お疲れ様
手話の会合で、最も多く使う単語の一つに、
「お疲れさま」
が、あります。
一般にも、この言葉は、
部活や、趣味の集まり、仕事などで、
帰りの時間などに、皆さん、たくさん使うと思います。
海外と比べて、日本語らしい言い回しだともよく言われますが、
とにかく、私たち日本語を使うものには、
大切な一言です。
ところで、この「お疲れ様」
手話の会合では、
終わりの時間だけでなく、はじまりにも使うことがよくあります。笑
「忙しい中、お集まりいただいて、お疲れさま。
さあ、始めましょう。」
「仕事や学校終わりに、集まって来てくれて、お疲れさま。
では、今日の内容は・・・」
というふうにです。
大事な用が終わった後にも、家に帰らず、
わざわざ、また集まったことを、ねぎらって、
みなさん、この表現を使うんですね。
確かに手話の現場では、
別の正規の仕事をしながら、通訳活動をしたり、
手話指導をしたりする人も多く、
手話を学ぶ人もまた、忙しい中、自分の時間を作って、
学習会に集まってくる人が多いので、
自然にみんなが、その日の最初の時間にも、
この言葉を、使うようになったからだと思います。
日本語では、
「ご足労おかけします。」「お手間をとらせます」などの、
ニュアンスも、この手話には含まれているといえるかもしれません。
さて、そんな、
私たちにとって、大事な言葉、
「お疲れ様」

一方の手を、
もう一方の手のこぶしで軽くたたくように表現します。
これは、肩たたきをイメージした手話で、
それを、腕で表現するようになったものだといわれます。
疲れたときに、とんとん肩をたたいて、相手の疲れをいやそうとする、
あの肩たたきの気持ちで、
表現する手話!ということになるのかもしれませんね。
ぜひ、あなたも、覚えて使ってみてください。
「今日も、一日お疲れさま。」
「今日も忙しかったね。お疲れさま。」
相手も自分も、ちょっと、ほっこりした気分で、
1日を終わらせたいですね。