ろうの人は・・・
「あ、あなた、手話ができるの?
私は、ちょっと黒というより、グレーな感じで、
エリがこう決まっていて、
それで、短い感じのシャツを探しています。
値段も安いのがいい!!」
とか、
「あなた手話ができるんですか?
では、ちょっと、
フロントのあの人に通訳お願いできますか?」
など、期待いっぱいに、
たくさんのことを、話しかけられ、
結局、ちょっと手話を習った程度では対応しきれず、
かなりさまざまなところで、
トラブルになったことがあります。
せっかくバッヂを付けて「手話ができる」と言っているのに、
出来ないじゃないか!!!
というわけです・・・。汗&笑
これ、海外に、
簡単な英会話を一生懸命覚えて行って、
旅行先で話すと、
フツーに通じると思い込まれ、
逆に現地の人が、
とても親切にいろんなことを話しかけてきて、
結果としてコミュニケーションが取れなくなって困った・・・
という、
海外旅行経験者からも、よく聞くような、
そんなお話ですよね。笑
え?
じゃ、「手話できますバッヂ」は、ないほうがいいの?
と思う方もいるかもしれません。
はい、
私は、そういうバッヂはない方がいいと思います!!大汗
もし、聴こえない方も、心を込めてお迎えし、
大切にコミュニケーションをとりたいなら、
大きな期待を抱かせる「できます」ではなく、
「手話『勉強中』バッヂ」にするべきです。
もちろん、ろうの方は、
お店や旅先では、
「こんにちは」など、
簡単なあいさつを、
手話でしてくれるだけでも、
とてもうれしいと言います。
ですから、
「できます」でなく、
「勉強中」と意思表示することが大切なのです。
「勉強中」というバッヂを見れば、
「あ、聴こえない自分にも、理解を示してくれているけど、
できるのは、あいさつ程度かもしれない。
でも、あの人なら、通じなくても、
いろいろ尋ねれば、なんとかして、教えてくれるだろう」という、
暖かい気持ちになれるのです。
「できます」というから、
相手は、うまく通じないと「なんだよ!!うそつき!」
と感じてしまいますが、
「勉強中」と表示すれば、
「手話を勉強したい。ろうの方とも話したい。頑張ります。」
ということが、相手に暖かく伝えられるのです。
もし、心からろうの方と手を取りあい、
暖かいお店、サービスを目指すなら、
多くのろうの人に、
「あのカウンターの人、「出来ます」ってバッヂつけてるけど、
できるのはあいさつくらいで、込み入った話は通じない!!
出来ますっていうのは、つまり手話をかじったっていう意味か~。」
と思われるより、
「あのカウンターの人、「勉強中」ってバッヂがついてる。
どれくらいできるのかな? 話しかけてみよう。
返事してくれるかも。楽しみ!」
と思ってもらった方が、
お店やサービスのイメージアップにも、つながります。
ほんのちょっとした違いの、
「出来ます」と「勉強中」。
あなたは、どちらがいいと思いますか?
手話言語条例が全国に広がりつつある今だからこそ、
多くの人に考えていただきたい問題です。
なお、本当に手話のできるスタッフがいる場合は、
逆にきちんと、
「手話通訳士」「県認定手話通訳者」「○○市登録手話通訳」
「手話検定〇級」「統一試験合格」
など、資格や立場がわかるバッヂを付けれていば、
ろうの人たちは、
その方が、どれくらい手話ができるか、だいたい見当がつきます。
「手話ができます」とは、そういう意味でも、
表現があいまいで、誤解を招きやすい表現ですので、
私は、控えるべきかと考えます。汗
いつも、ブログを読んでいただいてありがとうございます。
ぜひ、みんなでいろいろ考えていきましょう。
感謝いたします。
南 瑠霞

水の中を泳ぐ金魚がうらやましい季節になりました。
まだまだ理解や経験の浅い各地の現場で、
まじめな取り組みとして手話学習をし、
そこで、接客などのために、
「手話できます!バッヂ」を胸に付けるなどの
動きが広がっています。
でも!!!
ちょっと待って!待って~~~~~~~~~!!
その人、本当に「手話ができます」か?
