手話で動いていない方の手、どうしてる?
先日 手話通訳者の待機姿勢について書きました。
http://minamiruruka.seesaa.net/article/443260048.html
その時ご紹介した、南画伯(ごめんなさい!汗)のうまへた絵が、
これなんですが、
この絵を見て、
『そもそもこれでは、通訳者としても、
手の待機位置が高すぎる。』とご指摘くださった
通訳士の方もおられます。汗&笑
そうですよね。
これでは、手の位置がちょっと高く、
肩も上がってしまう可能性があり、力が入って見えるので、
通訳者としても、実は、けっこう不自然です。
見ているろうの人も、一緒に緊張してしまいますね。笑
皆さん、リラックスリラックス!!
もっと、肩の力を抜いて、手話通訳しましょう。
通訳の待機姿勢の場合も、
手は、この絵よりもう少し下のほうが、自然かもしれません。
でも、こうした高い位置で、
待機姿勢をとるクセがついてしまっている人、
時々いらっしゃるようです。
そして!!
さらに、これを「通訳の待機」でなく、
「手話の基本姿勢」だと思い込み、
手話で話すときは、どんな時でも、
この体制にならなければならないと思ってしまう人がいることを、
前回ご紹介しました。
手話モードに入ると、この姿勢でまず待機から始まり、
自分が話さない時は、
常にこの体制で相手の手話を見る・・・大汗!!
大丈夫です。
そんなに こだわらなくても!!
手話は、ごくフツーの言語ですから、
日常会話は、自然に話せば、いいのです。
すると・・・
「え、じゃあ、使ってない方の手は、どうすればいいの?」
「そんなの、教わってない!!」
という、質問も、実は、前回、届いています。
ありがとうございます。
それで、わたしも、
「えーと、手話の使ってない方の手?
使ってないとき どうなってるか?????」
と、一生懸命 考えたのですが、
自分では、何も考えて話しているわけではないので、
そんな方法、わかりません。笑
『だって、自然でいいんじゃない?』
と、答えると、
『いや!
だから!!その”自然”てのが分からない!!』
そう言われて、困惑しました。
で・・・困っていたら・・・
ありました!
数日前の手話教室の発表会で見た
講師たちや、生徒さんたちの手。
ろう者との会話でネイティブな手話に触れた方々の、
手話で話すときの自然な手!!
写真がいっぱい残っていたので、
改めて、それに注目して、画像を整理してみました。
全体司会を担当した
河内講師(ろう者)と、私南の会話。
河内講師の手話を読み取りながら話す南の手。
フツーです。
ごくフツーに、音声で話して、
相手の話を聞いているときと同じ手!!
これは、生徒さんたちが、人前で手話で話しているときの手。
使ってない方の手は、なーんとなく下に下がっているだけです。
やや上がっているように見える場合も、
直前の手話の流れが残って、その位置にあるだけです。
手話パフォーマンス講座の司会者の、相手の話を見ている人の手。
両手をただ下に下げていたり、
さりげなく、下の位置で両手を添えたりしています。
これら、すべて、無意識にしている自然な手。
参考になりますでしょうか?
手話で話すとき、使っていない方の手は、
公式な通訳時以外は、胸元でスタンバイすると、
不自然に見えることのほうが多いと思います。
ぜひ、皆さんも、ご参考に。
本当に、いつも、このブログを見てくださって、
ありがとうございます。
感謝。