手話あいらんどTVクロスカルチャー「タイのお話を聞こう」


手話あいらんどTVクロスカルチャー。
今回も、南 瑠霞が、実家の近くの街でご協力いただいた
ろうの方のお話をお送りします。
今回は、タイの話題を少しお聞きしたんです。
和歌山県で、外国のろうの方のお話を聞くことができるとは思っていませんでした。
楽しい時間をありがとうございました。



(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
クロスカルチャーとは、文化と文化の交わるところという意味です。
いつもは、
聞こえる人とろうの人の文化の違いなどをたくさんご紹介していますが、
今日は、日本で暮らして4年の外国の方のお話です。
ろうの方です。
お願いします。

山田 モンタリーさんです。タイの方です。
結婚のために、日本にやってきました。
和歌山県に暮らして4年です。

だんなさんは、こうじさんです。よろしくお願いします。

私は南 瑠霞です。
お二人はろうの方です。
日本とタイの違いなどもお話してください。

タイに比べて日本は、マナーがいろいろ厳しい感じがします。
日本の人は、箸をおくときは、テーブルに並べますが、
タイでは、箸をご飯に突き立てたりすることがあって、
日本では、叱られることがあります。笑

あいさつは、タイでは手を合わせてお辞儀をするのが一般的。
日本では、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」と、
時間の使い分けがあります。
タイでは、朝でも昼でも夜でも、手を合わせて挨拶をします。

タイでは気軽に「オー」などと手を挙げて挨拶をしたりするのは、失礼になります。
目下の人には、合わせた手を下げて、
目線も見下ろすようにしてあいさつしても、大丈夫ですが、
対等な立場の人には、手は胸の高さくらい。
目上の人なら、頭を下げて、合わせた手を上にあげます。
あいさつも、相手によって、手の合わせ方や高さの
使い分けがあるんですね。

日本とタイには、手話の違いもあります。
日本では、「人」というと、漢字を指で表すこともありますが、
タイでは、親指と人差し指で、
人が立っているような様子を表現します。

また、日本でも、タイでも、
人差し指を交互に何度も重ね合わせ、
X X X と 表現する方法があります。
日本では、
「あなたと私、X X X 」と表すと、
「ケンカ」という意味にとられます。
でも、これはタイでは、「友達」という手話です。
日本の手話は「握手」をするような表現で、「友達」を意味しますが、
タイでは人差し指を重ね合わせることで、親しさを表しているんですね。
「あなたと私は、ケンカをしていて仲が悪い」のか?
「あなたと私は、友達」なのか?
お互いの意味の違いで、文を誤解したりしないように、
気を付けなければいけません。
途中で怒ったりしないように、
最後までよく流れを見ないとね。笑

タイの文化、日本の文化を、互いに勉強しましょう。
と、伝えることもよくあります。

国によって、同じ動きの単語とかも、
意味の違った使い方があるということですね。

世界(海外)の心、日本の心が、
通じ合うということを大切にしたいです。
聞こえる人と、聞こえない人も同じですけどね。

モンタリーさんは、今、日本の手話もタイの手話も使えます。
夫は、タイの手話をもっと覚えなければいけないと思います。笑
こうじさんも、今、一生懸命頑張っているところです。
モンタリーさんが、二つの言葉を身に着けたことはすごいです。

日本に来て、違いに戸惑ったこともあるのでは?

日本のことは、夫にいろいろ教えてもらったりしていて、
感謝しています。

タイというとゾウもおなじみですが、
何かあったら教えてください。

南さんは、象に乗ったことはある?
南はない。

タイでは、パンダゾウなども話題になっています。
(※タイでは、象にパンダの模様をほどこして、
街を練り歩いたニュースが、話題となったことがあります。)

こうじさんも、南も、パンダゾウは見たことがありません。驚!!

日本では、象やトラに直接触れることはできませんが、
タイでは、直接触れ合うことのできる場所もあります。
トラを抱っこして、記念写真を撮ることなどもできます。
蛇を首に巻いたりすることもできます。

タイに行くとそういう体験もできるんですね。
ちょっとこわい動物との触れ合いもできるんですね。

モンタリーさんも、せっかく日本に来てくださったので、
ぜひ、今後とも情報交換をよろしくお願いします。
仲良くしましょう。
ありがとうございました。

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提供 : 手話あいらんど手話教室
https://www.shuwa-island.jp/kyoshitsu/
出演 : 南 瑠霞 ・ 山田モンタリー&こうじ
撮影 : 青山ちゃん
編集 : 蓮子都