手話あいらんどTVクロスカルチャー「手話通訳をするときの服装」
手話あいらんどTVクロスカルチャー。
今回は、手話をするときの服装について、
ろう者の中嶋元美と、手話通訳士の南 瑠霞が、
お話しています。
あなたもぜひ、手話学習の参考に。
(簡単な内容)
手話あいらんどTV クロスカルチャー!!
中嶋元美です。ろう者です。
南 瑠霞です。手話通訳士です。
よろしくお願いします。
南さん!!
髪の毛が、いつも赤いのに、
今日は、黒い!!!!
どうしたの?
南は、もともと、ろうの人と友達になって、
手話を始めました。
そこが手話の活動の始まりで、
だんだんそれが仕事になってきました。
そこで気づいたのは、
周りの多くの人が、手話=福祉とか、まじめ!!と考えていることです。
でも、本当は、すごく違って、
ろうの友達も、フツーにお酒もいっぱい飲むし、けんかもする。
聞こえる人と何ら変わらない。
なので、そういう、福祉的なイメージを消したいと思い、
派手な服装や、赤い髪をしていることが多いです。笑
ところが、今回、
たまたま、テレビドラマの仕事で、
ごく普通の手話通訳者の役を、依頼してもらい、
通訳の現場シーンだったので、
髪も黒に染め直しました。
私の髪は、
しばらく、黒いままになっているかもしれませんが、
よろしくお願します。笑
元美も、多くの人が、
「手話のイメージは福祉」「ろうの人はかわいそう」
と思っていると感じます。
「ろうの人は暗い」とか、「自分の意見を言えなさそう」とか、
よく、言われたりします。
あまり聞こえない人と付き合ったことのない人は特にそうですね。
でも、実際にろうの人に会うと、
「あれ?想像と違うかも。
ろうの人って、明るいし、面白いし、
案外意見をはっきり言うんだ。」
と言われることがあります。
ろうの人は、相手に自分のことをきちんと伝えたいと思う人も多いので、
実際、自分の意見をはっきり言う人が、多いと思います。
また、ろうの人の服装のイメージについても、
「暗い服を着ているのでは?」 と言われることもあります!!笑
でも、ろういう服装に、ろう者も聴者も関係はないです。
私の友達を見ても、
好きな色、好きなファッションをしていますし、
ファッション雑誌やドラマの女優さんの服を
まねしたりして楽しんでいる人も多く、
ごくごく一般の皆さんと同じです!!
髪の毛も、ちょうど元美は、ピンクにしてみたばかり。笑
ただ、いつも、舞台で手話パフォーマンスをするとき、
また、きちんとした手話指導をする場合には、
服は、ちょっと考える必要はあります。
手話の見えにくい服や柄が、あるんですね。
手話のNGカラーというと、
例えば、真っ白は、
光の反射でまぶしくて、手話が見えづらい時がある。
また、薄いピンクや、肌色の服は、
手の色と似ていて、紛れて手話が見えづらくなることも。
そのほか、チェックや細かい柄物。
細かい水玉なども目がチカチカすることがあります。
ボーダー、ストライプなども、目が惑わされます。
女子では、かわいいカラフルな花柄も、手話が見えづらいし、
男子では迷彩柄なども、手話が紛れて見えにくくなるので、
向かないと思います。
ただ、ふだんの生活では、どんな服でも全く大丈夫!!
手話で話すとしても、
皆さん、好きな服を自由に着て良いと思います。
ただ、手話がきちんと見えたほうがいい場面では、
考えたほうがいいということですね。
南も、今日はせっかく髪の毛も黒いので、
手話通訳者の服装について、お話していきたいと思います。
全国には、手話通訳活動をしている方も多いと思いますが、
手話通訳者とは、地域の登録通訳などで、
手話通訳活動をしている人全般のこと。
手話通訳士とは、
国の資格である手話通訳士の資格を持った人のことを指しています。
そんな手話通訳者・手話通訳士を目指して
勉強している方にも、参考になる、
通訳現場での服装についてお話ししましょう。
手話通訳者では、
きちんとしたエリのある服装で、黒ベースの人は、
多いのですが、
そのほかには、紺色・茶色などを着る人もいます。
また、一人で通訳するときは、こういう服なら どれを選んでも大丈夫ですが、
手話通訳団ということで、数人でチームを組むときは、
みんなで色を統一することもあります。
このほか
イヤリングとか、ネックレスとか、アクセサリーを外すことも必要です。
光っているとそちらに目が行き、手話に集中できないということで、
外すんですね。
ただ、結婚指輪は、ふつうは、つけたままの人が多いです。
大きく、光輝いた指輪などは、はずします。笑
ネイルも、派手な花の立体とか、カラフルなものは、
避けたほうがいいといわれます。
しぜんな薄いピンクや、透明のものはOKだと思います。
男性のネクタイの色も、派手なものではなくて、
青などの落ち着いた色や、柄がたくさんないものが良いとされています。
おしゃれで目立つストライプなどは、
手話通訳の現場では見たことがはないです。
今日の元美ちゃんの、くるくるした髪や、水色のリボンなども、
手話通訳現場では、あまりしませんね。笑
ロングの髪も、顔にかぶさると表情が、見えづらいので気を付けましょう。
きちんとまとめるか、または、
長い髪なら、きちんと肩より後ろに流すことが必要です。
相手の方が、手話や表情を落ち着いてみられるようにしたいですね。
ただこうした服装には、TPOもとても大切です。
どんな時でも、黒のスーツを着ていけば良いというわけではないんですね。
いつも、カチッとしているとイメージも堅いしね。
スポーツなど軟らかいイベントの時は、スーツではなく、
スポーツ協会指定のおそろいの青などのTシャツを着る場合もあるし、
ファッション関係では、
その企業のブランドの服を着てくださいと言われる場合もあります。
また、個人通訳などでは、メガネはOKですが、
大きな舞台通訳などでは、照明に反射して、表情が分からなくなるので、
メガネはつけないのが基本です。
また、結婚式などの通訳でも、黒のスーツはNGです。
オレンジなどのカラーのジャケットや、
胸に花をあしらうなど、工夫が必要です。
時と場合に合わせて、手話通訳者の服装も、
変わるんですね。
皆さん、今日のお話は、参考になりましたか?
では、
また お会いしましょう!!
さようなら~~~~~~~~~~~~!!