和歌山県〜手話言語条例
和歌山県では、
和歌山市が、2016年3月に、
手話言語条例を制定したのを皮切りに、
和歌山県レベルでも、
2017年12月に、条例が可決・施行されています。
2018年9月4日現在、
全国で手話言語関連条例を制定しているのは、186自治体。
和歌山県では、
上記の、和歌山県、和歌山市のほか、
橋本市、日高川町、紀の川市、古座川町が、
すでに条例を施行。
私の実家は、この和歌山県の本州最南端、串本町にありますが、
この町にも、現在3人のろうの方がお住まいで、
手話への理解を広げてもらおうと、
地元で様々な活動をしておられます。
実は、同じ串本町出身で、
現在、同県田辺市に住んでいる、友人が、
この秋、手話通訳士試験に挑戦します。
先日応援のため、一緒に手話の勉強をしました。
手話通訳における 日本語の重要性、
また、聞き貯め、読み貯めの意味、
実は、重要な手話単語を読み落としていないか?
とっさに、手話がどれだけきちんと出せるか?
などなど、地元の登録手話通訳者の方も一緒に、
色々、検証しました。
わずか2分の手話動画も、1つ1つ確認して、
日本語を組み立てていくのに、2時間以上かかりました。
手話の読み取りも、あわてず丁寧にやれば、
ちゃんとできるようになります。
今回は、まだまだ時間が足りませんでしたが、
このやり方で進めれば、
自分が、どこができて、どこが苦手か、検証できて、
これからの課題が何かを見つけることができ、
とても良いなと感じました。
一緒に勉強してくれた友人に感謝です。
私は、手話は、通訳のためだけに学ぶものではないと思っています。
また、手話を学ぶ全ての人が、通訳者を目指すというのも、
違っていると思います。
手話や、すべての言語は、出会いと友情と心と結ぶ、
「思いのヴィーグル」です。
言葉に乗せて、たくさんの思いを、伝え合うことが、
最も大事なのだと感じます。
違う言語の思いを、組み直して、改めて、言葉にして、
相手に伝えるのが「通訳」。
これは、言葉でなく、「思い」や「気持ち」を扱う仕事なのですね。
そんなことも、考えながら、
手話通訳者や手話通訳士を目指す みなさんの、
お手伝いができればと思っています。
頑張りましょう。
串本町には、
現在、和歌山県の組織として、
東牟婁振興局健康福祉部串本支所が、設置されていて、
ここには、県の認定した手話通訳者が、非常勤で勤務されています。
友人は、数年後には、この仕事を目指して、
勉強したいとのこと。
地元を守りたいと願う熱い想いに、
心から感謝です。
みんなで作る暖かい町、素敵ですね。
実家の県の皆さんの、コツコツと続けてきた熱い活動に、
頭が下がります。
もっともっと、手話の輪が広がりますように。