埼玉県で手話言語条例制定記念イベント!!


2日、埼玉県で開かれた 手話言語条例制定記念イベント
「彩の国手話フェスタ2017」に、行ってきました!!
平日の昼間にもかかわらず、400人以上の方が会場に詰め掛け、
地元の関心の高さが伝わってきました!!

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基調講演を担当された北海道石狩市長 田岡克介さん。
地元アイヌ文化とアイヌの言語の歴史から学び、感じてきたものも礎に、
市民と作り上げてきた「手話言語条例」の在り方が、語られ、
熱い思いが伝わってきました。

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舞台には、県下で手話言語条例を制定した、
埼玉県、三芳町、朝霞市、富士見市の方も登壇され、
対談が行われました。

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司会は、全日本ろうあ連盟事務局長の、久松三二さん。
わかりやすく、柔らかい語り口で、皆さんの対談をまとめておられました。

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私たち手話パフォーマンスきいろぐみの、ろう者代表ヤス(戸田康之)が、
地元聴覚障害者協会会長を務める
朝霞市の担当の方も、壇上から、現状の報告をされました。
全国でも最初に、ろう者の持つ伝統的「日本手話」に的を絞っての、
条例となった点を、ていねいに紹介されていました。

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埼玉県聴覚障害者協会代表理事の小出真一郎さんからは、
県という立場からの意見。
ここからもっともっと多くの方々に手話が広がり、
通訳者の養成が充実し、
学校教育の場でも子供たちが興味を持って手話に触れていけるようにと、
願いが語られました。

このほか、三芳町の林伊佐雄町長からも、
周辺地域をリードしながらまとめてきた手話言語条例についての、
経緯が語られ、
それを受けた富士見市の方も、
地元の状況を紹介してくださいました。

まだまだ、様々な問題も指摘されている手話言語条例ですが、
埼玉県の各自治体の皆さんが、地元当事者である聴覚障碍者・ろう者の皆さんと、
手を取り合って、ここまで条例制定を進めてきた様子が分かり、
暖かい思いのこもった、イベントでした。
本当に、伺って、よかったと思いました。

埼玉県下では、このほか、
三郷市、桶川市、ふじみ野市でも、手話言語条例が制定されています。

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県立坂戸ろう学園の生徒たちによる太鼓演奏。
子供たちの元気なばちさばきで、会場全体に太鼓の音が響きました!!
さわやかな気持ちになりました。

私は2013年12月に、埼玉県の手話言語条例化に向けての、
シンポジウムの会場にも、勉強のため、伺っています。
http://minamiruruka.seesaa.net/article/383483154.html
それがいよいよ実現し、こうして、県下に輪を広げている様子を拝見し、
素晴らしいエネルギーを感じました。