手話言語条例の町を訪ねて
新年に入り、関東周辺の手話言語条例制定地におじゃまして、
いろいろ勉強させていただいています。
ありがとうございます。
3月後半、山梨県などにも伺い、
熱い思いを持った方々にお会いし、各地の豊かな自然に触れ、
感動をいただきました。
山梨県上野原市は、
手話あいらんどの事務所のある世田谷から高速で、
わずか1時間。
手話を日常的に使うろうの方はそう多くないそうですが、
そうした当事者の方々の声を受け、
市長さんと行政の皆さんが積極的に手話言語条例を敷いた市の一つ。
少しずつ、手話の輪が広がるようにと、
手話講座を充実させ、確実な施策の輪を広げておられました。
大事な一歩を踏み出したことが、皆さんの姿から伝わってきました。

これは、山梨県で一番最初に手話言語条例を制定した
市川三郷町の、手話のパンフレット。
地元の元気なキャラクターもデザインされ、
親しみやすい雰囲気が作られています。
町で手話講座に参加された方には、
「手話勉強中」バッヂが配られるのだそうです。
これを付けていると、見た人が「それ何?」なんて訪ねてきて、
「ああ、これ? 私、手話を勉強してるんだ。」などと答えたりして、
「へえ、どこでやってるの?」とかいうことになって・・・
会話のきっかけにもなり、手話について興味を持つ人も、
増えるかもしれません。
手話言語条例をきっかけに、町役場では、
聞こえない当事者の方も非常勤で雇用され、
部署をあげて手話の普及に努めておられました。
皆さんの熱い思いが伝わってきます。

町では、様々な手話プロジェクトも進められています。
市川三郷町役場は、とてもおしゃれで近代的な建物でした。
少し前に伺った長野県でもこうしたパンフが作られ、
手話言語条例への理解を広めようという暖かい思いがあふれていました。
様々なところで、少しずつ、
「手話は言語だ」と思う人が増え、
英語のように、多くの人が学び親しみ、
話せる人が増えていくといいですね。
本当に素敵な春を感じる3月の終わりとなりました。