ももクロ あーりんのすごいとこ!!
ここ数年 毎年ももクロあーりんのソロコンサートで
手話パフォーマンスのお手伝いをさせていただいていて
いつも、すごいな!と思うことがあります。
それは、
あーりんが「自ら歌の解釈を持っていて」、
そのイメージを、自分で膨らませている!ということ。
私たちは、手話コーディネートと
歌詞の翻訳・手話指導を担当させてもらっていますが、
実は、歌い手さんの歌のとらえ方によって、
手話の歌詞の作り方が、変わってきます。
今年初夏にご一緒させてもらった「hanabi」は、
あーりんのその解釈が、翻訳を運命付けました。
「僕は知ってるよ。僕は知ってるよ。僕は知ってるよ。」
ももクロやあーりんファンならみんなが知っているこのフレーズですが、
同じ手話パフォーマンスでも、
みんなが、手話を覚えて勉強に役立てるためだけなら。
「僕」「知る」と繰り返すだけになる場合もあるこの歌。
あーりんは、これを、
「僕は 知っている あなたを。
それは、僕の胸にある。
僕は、それを記憶に刻んでいる」
と、情感豊かな手話に変え、表現しました。
もともと、私たちは、もちろんこのような翻訳を心がけてはいます。
これはおおむね私たちの提案でもあったのですが、
最初の、私たちの案では、
最後のフレーズは、「あなたをしっかり見つめる」
と していたのです。
相手を見つめて来たこの目があると解釈したこと。
そして、実は、この方が、手が前にまっすぐ伸び、
動きが大きくて、
歌の終わりには、ふさわしいと思ったからです。
ところが、あーりんは、
「うーん、なんか、もっと心にとどめているというか、
記憶に残っているというか、そんな感じの方が・・・」
と反射的に言いました。
彼女は、見つめるという手話をまっすぐ伸ばすことが、
自分の歌に対する思いとは少し違う!と感じたんですね。
そこで、みんなで考え直したのが、
「覚える」という手話でした。
これは、頭に物をつかむ動きで表現するもので、
「見る」とは逆に、
体の側に手話が縮んで行く動きになります。
歌の終わりに体が閉じて行くように縮むのはどうか・・・?
と一瞬私は思いましたが、
あーりんがやって見ると、
それは、本当に大事そうに「思いをつかむ」表現になっており、
単にまっすぐ手を伸ばした「見る」よりも、
ずっと暖かく、まさに思いのこもった表現になっていました。
たとえ手話の動きが、体に戻って縮むように見えても、
その方が、「思いをうちに秘めている」のがわかる!
私は、そう思いました。
手話の翻訳の仕方は様々ですが、
あーりん無くして、この表現は生まれず、
あーりんの歌は、スペシャルに「あーりんの手話」となって、
当日、来場された、2万人近いピンクの海に届けられました。
手話の歌の手話指導のご依頼は、
色々ありますが、
あーりんは、心あるあーりんの色が、
あーりんの解釈によって、表現されており、
それはまちがいなく、
表面だけを装ったものでなく、
あーりんの心が選んだ手話によって彩られたのです。
このことは、本当に、
私たちの心を豊かにしてくれたし、
あーりんは、私たちにありがとうと言ってくれましたが、
私たちもまた、彼女に夢をもらったと実感しています。
手話の歌は、こうして、
歌い手や作り手によって、
様々な思いを込めて、翻訳され、表現されています。
それが、手話パフォーマンスであり、
そこに歌詞に対する熱い想いあってのものだということを、
多くの方に伝えていける、
1つの、大きな励ましになりました。
あーりん、いつもありがとう!!

そんな私たちきいろぐみの手話ミュージカルが
8月25日(土)にあります。
あーりんの歌は、私たちも歌っていいよ。
と許可をいただいていて、
冬のライブハウス公演では、
いつも、あーりんと一緒に作ったいろんな楽曲を歌わせてもらっています。
だけど、今回は、ストーリーのある手話ミュージカルで、
あーりんの歌があるわけではありません。笑
でも、もしよかったら、あーりんファンの皆さんも、
横浜へ遊びに来てください。
(あ、でも、もちろん、
あーりんのスケジュールが重なっていたら、それは最優先に!!
あーりんグッズを買う予算も、きちんとよけた上、
なお、行ってやってもいい!と思ったら!!
ぜひ!ぜひぜひ!!来てください!! 笑)
そして、手話の歌詞ってどうやって作っているのかな?とか、
歌やお芝居につく手話って、どんなものなのかな?とか、
聞こえない人って、どうやって踊っているんだ?とか、
いろんな、「なぜなぜ?」を、確認したいあなたも!!
ぜひ、会場へいらしてください。
ろうのキャストたちの豊かな手話のセリフも、
全て、音声に変えて、お伝えします。
楽しい音楽と楽しい手話を 見に来てください。
手話と音声が融合した新しいコミュニケーションの形!!
ろう者と聴者が出会える場所!!
それが、きいろぐみの手話ミュージカルです。
ぜひ、あなたも、新しい出逢いの扉をノックしてください。
私たちが、元気にお迎えします。
ぜひ!!!!
手話パフォーマンスきいろぐみ
2018夏のファミリー手話ミュージカル!!
「白い森 黒い森」に!!
来てください。
本当に、いつもありがとうございます。

きいろぐみ2018夏の手話ミュージカル「白い森 黒い森」
8/25(土)①11:00 ②15:00
横浜市港南区民文化センター『ひまわりの郷』
« 文化の違う白い森と黒い森に住む2人の女の子。
その森に迷い込んだ耳の聞こえない少女は・・・»
http://minamiruruka.seesaa.net/article/459682415.html
【前売り】大人3500円 子供2000円