聞こえない人と手話が通じなかったあの日!!汗

聞こえない人と通じなかった体験。
けっこう寂しい思いをしますよね。
私にも、手話を習い始めたころ、こんなことがありました。
以前にもご紹介した話ですが、
手話学習に迷いを感じている方に、改めて!!

手話を学び始めて半年くらいの時、
大学のろうの先輩に誘われて、
地域の聞こえない方と一緒の、屋外交流会に行った時のことです。
ちょうど秋だと思いますので、今頃の季節だったでしょうか。
大学内では、聞こえない先輩とは、ある程度通じていたので、
その日も私は、さして、手話での会話について、
不安も心配もなく、その会を楽しみにしていました。

そして、当日、
性格の明るい私は、
あまり遠慮をしない方だったこともあり、
「その手話なに?」
「え、今何て言ったの、もう一回お願いします。」
と、ろうの方に、何度も繰り返していました。
すると、そのうち、ある聞こえない人から・・・
「 きみ、若くてかわいいし、性格も明るい。
君のことは嫌いじゃない。
だから、ゲームとかでみんなで一緒に遊ぶのはOK.
でも、君、めんどくさい。
手話での話は今日はしない!!」
と、言われてしまったのです。
「したくない」ではなく「しない!!」という決定事項です。汗

その方は、
みんなでせっかく楽しく遊んでいるのに、
いちいち、初心者の私に、いろいろ聞かれるのが、
面倒になってしまったんですね。

その方は、その日、目は優しいままでしたが、
もう最後まで、口(あ、いや、手?笑)を、
きいてはくれませんでした。
大汗!!!!!!!!
楽しかったけど、さびしかった思い出です。

私は、その時、
大学の先輩と通じていたのも、相手が自分に合わせてくれていたからで、
決して、私の手話がうまかったからではない!
ということに改めて気づきました。大汗
当時の私は、
自分では少し手話ができるように思っていたのですが、
それは、ろうの先輩が頑張っていただけのことであり、
一般のろうの方とお話しできるほど、
私は、手話のことを理解してはいなかったのです・・。涙

その方と、次に手話でお話できたのは、およそ1年後。
その時、以前より少し話せるようになっていた私は、
楽しく、手話会話の仲間に入れてもらい、
その方から、「手話、うまくなったねえ!!」と、
おほめの言葉もいただきました。笑&汗

最初に、会話を断られた時は、
とてもショックでしたが、
1年後に通じた喜びは、何倍にもなって、
返ってきたように思います。

コミュニケーションとは、
時にとても時間のかかるものなのかもしれません。
少しくらいさびしい思いをしても、
素直な心で、あきらめずにいれば、
いろんな人と通じ合えるチャンスがまた訪れるんですね。

「通じない壁」を乗り越えるためにかかった1年は、
私を、一生の手話の世界へ、導いてくれました。
「通じない!」は、「もっと話したい」の扉。
その扉から離れず、あきらめず、
また機会を見て、ノックしてみてください。
きっとその扉の開く日があります。


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(手話あいらんど手話教室の様子/(C)手話あいらんど)
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