かつて20年以上も前になるでしょうか、
東京の各ホテルや百貨店でも、
簡単な手話講習を受け、
「いらっしゃいませ」
「ありがとうございます」
「なにをお探しですか?」
「お困りの際は、スタッフまでお申し出ください。」
といくつかの手話表現を覚えた人が、
「手話できますバッヂ」を付けて、
店頭に出ていたことがあります。
ところが~~~~~~~~~~~!!
この手話を見た、ろうの人は・・・
「あ、あなた、手話ができるの?
私は、ちょっと黒というより、グレーな感じで、
エリがこう決まっていて、
それで、短い感じのシャツを探しています。
値段も安いのがいい!!」
とか、
「あなた手話ができるんですか?
では、ちょっと、
フロントのあの人に通訳お願いできますか?」
など、期待いっぱいに、
たくさんのことを、話しかけられ、
結局、ちょっと手話を習った程度では対応しきれず、
かなりさまざまなところで、
トラブルになったことがあります。
せっかくバッヂを付けて「手話ができる」と言っているのに、
出来ないじゃないか!!!
というわけです・・・。汗&笑
これ、海外に、
簡単な英会話を一生懸命覚えて行って、
旅行先で話すと、
フツーに通じると思い込まれ、
逆に現地の人が、
とても親切にいろんなことを話しかけてきて、
結果としてコミュニケーションが取れなくなって困った・・・
という、
海外旅行経験者からも、よく聞くような、
そんなお話ですよね。笑
え?
じゃ、「手話できますバッヂ」は、ないほうがいいの?
と思う方もいるかもしれません。
はい、
私は、そういうバッヂはない方がいいと思います!!大汗
もし、聴こえない方も、心を込めてお迎えし、
大切にコミュニケーションをとりたいなら、
大きな期待を抱かせる「できます」ではなく、
「手話『勉強中』バッヂ」にするべきです。
もちろん、ろうの方は、
お店や旅先では、
「こんにちは」など、
簡単なあいさつを、
手話でしてくれるだけでも、
とてもうれしいと言います。
ですから、
「できます」でなく、
「勉強中」と意思表示することが大切なのです。
「勉強中」というバッヂを見れば、
「あ、聴こえない自分にも、理解を示してくれているけど、
できるのは、あいさつ程度かもしれない。
でも、あの人なら、通じなくても、
いろいろ尋ねれば、なんとかして、教えてくれるだろう」という、
暖かい気持ちになれるのです。
「できます」というから、
相手は、うまく通じないと「なんだよ!!うそつき!」
と感じてしまいますが、
「勉強中」と表示すれば、
「手話を勉強したい。ろうの方とも話したい。頑張ります。」
ということが、相手に暖かく伝えられるのです。
もし、心からろうの方と手を取りあい、
暖かいお店、サービスを目指すなら、
多くのろうの人に、
「あのカウンターの人、「出来ます」ってバッヂつけてるけど、
できるのはあいさつくらいで、込み入った話は通じない!!
出来ますっていうのは、つまり手話をかじったっていう意味か~。」
と思われるより、
「あのカウンターの人、「勉強中」ってバッヂがついてる。
どれくらいできるのかな? 話しかけてみよう。
返事してくれるかも。楽しみ!」
と思ってもらった方が、
お店やサービスのイメージアップにも、つながります。
ほんのちょっとした違いの、
「出来ます」と「勉強中」。
あなたは、どちらがいいと思いますか?
手話言語条例が全国に広がりつつある今だからこそ、
多くの人に考えていただきたい問題です。
なお、本当に手話のできるスタッフがいる場合は、
逆にきちんと、
「手話通訳士」「県認定手話通訳者」「○○市登録手話通訳」
「手話検定〇級」「統一試験合格」
など、資格や立場がわかるバッヂを付けれていば、
ろうの人たちは、
その方が、どれくらい手話ができるか、だいたい見当がつきます。
「手話ができます」とは、そういう意味でも、
表現があいまいで、誤解を招きやすい表現ですので、
私は、控えるべきかと考えます。汗
いつも、ブログを読んでいただいてありがとうございます。
ぜひ、みんなでいろいろ考えていきましょう。
感謝いたします。
南 瑠霞
水の中を泳ぐ金魚がうらやましい季節になりました。