冬空の短大
今週の神奈川県の短大の、もみじの木です。
枯れ木の上の空が、曇って、冬らしい1日でした。
今週の短大生たちは、試験期間で、
手話でも、読み取りやペーパーテストが行われました。
手話の授業では、理論も後半の時期にすべて「手話で」伝えています。
にもかかわらず、みんなしっかりと点数を取ってくれていたので、
『声なしの授業』でも、
学生たちは、今年もきちんとついてこれたんだなと、大きく一安心!!
『声がなくても伝えあえる言語』である手話を、声付きで指導するのは、
学生たちにとっても本来のコミュニケーションの意義が伝えられない!
全国には、同様に、耳の聞こえない学生たちも、様々な大学等で授業を受けている。
その時、同世代の聞こえない彼らはどう感じ、どうやって授業を受けているのか、
そんなことにも思いをはせながら、授業を体感することで、手話を身近に感じてほしい。
この授業で、自分が肌で感じたことこそ、
将来の保育などの現場で聞こえに人に出会ったときに、大いに役立つ。
そう考えて、この短大の仕事をお引き受けした時点から、
教務の方と、ディスカッションを重ねて、スタートした「声を使わない授業!!」
学生たちは、卒業後も、ろう児との出会いや、
手話の歌の取り扱い、
また、実際もっともっと手話を学びたいと思うとき、
どうすればいい?
先生の考えは?
と、たくさんの相談の連絡をくれる。
学生たちには、手話自体がうまくなることよりも、
「手話があるということ」
「手話で話して楽しかったという実感があること」
「そこに、聞こえない人がいること」
学んでもらいたいと願い、
この授業を、毎年担当させていただいています。
後期の授業もあと少しになりました。