新潟講演御礼!!


昨日12日土曜は、新潟県にある街で、
手話エンターテイメントについての講演をさせていただきました。
手話を勉強中の地元の皆さんの思いは熱く、
講演後も、いろんな質問や気持ちをお聞かせいただき、
感動のひと時となりました。

新潟では、地元の手話学習は、
地域によっても違いがありますが、およそ3年、
県の登録通訳者を目指してさらに2~3年、
その後手話通訳士を目指す人は、続けてもっと勉強!!

県の登録試験は、遠方からだと、
県庁所在地まで、1泊の泊まり込みで受けに行く方も多いそう。
同様に、国の手話通訳士試験も、
地元の聞こえない人たちの思いを背負って、
東京まで足を延ばしての受験になります。
一人一人が、通訳活動をさらに力強く行っていくために、
たくさんの努力をされているんですね。
そういった、皆さんの思いや力が集まってこそ、
地元の手話奉仕員や、
県の登録通訳者が生まれているということも、
よく伝わってきました。
地元の聞こえない人が、
大事に大事に粘り強く続けてきた手話通訳者の育成。
それが時間をかけてやがて、実を結び、
何人もの通訳者が育っていく姿が、
そこにありました。

今回は、そんな勉強会の新年度のスタートに当たり、
私を呼んでくださったとのこと。
皆さんの熱気を感じながら、
私の経験を、いろいろお話させていただきました。


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まだ、近隣の山に雪の残った風景。
この地域では、信号機は、
横向きでは冬の積雪に耐え切れず折れてしまうので、
縦になったものが、多いのだそうです。


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皆さんと様々なディスカッションをしながら、講演を進行。


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地元のろうの方々が、情熱を持って開催した勉強会でした。


こうした時、私はいつも思います。
手話学習において、うまいかどうかは、最重要課題ではないと!
いかに、聞こえない人とともに、
言葉としての手話を分かち合えるかの方が、
何倍も大事だということ!
知りあい、理解し合えば、おのずと見えてくるもの、
伝え合えるものも、増えてきます。
そんな時、少しくらい手話がうまいかヘタかとこだわることほど、
もったいないことはないのです。
みんなで共に、助け合いながら、
細くても、長く!!手話に触れ続け、
聞こえない人とずっと友達でいることが、
何よりの宝だということ。

それを実践し、心を結びあって学ぶ皆さんの姿に、
強いエネルギーを感じて、東京へ戻ってきました。
みんなで共に。
本当に、ありがとうございました。