手話あいらんどTVクロスカルチャー「ろう学校のスポーツのお話」


お待たせしました!!
手話パフォーマンスきいろぐみ新春手話ライブの会場から!!
ろう者の塚越くんと、南 瑠霞が、
ろう学校のスポーツについて、お届けします。
当日会場で一緒に見てくれたあなたも、
YouTubeの生放送を見たよ!!というあなたも!!
そして、今年初めてクロスカルチャーを見るというあなたも!!
楽しいトークをご覧ください。



(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
塚越です。ろう者です。高3です。
南 瑠霞です。聴こえます。
よろしくお願いします。

毎年1月、きいろぐみの手話ライブがあります。
会場で、お客さんと一緒に、クロスカルチャーを撮影させてもらっています。
今年は、開演前のお客さんが入場してきてくれている
その時間に話させてもらいます。
よくいろんな舞台で、開演前に、
会場のFMラジオで生の実況放送をするみたいなイメージです!

今年も、手話ライブを通じて、
聞こえないデフアスリートの皆さんを応援したいと思っています。
今日は、ろう学校の中のスポーツについて、塚越君に聞いてみましょう。

僕は埼玉県のろう学校に通っています。
今度の春に卒業します。
部活は、野球部で、ファーストを守っていました。
ろう学校は人数が少ないので、
中学部と高等部が一緒にチームを作っています。
関東のろう学校の野球大会は、みんな中高の混合チームです。
ろう学校の部活は、
陸上、卓球、美術部、バレー部、野球部などがあります。
ほとんどみんな、中高一緒にやっています。

野球は、聞こえる人では、
ボールを打った音で方向を判断したりすると言いますが、
ろうの場合は、目で見て、球をよく見て判断します。
集合では、聞こえる人は、呼ばれれば一斉にみんな走って集まれますが、
ろう者の場合、音声で呼んでも、
みんなこっちを向いていないと、気づかず、集まりません。
みんなを呼ぶために、グランドに誰が走っていくかで、よくもめます。笑
頑張って呼びに行く人は、走り回って体力がつくと思います。笑

関東のろう学校の、大きい陸上スポーツ大会などでは、
スタートには、目の前にランプがあり、それを見てスタートしたりします。
普通のろう学校の運動会では、予算もないので、
ピストルを見て、走り出します。
狭いグランドでは、まっすぐのレーンを取れないので、
100メートル走なども、トラックを利用して、ぐるっと回るように走ります。
すると、1レーン、2レーンは、距離の関係で、すごく後ろからスタートし、
5レーン、6レーンは、前方でスタートすることになり、
ピストルは、6レーンが近いので、見やすいです。
でも、1レーン、2レーンは、すごく遠くて、ピストルが見えない。
ピストルの煙などではなく、
ピストルを引く指を見ているだけなので、見えづらくて、不利です。笑
まあ、最後は実力ですけど。

ろう学校の運動会の入場行進は、
幼稚部から、高等部・専攻科まで一緒なので、
サッカーのように、
大きい子と、小さな子が、手をつないで入場します。
かわいい!
自分はちょっと背が高いので、幼稚部の子などと手をつなぐと、
背をかがめなければならず腰が痛くなったりします。笑

ろう学校の中には、手話通訳者もいます。
運動会などで、校長先生のあいさつには、手話通訳がつきます。
手話通訳者は、学校に常駐していて、
ろうの先生もいるので、職員会議の通訳などもしています。
運動会などでは、生徒がみんなの前で手話で話すこともあり、
通訳者は読み取りをすることもあります。
音声と手話で話す子には、そういう通訳はつかないこともあります。

最近のろう学校は、手話通訳も設置され、
ろうの先生も増え、環境が変わってきています。

ろう学校について知りたい、もっと見てみたいという人は、
毎年秋に文化祭があり、一般公開されています。
皆さんも、遊びに来てください。

塚越君も、卒業するので、今度の秋は、
一般の人の立場になって、見に行くことになりますね。

ろう学校の様子も今日は、ちょっとわかりました。
これからも、みんなで様々な情報交換をしていきましょう。
また、お会いしましょう。
さようなら~~~~~~~~~~~~~!!

ジャンプ.jpg

提供 : 手話あいらんど手話教室
www.shuwa-island.jp/kyoshitsu/
出演 : 南 瑠霞 ・ 塚越
撮影 : リサ
編集 : 蓮子 都