手話あいらんどTVクロスカルチャー「ろう者の理容師さん!!」
手話あいらんどTVクロスカルチャー、
南 瑠霞が、実家の近くで活躍中の、
ろう者の理容師さんにお話をお聞きしてきました!!
すごく嬉しかった!!
ぜひ、内容をご覧ください。
(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
今日は、なんと和歌山県田辺市にいます。
ろうの友達と一緒にお話しします。
こんばんは〜!!
南 瑠霞です。聞こえます。
私の手話ネームは、
指文字のKで、前髪を示すように振ります。
KOHJI (コージ)です。
山田こうじです。よろしくお願いします。
ここは理容店です。
自分が独立して、25年くらい前に立ち上げた店です。
25年以上たちます。
コミュニケーションなども大変なのですが、
お客様が見えると、
髪の長さや髪型などの相談が必要です。
初めてのお客さんの場合は、筆談で話しますが、
他の方法もあります。
カットモデルのカードなどもあり、
それを見てもらいながら、
長さなども確認します。
女性バージョンもあります。
お店に見える方の多くは男性で、
女性は少ないです。
男性の場合は、
コミュニケーションが取りやすく、
好みもわかり、すぐ取りかかれます。
でも、女性の場合は、難しいんです。
大きな失敗はないのですが、
注文が細かく大変な場合もあり、
それでも、ニコニコ笑って対応しています。
最後に、こんな感じでいいですか?と見てもらい、
OK!となったら終了です。
細かいので大変ですね。
女性の場合は、お顔剃りも、こんなものがあります。
スチーマーがあり、顔に当てていただいたりして、
うぶ毛を剃ります。
そのほか、このような器具を使って、
髪型を作っていきます。
僕は、細いタイプが好きです。
ソフトアイロンと言います。
強くもなく、弱くもなく、
中間くらいの強さで、全体がふわっと仕上がります。
昔のような強いモコモコの髪型でなく、
ふわっとおしゃれな感じを好む方が多く、
これを使って仕上げたりしています。
25年前に、こうじさんが、ろう者として、
この街でお店をしようと思った理由は何?
昔、母親から理容の道はどうかとすすめられ、
自分ではそういう趣味もなかったけど、
生きるためにやってみようと思って決めました。
最初は、8年くらいいろんな店を回って勉強し、
その後、ここで開店しました。
一番大変だったのは、オープンから6年間です。
とても忙しすぎたんです。
本当に多くの方が毎日きてくださって、
休みになるとずっと寝ているような感じでした。
第3日曜だけは、ろうの友達と会い、楽しかったのですが、
毎日は、本当に忙しかったです。
いつやめようかと思っていたら、
6年をすぎて、ようやくお客さんも落ち着いてきて、
自分も体が楽になり、波はありましたが、
ここまで25年間続いて、慣れてきたという感じです。
地元を盛り上げてくれて、ありがとう!!
田辺という手話は、くちばしを表します。
地元にある ニワトリ相撲というか、戦う鳥(闘鶏)に由来して、
くちばしを表現します。
ぜひ、覚えてください。
こうして南の実家の近くの田辺市で、
地元を盛り上げてくださっているろうの方がいるとお聞きして、
お話を伺いました。
本当に、ありがとうございました!!
提供 : 手話あいらんど手話教室
https://www.shuwa-island.jp/kyoshitsu/
構成 : 南 瑠霞
撮影 : 青山ちゃん
編集 : 蓮子 都