手話に向かない服装?
「手話サークルで、
『手話を学ぶなら服装に気をつけなさい。』と言われました。
どうしたらいいですか?
手話をする人は、みんな、黒とか紺とか地味な服装や、
スーツなどの真面目な服装をしなければいけないのですか?」
と、お尋ねいただきました。
ですよね。
もしかしたら、一般の方の中にも、
手話をする人って、日ごろから、黒や紺の服を着ているのかな?
と思っている方もおられるかもしれません。
答えは!!!!
「そんなわけないじゃん!!!!!!!!!」
です。笑笑
ただ、手話サークルや、手話を使った話し合いなどでは、
手話が、読み取りづらいと目が疲れてしまうのも確か。
次にあげるのは、最近私がよく着るている私服ですが、
やはりこれでは、手話の会合には、向かないように思います。汗&笑
私は、カラフルでにぎやかで、
色がごちゃごちゃとあふれかえっている、
赤もいっぱい入った服が好きです。
心が明るくなるので、日ごろは、
たいていこのような服を着ています。笑
でも、このような柄が胸元にあると、
手話をするとき、相手からは目がチカチカして、
見づらいことは、誰の目から見ても、よくわかりますよね。
ですから、私は、最も自分らしいと感じる、
私の好きな、毎日着ていたい服装は、
「手話の現場ではそんなに向いていない」ということになります。汗
ですから、私は、
手話での打ち合わせや、人前に立つ手話指導の時には、
同じ赤でも、一色使いのもの、
また、スカートをにぎやかにして、トップスはシンプルにするなど、
「手話の見えやすさ」に、やや気を使っています。
また、もう一つ気づきにくいことですが、
袖口が、ふわっと広がって手首を覆い、指の動きが見えなくなる服も、
人に手話を読み取ってもらうには不向きな場合が。

今はやりのこの袖は、手話をするたび、ゆらゆらと揺れて気になり、
また、指先まで手が隠れてしまっていて、手話自体見えない場合があります。
こういう服装の場合は、袖をまくっており曲げてしまうなどしたほうが、
手話の際には良い。ということになるかもしれません。
ちなみに、南の場合、
こういう袖だと、打ち合わせなどに限らず、
ろうの友達と食事に行くときも、
手話をするたびに、コップや食器をひっかけて倒したりする可能性がある
(――ではなく!必ずひっくり返す。汗) ので、
基本、どんな時でも、身に着けません。笑笑
ああ、それから、男子にファンも多い迷彩柄も、
きちんとした手話の会議などには向いていないかもしれません。
以前、ろう者の主宰イベントの打ち合わせで、
若いろう者男子が、迷彩柄の服を着てきて、
いざ打合せが始まったら、手話がものすごく読み取りづらく、
ろうの先輩方に、こっぴどく怒られておりました。汗
こんなことってあるんだな~と思い、私もとても参考になりました。

手話の現場で、
あまりにもカラフルだったりごちゃごちゃした柄の服は、
音声でいうと、「雑音が多すぎる」のと
似たような状況になるということだと思います。
そんなわけで、南は、
『手話を学ぶなら服装に気をつけなさい。』の意味について、
『手話学習や打ち合わせの際は、
手話が、相手から読み取りやすい服を選んだほうが良い。』
と、解釈しますが、いかがでしょうか?笑
で、まあ南は、ろうの友達と出かけるときも、
当然、遊びの場合は、カラフルごちゃごちゃの服です!!笑笑
手話らしい服装かどうかということは、あまり気にしておりません。
「私らしさ」を出す時間には、大好きな私服!
これ、大切ですよね。
一方、手話通訳などの時は、「私が主役ではない」ので、
赤などは身に着けていきませんし、
黒や、茶色・グレーなどの真面目なスーツも準備しております。笑笑
TPOをわきまえて、服装を楽しむのが、
大人の手話ガールの身だしなみでしょうかね。
あなたも、こんなこと考えたりして、
手話をいろんな角度から楽しんでみてください。
アナタにも、素敵な手話との出会いを!!