広がれ手話の輪!!本州最南端の手話サークル!!

今週は、ちょっと実家のある和歌山県へ帰省していました。
私の実家は、和歌山県串本町、本州最南端にあります。
本州の一番南というと、
なんとなく、山口県などをイメージしてしまいますが、
本州は、弓なりな形をしていて、
一番下に向かって反っている、四国の隣の位置が、最南端。
和歌山県になります。

串本町は、人口およそ1万6000人。
3人のろうの方が暮らしておられます。
人口が少ない地域ですので、
ろう運動、手話通訳などは、
串本町だけではなく、近隣の和歌山県南部
東牟婁(ひがしむろ)地区の市町村の皆さんが、
協力しあって、様々な活動をされていています。

串本町には、独自に、昼と夜の手話サークルがあり、
皆さんが、地元のろうの方を囲んで、
毎週集まって手話の勉強もされています。

今回ちょっと時間があったので、
地元の方にお会いしたら、
一人の聞こえる手話を勉強中の方が、
以前お会いした時より、
ものすごく手話がうまくなっておられ、驚きました。
以前は、口でばかり話していたこの方が、
今回は、お話しする内容にほとんど手話がついていて、
ろうの方と、楽しく一生懸命話しておられたのです。
こうした、都会から離れた場所でも、
皆さんが、大事に手話の輪を広げておられて、
お一人お一人が成長されていることに、
とても感動しましたし、励まされました。
これも、ろうの皆さんの、熱い思いのたまものですね。

今年の地元の手話サークルには、
人がずいぶん増え、
新しい方も、たくさん集まっておられるそうです。
中には、看護師さんや、近くのカフェの方もおられるとのことで、
聴こえない方も、理解者が増え、
町が、過ごしやすくなっているのを感じました。
手話を学びたいという人が、少しずつ増え、
だんだん手話が特別のものではなくなってきたことが、
小さな町の手話サークルからも伝わってきました。
素敵ですね。

さて、実家に戻って小休止の後は、
私も、また、東京にて、
元気に活動に励みたいと思います。
ろう者と手話の立場から、多くの聴者に夢を!!
私も、手話エンターテイメント活動を、
大事に育てていきたいと思います。

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太平洋に沈む、美しい南紀の太陽。