手話パフォーマンス講座~最初に考えたい!とても「大切なこと」

手話あいらんど手話教室では、
新年も、『手話パフォーマンス講座』が、スタートしています!
これは、結成25年を過ぎた手話パフォーマンスきいろぐみが、
これまでのノウハウを生かして、
多くの方にも手話パフォーマンスのことを知っていただこうと、
開設している講座です。

3か月1単位の手話パフォーマンス講座は、
毎回最初の1回目が、体験会。
手話パフォーマンスのあり方や、
聴こえない人が音楽をどのようにとらえているかなどを、
ろう者の講師自身が自分の体験などを踏まえて、
いろいろ話したり、
また、聴こえることと聴こえないことの違いなどを、
皆さんとディスカッションしながら、進めています。
この体験会は、
手話パフォーマンス講座参加のためには、必須の内容で、
この1回目のレッスンを受けることが、
手話パフォーマンスを学ぶ第一歩となります。
手話と聴こえない人への理解なしに、
手話パフォーマンスは成り立たない!
ただ単に、手話の単語をお伝えして踊ったり語ったりしてもらう前に、
私達が手話パフォーマンスを行うその目の前に、
聴こえない人がいる!ということを実感するところから、
この講座を、スタートさせてもらっています。

また、手話あいらんどのキャッチフレーズは、
「みんなが手話で話す島!!」
手話あいらんどの公用語は『手話』です。
聴こえない人とともに活動していくため、
聴こえない人とその場を共有し、
互いが通じ合えることを、とても大切にしています。
最初は、身振りでも、筆談でも構いません。
聴こえる人も聴こえない人も、
互いが、話している内容がわかるよう、
参加している皆さん、一人一人が、
自分のできる工夫をすること!!
これが、大切になってきます。
そして、この講座で、
手話のできない人に、まず覚えていただくのは、
「手話通訳お願いします。」という手話です!笑
これを自ら表現すれば、誰かがやさしく通訳してくれますが、
それなしに口だけでしゃべっても、
あなたの言葉は、聴こえない人には届きません。
手話が話せなくても、
聴こえない人と通じ合える方法はたくさんある!!
そして、聴こえない人とともに、活動できる場を、
自分自身が作っていく。
それが、手話パフォーマンス講座参加の、
大事なポイントです。

手話パフォーマンス活動の場面には、
お客さんであっても、同じ表現仲間であっても、
必ず、聴こえない人が共にいます。
その、聴こえない人の存在を忘れないこと。
手話あいらんどの公用語が手話であること。
そして、手話ができなくても、
それに代わる方法を自分で一生懸命工夫すること。
この心構えができたら、
さあ、ここからが、手話パフォーマンス活動のスタートです。

手話あいらんど手話教室
きいろぐみプレゼンツ「手話パフォーマンス講座」は、
こんなことを願いながら、講座を開いています。
もしよかったら、あなたも一緒に考えてください。
私達と一緒に、素敵な手話パフォーマンスワールドを作っていきましょう。

手話教室では、3か月間の終わりに、ミニ発表会もあります。
手話パフォーマンス講座のみんなも、
見に来てくださった方に、楽しんでいただけるよう、
素敵な演技を、心を込めて、行いましょう!!

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手話パフォーマンス講座の生徒さんたち。
今回も、元気よく体を動かしてくれています!!
ありがとう!!