本州最南端の手話学習会 ボランティアグループみみ
今週、南の実家、和歌山県串本町の、
手話学習会 ボランティアグループみみ に、
数年ぶりに、おじゃましました。
地元のろう者の方三人を囲んで、
およそ20人の方が集まり、
手話学習をされていました。
1980年代、
大学生だった私は、まだ若かったろう者のご兄弟のお宅によくお邪魔し、
ときどき、晩御飯をいただいたりして、
交流させていただいていました。
お母さんが、とても頑張って、
ろう運動や、手話の活動をいつもされていて、
それでお疲れだったのか、
とある手話の会合の帰りに倒れられ、
早い時期に亡くなられました。
ご家族にとっても、とても胸の痛む出来事だったと思います。
その後、ご兄弟には、
遠方から、耳の聞こえないお嫁さんがきてくれて、
弟さんのご夫婦は、やがて仕事を求めて、
串本の町から、引っ越して出ていかれました。
今串本にいるのは、お兄さんのご夫婦と、
のちに、関東から移り住んでこられたろう者の女性の方の、
3人です。
ずっと町の聞こえない方々と おつきあいさせていただく中で、
10年前、まだまだ手話がおぼつかなかった方が、
登録通訳者になって、串本に就職されたり、
隣町に、手話言語条例が制定されたりと、
新しい時代が、まっすぐにここにつながっています。
ご兄弟の頑張ったお母さんや、
聞こえない方ご自身、
そして、ともに手話を学ぼうと集まってこられた皆さんの積み重ねこそが、
今を作っているのであり、
今週も、初心者を含め、20人近い方が、
一緒に勉強会をしている様子を拝見し、
熱いものを感じました。
毎週毎週 ほんの数時間、
下手でもいいんだ!みんなで楽しく手話で話そう。
そして、ずっと友達でいよう。
そう思って集まり続ける。
ただそれだけのことが、こんなにも時代を変えるのだと、
地道な活動の、友情と継続が、
どれほど素晴らしいかを感じながら、
今回も、皆さんと、交流させていただきました。
長い年月を、おつきあいさせていただいてこそわかる、
活動の素晴らしさが目の前にある感動!!
今回は、いい帰省になったなと、心から思います。
私は、エンターテイメントという仕事柄、
土日祝日、お盆やお正月、クリスマス、
冬休みや夏休みは、
最も仕事が忙しい時期で、
それを外して、帰省をすると、
なかなか友人たちと会うことはできません。笑
今回も、夏の大きなイベントが終わり、
突然時間が取れたので、
9月の平日でしたが、
少し長めに時間をとって、帰ってきました。
帰省しても、実家の用事もいろいろあり、
なかなか自由な時間が取れないのですが、
今回ばかりは、
地元の様々な手話関係者にお会いしたいと決めて、
それを目的に、帰ってきました。
久々に訪れた、様々な手話の会合で、
たくさんの感動をもらい、
本当に、嬉しい帰省となっています。
心から、出会いに、感謝です。
次に戻った時は、また、多分平日ですが(笑)、
今度は、実家の用事を目一杯する予定です。
頑張ろう!!笑笑
海と山に囲まれた 和歌山県串本町は、本州最南端にあります。
手話に関するお問い合わせは、串本町社会福祉協議会へ。
http://k-sainantan.sakura.ne.jp/index.html