『伝える』心を大切に!!手話パフォーマンス講座

手話パフォーマンス講座では、
毎週生徒さんたちが、手話を生かして歌うこと踊ること、
また、トークすることを、勉強していただいています。

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その中で大切なのは、
「伝える」という心です。

私達は、手話パフォーマンスを、
単に皆さんご自身で楽しむといった趣味の域を超えて、
「見る人に楽しんでいただく」ということを、
目標に、学んでいただければと願っています。
聴こえない人の大事な言葉である手話を通じ、
それが、多くの聴こえる人にも、
そしてもちろん聴こえない方々にも、
感動を与える表現手段であること、
皆さんには感じていただきたいです。

手話で空を描いた時、その空の下に、
あなたはいますか?
お客さんたちは、その空をどんなふうに眺めているでしょうか?
あなたが元気に歩く姿を表現するとき、
あなたが踏みしめているのは、コンクリートの歩道でしょうか?
花咲く山道でしょうか?
あの山を指さした時、その山の上に雪は積もっていますか?
低い山でしょうか?高い山でしょうか?
すぐ近くの山でしょうか?ずっと多い稜線の続く山でしょうか?

そんな風景を、私たちは、
お客さんのいるそのお席まで、
その時吹く風や気温やにおいと一緒に、
届けているでしょうか?

手話パフォーマンスを表現しているのは、
舞台であって、舞台でない。
自分が描き出した、美しい風景の中にいるのだということ、
実感しながら、演じているでしょうか?

私達の授業では、
そうした まさに見えないものを見せる表現を、
皆さんには、学んでいただきたいと思っています。

手話は、耳の聴こえない方々の大切な言葉です。
そして、その言葉は、音声言語にはない、
豊かで立体的な表現を持っています。
そんなところを、大切に、みんなで学びあって行ければと思っています。

春になりました。
あなたの周りには、どんな花が咲いていますか?
風は吹いていますか?
空は、どんな天気でしょう?
心は軽やかですか?
手話は、思いが目の前に浮かんで見える言葉。
あなたも春を一緒に、その手で描き出してみませんか?
それが、手話パフォーマンスの魅力です。

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