手話学習会の飲み会では聞こえる人同士こそ楽しく手話で話そう!!


先日、手話あいらんど手話教室の、
秋の締めくくりの飲み会がありました。
あちこちで笑いが沸き起こり、
楽しい飲み会でした。

講師が持ち寄ったプレゼントを、
じゃんけんでゲットするゲームも恒例になりましたが、
最後に当たると、
その生徒さんは、自己紹介をしたり、
手話教室に通った感想なども、手話で話します。
手話を始めて3ヶ月の入門の人も、
ちゃんと、「楽しかったです。」と手話でお話ししてくださったりして、
本当に、嬉しいひと時でした。

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手話あいらんど手話教室の飲み会には、
約束事があります。
せっかく手話を学んだ仲間同士、
聞こえない先生を囲んで飲んだり食べたりするなら、
聞こえる人同士であっても、
会話には「全て手話をつけよう!」というものです。

聞こえない人が日常つまらないと思う場面に、
必ずと言っていいほど、あげられるのは、
実は「飲み会」というのがあります。

聞こえる人たちが誘ってくれて、みんなと飲みに行ったとき、
みんなも、聞こえないご本人と直接話す時は、
筆談や、口をはっきり開けて正面から話してくれたりするのですが、
周りの人とワイワイ話すような状況になると、
常に聞こえない人にわかるように、
話してくれる場合ばかりではありません。
そんな時、誰かが何かを言って、みんながドッと笑っても、
そこからどんどん話がはずんでいっても、
聞こえない人は、とっさにわからず、
ついていけなくなってしまうことが多いのです。

そんな時、聞こえない人は、
「せっかくみんなが盛り上がっているのに、
自分が『なに?なに?』と、何度も聞くのも申し訳ないなと思うと、
意味もわからないけど、ニコニコして、みんなに合わせているんだよね。
一度や二度ならいいけど、これが毎回続くと、
つまらないし、でも、せっかく誘ってくれているのに、
つまらないとも言えないし。
とても複雑な気持ちになるんだ。
でも、正直にいうと、実はつまらない。汗&笑」と、
口々に、言うのです。大汗

手話あいらんどでは、
せっかく手話を学んだ人が、
打ち上げだから、無礼講だと言って、口で話してしまったら、
聞こえない人も一緒に飲んでいるのに、もったいない!
と考えています。だから、みなさんに、
「声もあっていいから、ぜひ、
聞こえる仲間同士の会話こそ、手話をつけて話しましょう。」
と提案しています。
私自身、手話教室の飲み会では、声を使わず手話で話しています。

聞こえる人は、話し相手ではない、近くの誰かが、
何かを言って、面白ければ、突然その話に乗れます。
声の世界にいると、聞こえない人は、この状況にはついていけないことが多くあります。

でも、実はこれ、手話で話していれば、
聞こえない人にも同じ状況が作り出せるのです。
みんなが下手でも一生懸命手話で話していれば、
くだらなーい話も、横目に見て、パッと目に飛び込んできて、
聞こえない人は、それを読み取って、その話にも乗れる!!のです。
(実際、聞こえないろうの人同士の飲み会では、
当たり前ですが、こういうことはしょっちゅうです!!笑)

そんなわけで、
手話を学ぶみなさん!!
聞こえない人は、「飲み会の」「くだらない話」こそ!!
手話であなたと話したいと思っています。
そして、あなたが聞こえる他の人と、
何を話しているか知りたいと思っています。
興味があるかどうかは、見て見なければわからないし、
見てみれば、バカらしくて、どうでもいいこと!かもしれない、
でも、そのことを、自分の目で見て、実感したいのです。

そんな話を、いつもろうの友人から聞いていて、
手話を学んだみなさんとは、ぜひぜひ、
一緒に、そういうことも考えたり、
実際に、その「バカ話」を手話でしたりしてもらいたいなーと、
とても思っています。

下手でもいいんです!!
聞こえない方がおられる場面では、
手話を学ぶ聞こえるみなさん同士の会話こそ!
ぜひ、諦めて声で話さず、
一生懸命、手話単語を探しながらでもいいので、
手話や身振り手振りでいっぱい話してみてください。
それは、必ずあなたの手話もうまくするし、
隣にいる聞こえない人をハッピーにする行動の一つなのです。

手話での出会いを大切に。
みんなで、下手でもいいから、楽しく手話で話しましょう。

本当に、いつもブログを読んでくださって、
ありがとうございます。

南 瑠霞